CFD取引に興味はあるけれど、どの証券会社を選べば良いか分からない。
そんな悩みを抱えていませんか。
この記事を読めば、あなたにぴったりのCFD証券会社が見つかります。
CFDの基礎から、証券会社選びの重要なポイント、そして2025年最新のおすすめ証券会社まで、初心者にも分かりやすく解説します。
かつて投資知識ゼロだった私も、正しい情報と選び方を知ることで、CFD取引の世界に踏み出すことができました。
この記事の情報をもとに最適な証券会社を選べば、あなたも安心してCFD取引をスタートし、新たな資産運用の可能性を広げることができるでしょう。
さあ、一緒にCFD取引の第一歩を踏み出しましょう。
1. CFDとは?初心者向け基礎ガイド
CFD(差金決済取引)の基本的な仕組みや特徴を、初心者の方にも理解しやすいように解説します。
レバレッジや売りから取引できる点、取引時間など、CFDならではのメリットと、注意すべきリスクについて学びましょう。
CFDは「Contract for Difference」の略称です。
日本語では差金決済取引といいます。
差金決済取引とは、株価指数や商品などの金融商品を実際に保有することなく、取引を始める時の価格と終わる時の価格の差額だけをやり取りする取引方法です。
例えば、ある商品の価格が100円の時に買い、110円になった時に売ると、差額の10円が利益になります(手数料などは除く)。
逆に90円になった時に売ると、差額の10円が損失になります。
CFD取引では、証拠金と呼ばれる担保となるお金を証券会社に預けることで、取引金額の全額を用意しなくても取引を始められます。
少ない資金で大きな金額の取引ができる「レバレッジ」という仕組みを利用できる点が特徴です。
レバレッジについては後ほど詳しく説明します。
また、通常の株式投資では基本的に価格が上がることを期待して「買い」から入りますが、CFDでは価格が下がることを予想して「売り」から取引を始めることも可能です。
相場が下落している局面でも利益を狙えるチャンスがあります。
さらに、CFDは取引時間が長い点も魅力です。
日本の株式市場は、平日の取引時間が限られています(東京証券取引所の場合、9:00~11:30、12:30~15:30)。
しかし、CFDなら多くの銘柄で平日ほぼ24時間取引が可能です。
日中は仕事などで忙しい方でも、帰宅後や空いた時間に取引できます。
CFDで取引できる対象は様々です。
株価指数CFDでは、日経平均株価(日経225)やニューヨークダウ(米国30)など、各国の代表的な株価指数を取引します。
商品CFDでは、金や原油、とうもろこしといった商品(コモディティ)が対象です。
株式CFDでは、国内外の個別企業の株式を取引できます。
このように多様な金融商品を一つの口座で取引できるのもCFDのメリットといえるでしょう。
ただし、CFDには注意点もあります。
レバレッジを利用するため、少ない資金で大きな利益を狙える可能性がある反面、予想と反対に相場が動いた場合の損失も大きくなる恐れがあります。
場合によっては、預けた証拠金以上の損失が発生するリスクも存在します。
また、仕組み上、長期的な資産形成よりは、短期から中期の取引に向いているとされる点も理解しておきましょう。
CFD取引を始める前には、メリットだけでなく、リスクもしっかりと理解することが重要です。
2. CFD証券会社を選ぶ5つのチェックポイント
CFD取引を始めるにあたり、どの証券会社を選ぶかは非常に重要です。
ここでは、証券会社選びで失敗しないために確認すべき5つのポイント、「取扱銘柄数」「取引コスト」「レバレッジと資金効率」「取引ツール」「サポート体制」について詳しく解説します。
これらのポイントを押さえて、自分に合った証券会社を見つけましょう。
CFD取引を提供する証券会社は数多くあります。
どの会社を選ぶかによって、取引のしやすさやコスト、投資機会などが大きく変わってきます。
初心者の方が安心してCFD取引を始めるためには、以下の5つのポイントをしっかりチェックすることがおすすめです。
2.1 取扱銘柄数とカテゴリの広さ
CFD証券会社を選ぶ上で、まず確認したいのが取扱銘柄の数と種類です。
取引したい金融商品が、その証券会社で取り扱われているかを確認しましょう。
銘柄数が多ければ、それだけ投資の選択肢が広がり、利益を得るチャンスが増える可能性があります。
CFDで取引できる対象は、大きく分けて以下のカテゴリがあります。
- 株価指数CFD: 日経225、NYダウ、S&P500、ナスダック100など
- 商品CFD: 金、銀、原油、天然ガス、コーン、大豆など
- 株式CFD: 日本や米国の個別企業の株式
- ETF CFD: 上場投資信託
- 債券CFD: 国債先物など
どのようなカテゴリの銘柄を取引したいか、あらかじめ考えておくと良いでしょう。
証券会社によって、取扱銘柄数や得意なカテゴリが異なります。
例えば、特定の国の株価指数に強い会社、商品の種類が豊富な会社、多くの外国株CFDを扱っている会社など、各社に特徴があります。
初心者のうちは、まず日経225やNYダウ、S&P500といった主要な株価指数や、金(ゴールド)など、ニュースなどで情報を得やすく値動きが比較的わかりやすいとされる銘柄から始めるのがおすすめです。
たくさんの銘柄があると、どれを選べばよいか迷ってしまうかもしれません。
しかし、自分が取引したいと思う銘柄を扱っているかどうかは、証券会社選びの基本となります。
まずは、自分が興味のある銘柄や、取引してみたいカテゴリを扱っている証券会社を選びましょう。

銘柄がたくさんあるのは魅力的だけど、多すぎると選ぶのが大変そうですね。まずは有名な指数とか金から試してみるのが良さそう。



そうね。最初は無理せず、自分が分かりやすいものから始めるのが一番よ。慣れてきたら、徐々に他の銘柄にも挑戦してみるといいわ。



その通りだ。重要なのは、自分が取引したい銘柄を扱っているかどうか。初心者はまず主要な指数や商品が取引できるかしっかり確認することだ。
2.2 取引コスト(スプレッド・手数料)
CFD取引を行う際には、取引コストを意識することが重要です。
コストは利益に直接影響するため、できるだけ抑えたいものです。
多くのCFD証券会社では、取引手数料自体は無料としていることが多いです。
これは初心者にとって嬉しいポイントでしょう。
ただし、一部の個別株CFDなどでは手数料がかかる場合もあります。
また、後述するロスカット(強制的な決済)の際に手数料が発生する会社もあるため、事前に確認しておくと安心です。
CFD取引における実質的な取引コストとなるのが『スプレッド』です。
スプレッドとは、同じ銘柄を「買う時の値段(Ask)」と「売る時の値段(Bid)」の差額のことを指します。
例えば、ある銘柄の買値が101円、売値が100円の場合、スプレッドは1円となります。
このスプレッドが狭い(小さい)ほど、投資家にとって有利(=コストが安い)になります。
スプレッドは、証券会社や取引する銘柄によって異なります。
また、同じ証券会社・同じ銘柄であっても、市場の状況によってスプレッドが広がることがあります。
特に、早朝や深夜など取引参加者が少ない時間帯や、重要な経済指標の発表前後などは、スプレッドが通常よりも広がりやすい傾向にあります。
「原則固定」と表示されているスプレッドでも、このような例外的な状況では広がることがある点を覚えておきましょう。
特に頻繁に取引する(デイトレードなど) スタイルを考えている場合は、スプレッドの狭さが収益性に大きく影響します。
自分が取引したいと考えている主要な株価指数(日本225、米国30など)や金などのスプレッドを、複数の証券会社で比較検討してみましょう。
「手数料無料」という言葉だけに注目せず、スプレッドを含めた実質的なコストを比較することが、賢い証券会社選びのコツです。
さらに、ポジション(建てた取引)を翌日以降に持ち越すと、「調整額」と呼ばれるコストが発生することがあります。
これには「金利調整額」や「価格調整額」などがあり、実質的なコストになる場合があります。
特に長めにポジションを持つ可能性がある場合は、この調整額についても注意が必要です(詳しくは後述します)。



手数料無料って書いてあっても、スプレッドっていう実質的なコストがあるんですね。なるほど、ここをしっかり比較しないと損しちゃうかも。



そうなのよ。特に何度も取引するなら、わずかなスプレッドの差も積み重なると大きくなるからね。主要な銘柄のスプレッドは必ずチェックしましょう。



うむ。CFDのコストはスプレッドが中心だと心得よ。特に短期売買派は、スプレッドの狭さが証券会社選びの最重要ポイントの一つになる。
2.3 レバレッジ・証拠金率と資金効率
CFD取引の大きな特徴の一つが「レバレッジ」です。
レバレッジとは「てこの原理」のことで、少ない資金(証券金)を元手にして、その何倍もの大きな金額の取引ができる仕組みを指します。
これにより、資金効率が良い取引が可能になると言われます。
例えば、レバレッジ10倍の場合、10万円の証拠金で100万円分の取引ができます。
もし取引が成功して1%の値上がりがあった場合、レバレッジなしなら100万円の1%で1万円の利益ですが、レバレッジ10倍なら10万円の元手で1万円の利益となり、資金に対する利益率は10%になります。
ただし、レバレッジの倍率は銘柄の種類によって上限が決まっています。
日本の規制では、例えば、株価指数CFDは最大10倍、商品CFDは最大20倍、個別株CFDは最大5倍までと定められています。
証券会社によっては、これより低いレバレッジを設定している場合もあります。
重要なのは、この最大レバレッジ倍率は投資家が自由に選べるわけではないということです。
取引に必要な最低限の資金(必要証拠金)は、「取引したい金額 ÷ その銘柄の最大レバレッジ倍率」で計算されます。
例えば、100万円分の株価指数CFD(レバレッジ10倍)を取引するには、最低10万円の証拠金が必要です。
また、証券会社や銘柄ごとに、最低取引単位(例:0.1枚、1株など)が決まっています。
この最低取引単位と必要証拠金の計算によって、実際にいくらから取引を始められるかが変わってきます。
数百円から始められる銘柄もあれば、数万円必要な銘柄もあります。
高いレバレッジは少ない資金で大きなリターンを狙える可能性がある一方で、予想と反対に動いた場合の損失も同様に大きくなるというリスクを伴います。
レバレッジが高いほど、ハイリスク・ハイリターンな取引になります。
初心者のうちは、いきなり最大レバレッジで取引するのではなく、まずは低いレバレッジ(例えば実質的に3倍~5倍程度に収まるような取引量)から、あるいは最低取引単位での少額取引から始めることを強くおすすめします。
資金効率の良さだけに目を向けるのではなく、レバレッジに伴うリスクを十分に理解し、無理のない範囲で取引することが大切です。



レバレッジって、少ないお金で大きな取引ができるのはすごいけど、失敗した時も大きく損する可能性があるんですね。ちょっと怖いかも。



その通りよ。だから最初はレバレッジを低く抑えるのが鉄則。証拠金に余裕を持たせて、少ない取引量から試してみるのが安心よ。



レバレッジは諸刃の剣だ。資金効率とリスクは表裏一体。初心者は決して欲張らず、低いレバレッジでの取引を徹底すること。これが長く続ける秘訣だ。
2.4 取引ツール・スマホアプリの使いやすさ
CFD取引は、パソコンにインストールする専用ソフトやウェブブラウザで利用するツール、またはスマートフォンのアプリを使って行います。
これらの取引ツールが使いやすいかどうかは、スムーズで快適な取引のために非常に重要です。
特に初心者にとっては、直感的で分かりやすく、操作しやすいツールを選ぶことが、ストレスなく取引を続けるための鍵となります。
取引ツールを選ぶ際には、以下の点をチェックしてみましょう。
- 画面の見やすさ: チャート(値動きのグラフ)や注文画面、現在保有しているポジション(建玉)の情報などが、整理されていて見やすいか。ごちゃごちゃしていると、状況判断を誤る原因にもなりかねません。
- 操作性: 注文方法が分かりやすいか。特に、相場が急に動いた時など、急いで注文したいときに、迷わずスムーズに操作できるかは重要です。
- チャート機能: 価格の動きを分析するために使うテクニカル指標(移動平均線、MACD、RSIなど)や描画ツール(トレンドライン、フィボナッチなど)が、自分が使いたいものが十分に搭載されているか。分析機能の充実は、取引戦略を立てる上で役立ちます。
- 注文種類: 基本的な「成行注文」(現在の価格で即座に売買)、「指値注文」(指定した価格で売買)、「逆指値注文」(指定した価格になったら損失確定または利益確定)だけでなく、「OCO注文」(指値と逆指値のセット)、「IFD注文」(新規注文と決済注文のセット)、「トレール注文」(利益を追いかけながら損切りラインを自動調整)など、多様な注文方法に対応しているか。これらはリスク管理にも役立ちます。
- スマホアプリ: スマートフォン用のアプリが提供されているか。そして、スマホアプリでPCツールと同等の機能が使えるか。外出先でもチャートをチェックしたり、注文を出したりしたい人には必須の確認項目です。アプリのデザインや操作性も重要です。
- カスタマイズ性: 画面のレイアウトや表示する項目を、自分の好みや取引スタイルに合わせて変更できるか。使いやすいようにカスタマイズできると、より効率的に取引できます。
多くの証券会社では、デモ取引(仮想のお金を使った練習取引)ができる口座を用意しています。
実際の取引を始める前に、このデモ取引を利用して、ツールの操作感や取引の流れをリスクなしで試すことを強くおすすめします。
いくら評判が良いツールでも、自分に合うかどうかは実際に使ってみないと分かりません。
デモ取引で納得いくまで試してから、本番の取引に臨みましょう。



ツールが使いにくいと、注文を間違えたりしそうで不安です。デモ取引でしっかり練習できるのはありがたいですね!



そうなの。特にスマホアプリは会社によって使い勝手が全然違うから、デモで試すのは必須よ。自分が一番しっくりくるものを選ぶのが大事。



ツールは武器だ。見やすさ、操作性、そして安定性。この3つが揃っているか、デモ取引を通じて自分の手で確かめること。これが失敗しないツール選びの要諦だ。
2.5 サポート体制と学習コンテンツ
CFD取引を始めたばかりの頃は、分からないことや疑問に思うことがたくさん出てくるものです。
そんな時に、気軽に相談できるサポート体制が整っている証券会社を選ぶと、安心して取引を進められます。
サポート体制を確認する際には、以下の点をチェックしましょう。
- 問い合わせ方法: 電話やメール、チャットなど、どのような方法で問い合わせができるか。自分にとって連絡しやすい方法があるか確認しましょう。
- 対応時間: サポートを受け付けている時間帯はいつか。平日の日中のみなのか、夜間や土日も対応しているのか。自分の生活スタイルに合わせて、困った時に連絡が取れる時間帯にサポートが提供されているかを確認することは重要です。
また、初心者向けの学習コンテンツが充実しているかも、証券会社選びの大切なポイントです。
CFDの基本的な仕組みや専門用語の解説、取引ツールの使い方、チャートの分析方法などを分かりやすく解説する記事や動画、オンラインセミナーなどが用意されていると、スムーズに知識を深め、取引スキルを向上させる助けになります。
証券会社によっては、初心者向けのガイドやQ&A集、マーケット情報などを豊富に提供しています。
これらのコンテンツを活用することで、独学でも効率的に学習を進めることができるでしょう。
そして、提供されている情報が信頼できるものであるかも重要です。
証券会社の公式サイトに掲載されている情報か、また、その証券会社が金融庁に登録されており、長年の運営実績があるかなども、信頼性を判断する上での参考になります。
安心して取引を続けるためには、しっかりとしたサポート体制と、質の高い学習環境を提供してくれる証券会社を選ぶことが望ましいでしょう。



分からないことがあった時に、すぐ聞ける人がいると心強いですね。あと、勉強できるコンテンツがたくさんあると、自分で学べて良さそう!



ええ、特に最初のうちはサポートにお世話になることも多いと思うわ。電話サポートがあると、直接話せて安心感があるわね。学習コンテンツも、動画とかだと分かりやすいかも。



サポートと学習環境は、初心者の成長を支える土台だ。困った時に頼れるか、自ら学べる環境があるか。この2点を確認し、安心して取引に集中できる会社を選ぶべきだ。
3. CFDおすすめ証券会社ランキング【2025年最新版】
ここでは、2025年最新情報に基づき、初心者にもおすすめのCFD証券会社を8社ご紹介します。
GMOクリック証券、IG証券、楽天証券などを中心に、各社の強み、取扱銘柄、コスト、取引ツール、キャンペーンなどを比較検討し、あなたに最適な口座選びの参考にしてください。
各社の特徴を理解し、自分に合ったパートナーを見つけましょう。
数あるCFD証券会社の中から、特に初心者の方におすすめできる会社を厳選してご紹介します。
それぞれの会社の特徴を比較して、ご自身の投資スタイルや目的に合った証券会社を見つけてください。
3.1 GMOクリック証券
(1) 基本スペックと強み
GMOクリック証券は、GMOインターネットグループの大手ネット証券会社です。
CFDの取引高において国内でトップクラスの実績を誇り(※2023年実績など、期間は要確認)、多くのトレーダーに支持されています。
その大きな強みは、初心者から上級者まで幅広く使いやすいと評判の取引ツールです。
PC用の高機能ツール「はっちゅう君CFD」や、シンプルな操作性のWebブラウザ版ツール、そして高機能なスマートフォンアプリ「GMOクリック CFD」が用意されており、快適な取引環境を提供しています。
また、主要な株価指数や商品のスプレッドが業界最狭水準であることも大きな魅力です。
取引コストをできるだけ抑えたいと考えている方には、有力な選択肢となるでしょう。
初心者向けの学習コンテンツとして「はじめてのCFD」といったページも用意されており、基礎から学びたい方にも配慮されています。
(2) 取扱銘柄・スプレッド
GMOクリック証券のCFDでは、株価指数CFD、商品CFD、そして外国株CFDを取引できます。
株価指数では「日本225」(日経平均)、「米国30」(NYダウ)、「米国S500」(S&P500)、「米国NAS100」(ナスダック100)など、国内外の主要な指数を網羅しています。
商品では「金スポット」「銀スポット」「WTI原油」「天然ガス」などが人気です。
外国株CFDでは、アップルやマイクロソフト、エヌビディアといった米国の有名企業の株式を中心に取引できます。
スプレッドは業界最狭水準を目指しており、例えば日本225で数円程度、米国30で数ドル程度といった競争力のある水準で提供されることが多いです(※スプレッドは市場状況により変動します。最新情報は公式サイトでご確認ください)。
(3) 口座開設キャンペーン
GMOクリック証券では、時期によって新規口座開設者を対象としたキャッシュバックキャンペーンなどを実施している場合があります。
キャンペーンを利用すれば、お得にCFD取引を始めることができます。
実施中のキャンペーンについては、GMOクリック証券の公式サイトで最新情報を確認してください。
(4) こんな人におすすめ
- 取引コスト、特にスプレッドの狭さを最重視する人
- 日本225やNYダウなど、主要な株価指数や商品を中心に取引したい人
- パソコンでもスマホでも、使いやすい取引ツールを求めている初心者
- 国内での取引実績や信頼性を重視する人



取引ツールが使いやすくて、スプレッドも狭いのは魅力的ですね!有名な指数や商品が中心なら、初心者でも分かりやすそう。



GMOクリック証券さんは大手だし、使っている人も多いから安心感があるわよね。特にコストを気にするなら、まず候補に入れたい会社ね。



うむ。GMOクリック証券はコスト競争力とツールの使いやすさが強みだ。特に主要銘柄を低コストで取引したい初心者には、有力な選択肢と言えるだろう。
3.2 IG証券
(1) 基本スペックと強み
IG証券は、英国ロンドンに本拠を置く世界的な大手金融サービスプロバイダーの日本法人です。
長年にわたり日本でもサービスを提供しており、豊富な実績を持っています。
IG証券の最大の強みは、取扱銘柄数の圧倒的な豊富さです。
FX、株価指数、個別株、商品、債券先物など、約17,000種類以上ものCFD銘柄を一つのプラットフォームで取引できます。
世界中のあらゆる市場にアクセスしたい、多様な投資機会を追求したいというトレーダーにとって、非常に魅力的な環境です。
特に個別株CFDの種類が豊富で、日本株はもちろん、米国株、欧州株、アジア株など、数千もの銘柄を取引できます。
また、「ノックアウト・オプション」という、損失額を限定しながら大きな利益を狙える独自の金融商品を提供している点も特徴です。
高機能な取引プラットフォームや、充実したマーケット情報・学習コンテンツも提供しています。
(2) 取扱銘柄・スプレッド
取扱銘柄は前述の通り、約17,000種類以上と非常に多岐にわたります。
世界各国の株価指数はもちろん、数千に及ぶ国内外の個別株式、ETF(上場投資信託)、金・原油・農産物などの商品、さらには債券先物やFX(約100通貨ペア)まで、考えられるほとんどの金融商品をCFDで取引できると言っても過言ではありません。
他の証券会社では扱っていないようなマイナーな国の株価指数や、珍しい商品なども取引可能です。
スプレッドについては、主要な株価指数などではGMOクリック証券などの特化型ブローカーと比較すると、若干広めに設定されている場合があります。
ただし、銘柄によっては競争力のあるスプレッドを提供しており、特に取扱銘柄の豊富さを考慮すると、総合的な魅力は高いと言えるでしょう。
最新のスプレッドは公式サイトで確認が必要です。
(3) 口座開設キャンペーン
IG証券でも、新規口座開設者向けのキャンペーンや、取引量に応じたキャッシュバックキャンペーンなどを実施していることがあります。
また、初心者向けのオンラインセミナーや学習コンテンツも充実しています。
詳細はIG証券の公式サイトをご確認ください。
(4) こんな人におすすめ
- とにかく多くの銘柄(特に外国株CFD、マイナー指数、多様な商品など)を取引したい人
- 世界中の様々な市場に投資してみたい、多様な投資機会を求めている人
- 個別株の空売り(売りから入る取引)を積極的に行いたい人
- ノックアウト・オプションなど、IG証券独自のサービスに興味がある人
- 中級者以上で、より高度な取引環境を求めている人



17,000銘柄ってすごい数!世界中の株とかも取引できるんですね。選択肢が多すぎて迷いそうだけど、面白そう。



IG証券さんは本当に何でも扱っているイメージね。色々な市場に挑戦してみたい人にはぴったりかも。ただ、初心者さんには少し情報量が多いかもしれないわね。



IG証券の真価は、その圧倒的な取扱銘柄数にある。ニッチな市場や多様な資産クラスへの投資を望むなら、最有力候補となるだろう。ただし、その分、情報の取捨選択とリスク管理がより重要になる。
3.3 楽天証券(楽天CFD/MT4CFD)
楽天証券は、楽天グループが運営する大手ネット証券会社です。
株式投資や投資信託などで既に口座を持っている方も多いかもしれません。
楽天証券のCFDサービスには、大きく分けて2つのプラットフォームがあります。
一つは「楽天CFD」で、主に株価指数CFDと個別株式CFD(特に米国株)を取引対象としています。
楽天証券の総合取引ツールである「MARKET SPEED II(マーケットスピード II)」から取引できるため、普段から楽天証券で株取引などをしている方には馴染みやすいでしょう。
もう一つは「楽天MT4CFD」です。
こちらは、世界中のトレーダーに利用されている高機能取引プラットフォーム「MetaTrader 4(MT4)」を使って取引します。
株価指数CFDと商品CFD(金、銀、原油など)が主な取扱銘柄です。
MT4を使いたいトレーダーにとっては有力な選択肢となります。
楽天証券の強みは、やはり楽天グループのサービスとの連携です。
楽天ポイントを使って投資ができたり、取引に応じてポイントが貯まったりするメリットがあります(※CFD取引でのポイント連携の詳細は要確認)。
また、楽天証券の既存ユーザーであれば、比較的スムーズにCFD取引を始められる点も魅力です。
取扱銘柄やスプレッドは、利用するプラットフォーム(楽天CFDか楽天MT4CFDか)や銘柄によって異なります。
取引手数料は基本的に無料ですが、スプレッドは発生します。
楽天MT4CFDでは、新規口座開設や取引量に応じたキャッシュバック、ポイントプレゼントなどのキャンペーンを実施していることがあります。
楽天証券でCFDを始める場合は、自分が取引したい銘柄(株価指数、商品、個別株)と、使いたい取引ツール(MARKET SPEED IIかMT4か)を考慮して、どちらのプラットフォームを利用するか決めると良いでしょう。



楽天ポイントが使える(かもしれない)のは嬉しい!普段から楽天を使っているから、始めやすそう。



楽天証券さんは口座を持っている人も多いから、安心感があるわね。ただ、CFDのプラットフォームが2つあるのは、ちょっと分かりにくいかもしれないわね。



楽天証券のCFDは、既存の楽天ユーザーや、特定のツール(MARKET SPEED IIまたはMT4)を使いたい者に向いている。どちらのプラットフォームを選ぶかで取引できるものが異なる点を理解しておくことが肝要だ。
3.4 外貨ex CFD(GMO外貨)
外貨ex CFDは、FX(外国為替証拠金取引)サービス「外貨ex」で有名なGMO外貨(GMOインターネットグループ)が提供するCFD口座です。
CFD取引を始めるには、まずGMO外貨のFX口座を開設する必要があります。
外貨ex CFDの大きな特徴は、初心者にも分かりやすいシンプルなサービス設計です。
取扱銘柄は、主要な株価指数と商品、そしてVIX指数(恐怖指数)に関連する計23銘柄(2024年時点)に絞り込まれており、選択肢が多すぎて迷うことがありません。
特に、少額から取引を始められる点が魅力です。
銘柄によっては、数百円程度の証拠金から取引を開始できるため、CFD取引が初めての方でも気軽に試すことができます。
例えば、ガソリンCFDは約180円、金スポットCFDは約2,350円、日本225CFDは約3,570円から取引可能です(※必要証拠金はレートにより変動します)。
取引ツールも、シンプルで直感的に操作しやすいと評判です。
PC用のブラウザ版ツールでは、世界的に人気の高機能チャートツール「TradingView」を利用することも可能です。
コスト面では、取引手数料はもちろん、ロスカット手数料や口座維持手数料なども一切無料です。
実質的なコストはスプレッドのみとなります(※スプレッドは原則固定ですが、市場状況により変動します)。
取扱銘柄は、株価指数が日本225、米国NQ100(ナスダック100)、米国30(NYダウ)、米国S500(S&P500)など10銘柄。
商品がWTI原油、金スポット、銀スポット、天然ガス、コーンなど12銘柄。
そして米国VI(VIX指数)が1銘柄です。
個別株式のCFDは扱っていません。



数百円から始められるのはすごい!お小遣いでも試せそう。銘柄が絞られているのも、かえって分かりやすくて良いかも。



GMO外貨さんはFXで有名だけど、CFDも初心者向けに分かりやすく作られているのね。TradingViewが使えるのも嬉しいポイントだわ。



外貨ex CFDは、シンプルさ、少額取引、分かりやすいツールが特徴だ。主要な指数・商品に絞って、まずは少額からCFDを体験してみたい初心者には最適な選択肢の一つと言えるだろう。
3.5 CFDネクスト(外為どっとコム)
CFDネクストは、FXサービス「外貨ネクストネオ」で高い知名度を持つ外為どっとコムが提供するCFDサービスです。
FXで培ってきたノウハウを活かし、初心者にも使いやすいサービスを目指しています。
特にスマートフォンアプリ「CFDネクスト」に力を入れており、シンプルで直感的な操作性が特徴です。
口座への入出金から、ニュースの閲覧、チャート分析、そして実際の注文まで、スマホ一つで完結できるように設計されています。
外出先など、場所を選ばずに取引したい方に適しています。
アプリのチャート機能も高機能で、最大4画面の分割表示に対応しており、複数の銘柄の値動きを同時に比較できます。
テクニカル指標や描画ツールも豊富に搭載されています。
また、指定した価格に到達するとプッシュ通知でお知らせしてくれるアラート機能もあり、取引チャンスを逃しにくくなっています。
取扱銘柄は、株価指数8銘柄、商品4銘柄、個別株式8銘柄(米国株中心と推測)の合計20銘柄と、こちらも主要なものに絞られています。
選択肢が多すぎず、初心者でも選びやすいラインナップと言えるでしょう。
取引手数料は無料で、コストはスプレッドのみです。
特徴的な点として、外為どっとコムでは「価格調整額」という名目での受け払いは発生せず、金利調整額やレートに含まれていると説明されています。
これはコスト構造が他社と少し異なる可能性があるため、留意しておくと良いでしょう。
外為どっとコムはFXで情報提供に力を入れており、レポート記事や動画、セミナーなどが充実しています。CFDに関する情報提供も期待できるかもしれません。
CFDネクストを利用するには、外為どっとコムのFX口座も必要になる場合があります(要確認)。



スマホアプリが使いやすいのはポイント高い!アラート機能も便利そう。銘柄が20種類っていうのも、ちょうどいいかも。



外為どっとコムさんもFXで有名よね。スマホ中心で取引したい人には良さそう。シンプルなのが一番使いやすいものね。



CFDネクストは、スマホでの取引完結とシンプルさを追求している。主要20銘柄に絞り、スマホ中心で手軽にCFDを始めたい初心者に適したサービスだ。調整額の扱いは他社と異なる可能性がある点に注意。
3.6 サクソバンク証券
サクソバンク証券は、デンマークのコペンハーゲンに本社を置くサクソバンクA/Sの日本法人です。
グローバルなオンライン証券会社として、世界中のトレーダーに利用されています。
サクソバンク証券のCFDの最大の特徴は、IG証券と並び、取扱銘柄数が非常に多いことです。
合計で約8,600銘柄以上のCFDを提供しており、投資対象の幅広さは群を抜いています。
特に充実しているのが個別株式CFDです。
日本株CFDを約1,500銘柄も扱っており、これは国内最多水準です。
さらに、米国、欧州、アジアなど世界約40の取引所に上場する外国株式CFDも約8,600銘柄(重複含む可能性あり、合計で8600銘柄以上)取引可能です。
個別株の信用取引(売りから入る取引)をCFDで行いたい投資家にとって、非常に魅力的な選択肢となります。
個別株以外にも、世界中の株価指数CFD(約20種類)、商品CFD(金、原油、穀物など)、債券CFD(欧州国債など)、そして多様なETF/ETN CFD(VIX指数連動ETFなど)を取り扱っており、まさにグローバルな分散投資が可能です。
株価指数CFDと商品CFDは取引手数料が無料です。
個別株CFDについても魅力的な手数料水準を目指しているとされています(詳細は要確認)。
取引プラットフォームは、高機能な「SaxoTraderGO」(Web/モバイル対応)と、さらにプロ向けの「SaxoTraderPRO」(デスクトップ)が用意されています。
多機能である反面、初心者には少し複雑に感じる可能性もあります。
サクソバンク証券は、どちらかというと経験豊富なトレーダーや、特定のニッチな銘柄を取引したい投資家に向いていると言えるかもしれません。



日本株のCFDがたくさんあるのは珍しいですね!外国株もすごい数…。プロ向けっぽい感じもするけど、選択肢が多いのはすごい。



サクソバンクさんは、本当にグローバルな品揃えよね。特に個別株をCFDでやりたい人には強い味方になりそう。ツールはちょっと慣れが必要かもしれないわね。



サクソバンク証券は、圧倒的な個別株CFD(特に日本株・外国株)のラインナップが最大の武器だ。多様な資産クラスへの分散投資や、プロレベルの取引環境を求める投資家向けの選択肢と言えるだろう。
3.7 SBIネオトレード証券
SBIネオトレード証券は、SBIグループに属するネット証券会社で、以前はライブスター証券という名称でした。
特に株式取引の手数料の安さで知られています。
CFDサービスも提供していましたが、ここで非常に重要な注意点があります。
SBIネオトレード証券のCFD取引サービスは、2025年8月9日をもって終了することが発表されています。
したがって、この記事が対象とする2025年にCFD取引を始めようと考えている方にとっては、残念ながら選択肢となりません。
参考情報として、過去に提供されていたサービスの特徴を簡単に記します。
取扱銘柄は、エヌビディアやアップルなどの米国個別株27銘柄と、日米の主要株価指数4銘柄に絞られていました。
取引手数料は無料(ロスカット時を除く)で、レバレッジは個別株CFDが5倍、指数CFDが10倍でした。
FIFO注文やトレール注文といったCFD独自の注文方法にも対応していました。
取引ツールは、Webブラウザ版とスマホアプリ版が提供されていました。
しかし、前述の通りサービス終了が予定されているため、これからCFD口座を開設する方は、他の証券会社を検討する必要があります。



えっ、サービス終わっちゃうんですか!?じゃあ、ここは選べないってことですね…残念。



そうなのよ。情報は常に新しくなるから、こういうこともあるのよね。サービス終了が決まっているところは、候補から外して考えましょう。



その通りだ。サービス終了が告知されている以上、新規で検討する対象にはならない。常に最新の情報を確認することの重要性を示す良い例だ。
3.8 ヒロセ通商
ヒロセ通商は、「LION FX」というFXサービスで非常に有名な会社です。
食品キャンペーンなどユニークな取り組みでも知られています。
そのヒロセ通商が提供するCFDサービスが「LION CFD」です。
LION CFDの大きな特徴は、FXで培った取引システムのノウハウを活かしている点です。
特にスマートフォンアプリ「LION CFD」は、人気のFXアプリ「LION FX」の操作性を踏襲しており、初心者にも分かりやすく、使いやすいように設計されています。
チャート機能も高性能で、テクニカル指標も豊富に搭載されています。
また、「クイック注文」機能を使えば、1タップで素早く発注できるため、スピーディーな取引をしたい方にも向いています。
取扱銘柄は、初心者向けを意識して選定された28種類です。
内訳は、株価指数CFDが9種類(日本225、米国30、英国100など)、ETF CFDが14種類(米国S500連動ETF、米国債券ETFなど)、商品CFDが5種類(金、銀、WTI原油など)となっています。
個別株式のCFDは扱っていないようです。ETFのCFDを取引できるのは特徴的です。
取引手数料は無料で、コストはスプレッドのみです。
ロイターやダウ・ジョーンズといった大手配信会社のニュースがリアルタイムで無料配信されるなど、情報面でのサポートもあります。
LION CFDの口座を開設するには、まずLION FXの口座を開設する必要がある点に注意が必要です。CFD口座単独での申し込みはできません。



LION FXって聞いたことあります!そこのCFDなら安心感あるかも。アプリが使いやすいのは嬉しいし、ETFっていうのも面白そう。



ヒロセさんはFXのイメージが強いけど、CFDも初心者向けに使いやすく作ってあるのね。FXと同じ感覚で始めたい人には良いかもしれないわ。



LION CFDは、FXでの実績と使いやすいスマホアプリが強みだ。主要な指数・ETF・商品を、FXに近い感覚で取引したい初心者、特にヒロセ通商の既存ユーザーに適しているだろう。FX口座が必須な点は留意。
4. CFD証券会社スペック比較早見表
これまで紹介してきた主要なCFD証券会社(サービス終了予定のSBIネオトレード証券を除く)のスペックを一覧表にまとめました。
取扱銘柄のカテゴリや数、主要銘柄のおおよそのスプレッド、レバレッジ、取引ツール、デモ口座の有無などを比較できます。
この表を活用して、ご自身の優先順位に合った証券会社を効率的に見つけましょう。
各証券会社の特徴をより分かりやすく比較するために、主要なスペックを以下の表にまとめました。
ただし、スプレッドなどの数値は変動する可能性があるため、あくまで目安として参考にし、最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。
(※SBIネオトレード証券はサービス終了予定のため、表からは除外しています。)
証券会社名 | 主な取扱カテゴリ | 取扱銘柄数(目安) | 日本225 スプレッド(目安) | 米国30 スプレッド(目安) | 金 スプレッド(目安) | 最大レバレッジ (指数/商品/株) | 取引ツール (PC/スマホ) | デモ口座 | 特徴・おすすめポイント |
GMOクリック証券 | 指数, 商品, 外国株 | 数十~ | 狭い (例: 数円) | 狭い (例: 数ドル) | 狭い (例: 0.Xドル) | 10倍 / 10倍 / 5倍 | 独自ツール (高機能/Web) / 専用アプリ (◎) | あり | コスト最重視、主要銘柄中心、ツール使いやすい |
IG証券 | 指数, 商品, 個別株(日/外), ETF, 債券, FX 等 | 約17,000以上 | 標準~やや広め | 標準~やや広め | 標準~やや広め | 10倍 / 20倍 / 5倍 | 独自プラットフォーム (高機能) / 専用アプリ | あり | 圧倒的な銘柄数、多様な市場アクセス、中上級者向け |
楽天証券 (MT4CFD) | 指数, 商品 | 数十 | 標準 | 標準 | 標準 | 10倍 / 20倍 / – | MT4 / MT4アプリ | あり | MT4を使いたい人、楽天ユーザー、主要指数・商品 |
楽天証券 (楽天CFD) | 指数, 個別株(米中心) | 数十 | 標準 | 標準 | – | 10倍 / – / 5倍 | MARKET SPEED II / 楽天証券アプリ連携? | なし? | 楽天ユーザー、MSIIを使いたい人、米国株CFD |
外貨ex CFD (GMO外貨) | 指数, 商品, VIX | 約23 | 比較的狭い | 比較的狭い | 比較的狭い | 10倍 / 20倍 / – | Webブラウザ (TradingView可) / 専用アプリ | あり | 少額取引OK、シンプルさ重視、主要指数・商品、初心者向け |
CFDネクスト (外為コム) | 指数, 商品, 個別株(米?) | 20 | 標準 | 標準 | 標準 | 10倍 / 20倍 / 5倍 | Webブラウザ / 専用アプリ (◎) | あり? | スマホ取引中心、シンプルさ重視、主要20銘柄、初心者向け |
サクソバンク証券 | 指数, 商品, 個別株(日/外), ETF/ETN, 債券 等 | 約8,600以上 | 標準 | 標準 | 標準 | 10倍 / 20倍 / 5倍 | 独自プラットフォーム (高機能) / 専用アプリ | あり | 豊富な個別株CFD(特に日本株)、多様な資産、経験者向け |
ヒロセ通商 (LION CFD) | 指数, ETF, 商品 | 28 | 標準 | 標準 | 標準 | 10倍 / 20倍 / – | Webブラウザ / 専用アプリ (◎) | あり | FXユーザー向け、使いやすいアプリ、主要指数・ETF・商品、初心者 |
(注)
- 取扱銘柄数、スプレッドは目安であり、常に変動します。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
- 楽天証券はプラットフォームにより特徴が異なります。デモ口座の有無なども含め詳細は公式サイトでご確認ください。
- 最大レバレッジは一般的な区分であり、銘柄により異なる場合があります。GMOクリック証券の商品CFDレバレッジは10倍/20倍混在(金・銀スポット20倍、原油など10倍)。
- スマホアプリの評価(◎)は、使いやすさに定評がある、またはスマホ取引に注力していることを示唆するものです。
この表を見ながら、自分が何を最も重視するか(コスト、銘柄数、ツールの種類、スマホ対応など)を考えると、候補となる証券会社が絞りやすくなるでしょう。
5. ケース別・自分に合った証券会社の選び方
どの証券会社が自分に合っているかは、投資の目的やスタイルによって異なります。
ここでは、「少額で始めたい」「多くの海外商品を取引したい」「コストを最重視したい」「短期売買がしたい」といった具体的なケース別に、おすすめの証券会社の考え方や選び方のポイントを解説します。
自分の状況に当てはめて、最適な証券会社選びの参考にしてください。
証券会社選びのチェックポイントや各社の特徴を見てきましたが、「結局、自分にはどこが合っているの?」と感じている方もいるかもしれません。
そこで、よくある投資家のタイプや目的に合わせて、どのような視点で証券会社を選べばよいか、具体的なケース別に解説します。
5.1 少額で始めたい初心者向け
「まずは少ない金額からCFD取引を試してみたい」と考える初心者の方は多いでしょう。
この場合、実際に少ない資金で取引を開始できるか、そして操作に迷わないシンプルなツールを提供しているかが重要なポイントになります。
確認すべきは、まず最低必要証拠金です。
これは、1回の取引を行うために最低限必要なお金のことです。
銘柄ごとに定められた「最低取引単位」と「必要証拠金率(レバレッジの裏返し)」から計算できます。
証券会社や銘柄によっては、数百円から数千円程度の少ない証拠金で取引を始められる場合があります。
特に、GMO外貨の「外貨ex CFD」などは、一部の商品CFDで非常に少額から取引できることをアピールしています。
次に、取引ツールのシンプルさも重要です。
機能が多すぎると、かえって混乱してしまうことがあります。
直感的に操作でき、注文方法などが分かりやすいツールを提供している会社を選びましょう。
デモ取引を利用して、実際に自分にとって使いやすいか試してみるのが確実です。
これらの点を考慮すると、以下のような証券会社が候補に挙がりやすいでしょう。
- 外貨ex CFD(GMO外貨): 少額取引可能な銘柄が多く、ツールもシンプルと評判。
- CFDネクスト(外為どっとコム): スマホアプリ中心でシンプル。取扱銘柄も絞られている。
- ヒロセ通商(LION CFD): 初心者向け銘柄選定で、使いやすいスマホアプリを提供。
ただし、GMOクリック証券のような大手でも、取引単位を最小(例:株価指数の0.1枚)にすれば、数千円~数万円程度から取引を始められる場合が多いです。
重要なのは、自分が取引したい銘柄の最低必要証拠金を具体的に確認することです。



やっぱり最初は失敗が怖いから、少ないお金で試せるのはすごく大事!ツールも簡単な方が絶対いいな。



そうよね。無理のない範囲で始めるのが長続きのコツよ。少額OKでツールがシンプルな会社から選んで、デモで試してみるのがおすすめね。



『少額から始められるか』は、最低取引単位と必要証拠金で決まる。この点を具体的に確認し、かつシンプルなツールを提供する会社を選ぶのが、少額スタートの初心者には賢明だ。
5.2 豊富な海外指数・商品を取引したい
「日本の市場だけでなく、世界中の様々な株価指数や、金・原油以外の珍しい商品なども取引してみたい」という、投資対象の多様性を求める方もいるでしょう。
この場合は、取扱銘柄の数とカテゴリの広さが証券会社選びの最重要ポイントになります。
チェックすべきは、まず全体の取扱銘柄数です。
銘柄数が多ければ多いほど、多様な投資機会にアクセスできる可能性が高まります。
次に、扱っているカテゴリの幅広さです。
主要な株価指数や商品だけでなく、外国の個別株式CFD、ETF/ETN CFD、債券CFD、さらにはマイナーな国の株価指数や特殊な商品などを扱っているか確認しましょう。
自分が興味を持っている特定の地域(アジア、欧州、新興国など)の銘柄や、特定のセクター(ハイテク、金融、エネルギーなど)の銘柄が豊富かどうかもポイントです。
このようなニーズに応えられるのは、やはりグローバル展開している大手CFDブローカーです。
- IG証券: 約17,000銘柄以上という圧倒的な品揃え。世界中のあらゆる市場にアクセス可能。
- サクソバンク証券: 約8,600銘柄以上を提供。特に個別株CFD(日本株・外国株)やETF/ETN CFDが非常に豊富。
これらの証券会社なら、他の会社では見つからないようなニッチな銘柄にも投資できる可能性があります。
ただし、取扱銘柄が多いということは、それだけ情報収集や分析も複雑になる可能性がある点は留意しておきましょう。



世界中の色々なものに投資できるのは夢がある!知らない国の指数とか、面白そうな商品とか探してみたいかも。



選択肢が多いのは魅力的よね。ただ、情報が少ないマイナーな銘柄はリスクも高いから、しっかり調べてから取引することが大切よ。



投資対象の多様性を求めるなら、IG証券かサクソバンク証券が二強だ。グローバルな視点で幅広い資産に投資したい者にとって、これらを超える選択肢は少ないだろう。ただし、知識とリスク管理能力が問われる。
5.3 コスト最重視でメジャー指数だけ取引したい
「取引するのは主に日経225やNYダウ、S&P500といった有名な株価指数だけ。とにかく取引コストを安く抑えたい」という方もいるでしょう。
この場合、主要な株価指数のスプレッドの狭さが、証券会社選びの決め手となります。
確認すべきは、各社の公式サイトや比較サイトに掲載されている主要指数のスプレッドです。
特に「日本225(日経平均相当)」「米国30(NYダウ相当)」「米国S500(S&P500相当)」「米国NAS100(ナスダック100相当)」といった、自分が最も頻繁に取引するであろう銘柄のスプレッドを重点的に比較しましょう。
多くの証券会社で取引手数料は無料ですが、スプレッドは実質的なコストとして毎回発生するため、この差が収益に直結します。
ただし、「原則固定」と表示されていても、市場の急変時などにはスプレッドが拡大する可能性があることは常に念頭に置いてください。
また、スプレッドだけでなく、ポジションを翌日以降に持ち越した場合に発生する「調整額」もコストの一部ですが、頻繁に売買するデイトレードが中心であれば、スプレッドの重要性がより高まります。
コスト(スプレッド)の狭さで評価が高いのは、以下の証券会社です。
- GMOクリック証券: 主要な株価指数や商品において、業界最狭水準のスプレッドを提供していると評されることが多い。
他の証券会社、例えばGMO外貨(外貨ex CFD)や外為どっとコム(CFDネクスト)なども、スプレッドの狭さをアピールしている場合があります。
最新の情報を各社の公式サイトで比較し、自分が取引したい主要指数で最も有利な条件を提示している会社を選ぶのが良いでしょう。



取引するものが決まっているなら、やっぱりコストが安いのが一番!スプレッドが狭い会社を選べば、利益も出しやすくなりそう。



そうね。特に取引回数が多くなるなら、コスト意識はすごく大事よ。主要指数だけなら、スプレッド競争が激しいから、しっかり比較して一番お得なところを選びたいわね。



取引対象が主要指数に限定され、かつコストを最優先するならば、GMOクリック証券が有力候補となる。スプレッドの狭さは、取引の損益分岐点を下げる上で極めて重要だ。
5.4 短期売買派(デイトレ・スキャルピング)
「デイトレード(1日のうちに売買を完結させる)やスキャルピング(数秒~数分で売買を繰り返す)といった短期売買を中心に考えている」という方もいるでしょう。
このスタイルでは、スプレッドの狭さに加えて、注文の通りやすさ(約定力)や取引ツールの操作性・スピードが極めて重要になります。
まず、スプレッドの狭さは必須条件です。
一日に何度も取引するため、わずかなスプレッドの差が積み重なり、収益を大きく左右します。コスト最重視派と同様に、主要銘柄のスプレッドを徹底的に比較しましょう。
次に重要なのが約定力です。
これは、出した注文が「狙った価格で」「素早く」「確実に」成立するかどうかを指します。
特に値動きが激しい時や、スキャルピングのように一瞬のタイミングを狙う取引では、「スリッページ」(注文した価格と実際に約定した価格のズレ)が発生しにくい、安定した約定力が求められます。
そして、取引ツールの性能も欠かせません。
チャートを見ながら瞬時に注文を出せる「1クリック注文」や「チャート上からの発注機能」、ツールの反応速度(レスポンス)などが重要になります。
また、外出先でも機敏に対応できるよう、スマホアプリの性能もチェックポイントです。
これらの点を考慮すると、以下のような証券会社が候補に挙がりやすいでしょう。
- GMOクリック証券: 低スプレッドと使いやすいツールが短期売買にも適しているとされます。
- ヒロセ通商(LION CFD): クイック注文などスピードを意識した機能があり、FXで培われた約定力への期待もあります。
楽天証券の「MARKET SPEED II」やIG証券の高機能プラットフォームなども、使い方によっては短期売買に対応できる可能性があります。
短期売買は、コストとスピード、安定性が勝敗を分ける世界です。デモ取引などを活用し、自分にとって最もストレスなく、素早く確実に取引できる環境を提供してくれる証券会社を選びましょう。



デイトレとかスキャルピングって、なんかカッコいい!でも、スプレッドだけじゃなくて、注文がちゃんと通るかとか、ツールの速さも大事なんですね。



そうなのよ。一瞬の判断が求められるから、ツールの使い勝手や安定性は本当に重要。スリッページが大きいと、思ったような利益が出せないこともあるからね。



短期売買は『低コスト』『高速約定』『高機能ツール』の三拍子が揃うことが理想だ。特に約定力とツールの応答速度は、実際に試してみないと分からない部分も多い。デモ等でしっかり見極める必要がある。
6. 口座開設の流れと必要書類
CFD取引を始めるには、まず証券会社で専用の口座を開設する必要があります。
ここでは、口座開設に必要な本人確認書類、スマートフォンを使った簡単な申し込み手順、そして申し込みから取引開始までのおおよその期間について解説します。
意外と簡単に手続きできますので、安心して進めましょう。
CFD取引に興味を持ち、取引したい証券会社が決まったら、次はいよいよ口座開設の手続きです。
「なんだか難しそう…」と感じるかもしれませんが、最近は手続きが簡略化されており、特にスマートフォンを使えば思ったよりも簡単に申し込むことができます。
ここでは、口座開設の一般的な流れと、必要なものについて説明します。
6.1 本人確認書類の準備
証券口座を開設する際には、法律に基づいて本人確認を行う必要があります。
そのため、申し込み時に本人確認書類の提出が求められます。
一般的に必要となる書類は、以下の2種類を組み合わせることが多いです。
- マイナンバー(個人番号)を確認できる書類
- マイナンバーカード(顔写真付きのもの): これがあれば、他の本人確認書類が不要になる場合もあります。
- 通知カード: 記載されている氏名や住所などが最新のものと一致している場合に限ります。
- マイナンバーが記載された住民票の写し または 住民票記載事項証明書
- 氏名、住所、生年月日を確認できる書類(本人確認書類)
- 運転免許証
- パスポート(※2020年2月以降に発行されたものは住所記載がないため、別途補助書類が必要な場合があります)
- 各種健康保険証
- 住民基本台帳カード(顔写真付きのもの)
- 在留カード または 特別永住者証明書(外国籍の方)
どの書類を、どのように組み合わせればよいかは、口座を開設したい証券会社によって異なります。
例えば、「マイナンバーカード1点のみ」でOKな会社もあれば、「通知カード+運転免許証」のように2種類の組み合わせが必要な会社もあります。
申し込みを始める前に、必ず口座を開設したい証券会社の公式サイトで、必要な書類の種類と提出方法を確認してください。
スムーズに手続きを進めるために、事前にこれらの書類の写真データ(スマホで撮影したものやスキャンデータ)を用意しておくと良いでしょう。



マイナンバーカードがあれば、手続きが楽そうですね!事前に必要なものをチェックしておくのが大事なんだ。



そうなの。会社によって微妙に違うから、二度手間にならないように、最初にしっかり確認するのがおすすめよ。スマホで写真撮っておけば簡単ね。



本人確認は必須の手続きだ。開設したい証券会社の指定する書類を、指定された方法で提出すること。これを怠ると口座開設が遅れる原因になる。事前準備が肝心だ。
6.2 スマホでかんたん本人確認手順
最近の口座開設では、郵送での書類のやり取りが不要で、スマートフォンだけで手続きが完結する「オンライン本人確認」や「スマホでかんたん本人確認」といった方法が主流になってきています。
この方法なら、手続きがスピーディーで非常に便利です。
一般的な「スマホでかんたん本人確認」の手順は、おおむね以下のようになります(証券会社によって詳細は異なります)。
- 証券会社の公式サイトにアクセス: スマートフォンから口座開設申し込みページに進みます。
- お客様情報の入力: 画面の指示に従って、氏名、住所、生年月日、連絡先、職業、年収、投資経験、口座開設の動機などを入力します。
- 本人確認方法の選択: 書類提出方法を選ぶ画面で、「スマホでかんたん本人確認」や「オンラインで本人確認」といった選択肢を選びます。
- 本人確認書類の撮影: スマートフォンのカメラを使い、画面の指示に従って、提出する本人確認書類(例:マイナンバーカードや運転免許証)の表面、裏面、厚みなどを撮影します。
- 顔写真(セルフィー)の撮影: 同様に、画面の指示に従って、自分の顔写真を撮影します。多くの場合、顔を動かすなどの動作確認も行われます。
- アップロードと申し込み完了: 撮影した画像データをアップロードし、入力内容を確認したら申し込みを完了します。
これで申し込み手続きは完了です。あとは証券会社による審査結果を待つだけとなります。
郵送の手間や時間がかからないため、早く取引を始めたい方には特におすすめの方法です。



スマホだけで全部できるなんて、すごく便利!郵送とか面倒だなって思ってたから、これなら気軽に申し込めそう。



でしょ?最近はこの方法が主流だから、ほとんどの会社で対応しているはずよ。画面の指示通りにやれば、意外と簡単にできちゃうわ。



「『スマホ完結』は、時間と手間を大幅に削減できる。特に若い世代には馴染みやすいだろう。ただし、入力情報や撮影画像の鮮明さには注意が必要だ。不備があれば審査が遅れる。
6.3 取引開始までのタイムライン
口座開設を申し込んでから、実際にCFD取引を開始できるまでの期間は、選択した証券会社や申し込み方法(オンライン完結か郵送か)、そして審査の状況によって異なります。
あくまで目安ですが、一般的なタイムラインは以下の通りです。
- 「スマホでかんたん本人確認」などオンラインで完結する場合:
- 申し込み後、証券会社による審査が行われます。
- 審査がスムーズに進めば、最短で申し込み当日、または翌営業日には口座開設が完了し、取引に必要なIDやパスワードがメールなどで通知されることが多いです。
- 中には「最短5分」や「最短1分(※特定条件あり)」で手続きが完了するところもあります。
- 郵送で本人確認書類を提出する場合:
- 申込書類や本人確認書類を郵送し、それが証券会社に到着してから審査が開始されます。
- 書類の往復に時間がかかるため、申し込みから口座開設完了まで1週間程度、あるいはそれ以上かかることもあります。
口座開設完了の通知(ID・パスワードなど)を受け取ったら、取引開始まであと少しです。
- 取引ツールへのログイン: 通知されたIDとパスワードを使って、証券会社の取引ツール(PC版またはスマホアプリ)にログインします。
- 証拠金の入金: CFD取引専用の口座に、取引に必要な資金(証拠金)を入金します。多くの証券会社では、提携銀行からのクイック入金(即時反映・手数料無料)などが利用できます。
- 取引開始: 入金した証拠金が口座に反映されれば、いよいよCFD取引を開始できます。
早く取引を始めたい場合は、やはりスマートフォンを使ったオンライン完結での申し込みがおすすめです。



スマホで申し込めば、早ければ次の日には取引できるかもしれないんですね!思ったより早いかも。



そうなのよ。郵送だと結構時間がかかるから、オンライン申し込みは本当に便利になったわ。あとは審査次第だけど、不備がなければスムーズよ。



口座開設スピードは、オンライン完結が圧倒的に有利だ。ただし、審査状況や申込時間によっては変動する。焦らず、ID通知後の入金手順までしっかり確認しておくことだ。
7. CFD取引前に押さえるリスクと注意点
CFD取引は魅力的なリターンが期待できる一方、無視できないリスクも伴います。
特にレバレッジによる損失拡大リスクや、意図せず決済されるロスカットには注意が必要です。
また、価格調整額などのコストや税金についても理解しておくことが大切です。
リスクを正しく理解し、対策を講じることが失敗しないための鍵です。
CFD取引は、少ない資金で大きな利益を狙えたり、下落相場でも利益を出せたりと、多くの魅力を持っています。
しかし、その一方で、注意しなければならないリスクも存在します。
取引を始める前にこれらのリスクを十分に理解し、対策を考えておくことが、 CFD取引で失敗しないために非常に重要です。
ここでは、特に注意すべき3つのポイント、「レバレッジリスクとロスカット」「価格調整額・スワップ」「税金」について解説します。
7.1 レバレッジリスク・ロスカット
CFDの最大の特徴であるレバレッジは、利益を増やす可能性がある一方で、損失も同様に拡大させるというリスクを持っています。
例えば、レバレッジ10倍で取引している場合、価格が予想と反対に1%動いただけでも、投資した証拠金に対して10%もの損失が発生する計算になります。
もし相場が急激に不利な方向へ動いた場合、預けた証拠金の額を超える損失が発生する可能性もあります。
この場合、「追証(おいしょう)」と呼ばれる追加の証拠金の入金が必要になることがあります。
このような事態を避けるため、多くの証券会社では「ロスカット」という仕組みを導入しています。
ロスカットとは、投資家の損失が一定以上に拡大しないように、保有しているポジション(建玉)を自動的に強制決済する制度です。
具体的には、口座の「証拠金維持率」という指標が、証券会社の定めた水準(例えば50%や100%など、会社によって異なります)を下回った場合に発動します。
証拠金維持率は、おおよそ「(口座にあるお金+保有ポジションの評価損益)÷ ポジションを維持するのに必要な証拠金 × 100%」で計算され、口座の安全度を示すバロメーターのようなものです。
このロスカット制度は、証拠金以上の損失が発生するリスクを極力抑えるための安全装置として機能します。
しかし、自分の意図しないタイミングで、損失が確定されてしまうという側面も持っています。
また、市場が非常に急激に変動した場合(例えば、大きな経済ショックがあった時など)には、ロスカットの執行が間に合わず、結果的に預けた証拠金以上の損失が発生してしまう可能性もゼロではありません。
これらのリスクに対処するためには、以下の対策が考えられます。
- レバレッジを低く抑える: 必要証拠金ギリギリで取引するのではなく、口座資金に対して取引量を少なくし、実質的なレバレッジを低く保つ(例えば3倍~5倍程度を目安にする)。
- 口座資金に余裕を持つ: ロスカットラインまでの値幅に余裕ができるように、十分な資金を口座に入れておく。
- 損切り注文(ストップロス)を活用する: ポジションを建てる際に、あらかじめ「ここまで価格が下がったら(または上がったら)決済する」という逆指値注文を入れておき、損失を限定する。
レバレッジはCFDの魅力ですが、そのリスクを理解し、適切な資金管理とリスクコントロールを行うことが最も重要です。



レバレッジって怖い面もあるんですね…。ロスカットがあるから絶対安心ってわけでもないんだ。損切り注文って大事そう。



そうなの。ロスカットは最後の砦だけど、それに頼る前に自分で損切りするのが基本よ。レバレッジをかけすぎないことと、余裕を持った資金管理が本当に大切。



レバレッジリスクはCFDの宿命だ。ロスカットは万能ではないと心得よ。低レバレッジ運用、十分な余剰資金、そして損切り注文の徹底。この3つがリスク管理の基本原則だ。
7.2 価格調整額・スワップ
CFD取引では、ポジション(建てた取引)を決済せずに翌営業日以降に持ち越す(ロールオーバーする)場合に、「調整額」と呼ばれるコストが発生したり、逆に受け取れたりすることがあります。
これはFX(外国為替証拠金取引)における「スワップポイント」に似たものですが、CFDでは主に以下の3種類があります(名称や扱いは証券会社によって異なる場合があります)。
- 金利調整額:
- 主に金スポット、銀スポットなど、参照している元の資産(原資産)が「スポット(直物)」である銘柄で発生します。
- ポジションを保有することに伴う金利差に相当するもので、基本的には毎日発生します。
- 多くの場合、買いポジションを持っていると支払い、売りポジションを持っていると受け取りになりますが、金利情勢によっては逆になることもあります。
- 権利調整額:
- 主に個別株式CFDや株価指数CFDで発生します。
- 参照している株式や、株価指数を構成する株式に配当金の支払いがあった場合に、それに相当する金額が調整されます。
- 多くの場合、買いポジションを持っていると受け取り、売りポジションを持っていると支払いになります。
- 価格調整額:
- 主に株価指数CFDや商品CFDのうち、参照している原資産が「先物」である銘柄で発生します。
- 先物取引には「限月(げんげつ)」と呼ばれる取引期限がありますが、CFDではこの期限を気にせずに取引できるように、参照する先物の限月を乗り換える処理(ロールオーバー)が行われます。
- この乗り換えの際に、古い限月の価格と新しい限月の価格の差を調整するために、価格調整額が発生します。
- 価格調整は、銘柄によって異なりますが、概ね1ヶ月~3ヶ月に一度といった頻度で行われます。
- 買いポジションで支払い(受け取り)、売りポジションで受け取り(支払い)となるかは、その時の先物価格の状況によります。
これらの調整額は、特にポジションを長期間保有する場合、累計で大きなコスト(または収益)になる可能性があります。
そのため、CFDは一般的に、数ヶ月から数年にわたるような長期投資にはあまり向いていないと言われます。
デイトレードのようにその日のうちに決済する場合は、これらの調整額は発生しません。
自分が取引しようとしている銘柄で、どのような調整額が、いつ、いくらくらい発生するのか、事前に証券会社のウェブサイトなどで確認しておくことが重要です。



ポジションを持ち越すとお金がかかったり、もらえたりするんですね。毎日じゃなくて、たまに発生するものもあるんだ。長期で持つのは難しそう。



そうなのよ。特に価格調整額は、忘れた頃に発生して損益に影響することがあるから注意が必要ね。自分が取引する銘柄の調整額ルールは、しっかり把握しておきましょう。



調整額は、CFDを長期保有する際の隠れたコストとなり得る。特に価格調整額の仕組みは複雑なので、よく理解しておく必要がある。短期売買なら影響は少ないが、持ち越しを考えるなら無視できない要素だ。
7.3 税金・損益通算のポイント
CFD取引で利益が出た場合、その利益に対して税金がかかります。
税金の仕組みを理解し、正しく申告・納税することは、投資家としての義務です。
個人の場合、CFD取引で得た利益は、原則として「先物取引に係る雑所得等」として分類され、「申告分離課税」の対象となります。
申告分離課税とは、給与所得など他の所得とは合算せずに、CFDの利益だけで税金を計算する方式です。
税率は、所得税15%、住民税5%、そして2037年までは復興特別所得税(所得税額の2.1%)が加わり、合計で約20.315%となります。
利益が出た場合、原則として自分で確定申告を行い、税金を納める必要があります。
確定申告の期間は、通常、利益が出た年の翌年2月16日から3月15日までです。
ただし、給与所得者の方などで、CFD取引を含む給与所得以外の所得(利益から必要経費を引いた額)が年間20万円以下の場合など、確定申告が不要になるケースもあります。
しかし、後述する「損益通算」や「損失の繰越控除」のメリットを活かすためには、利益が20万円以下の場合や、損失が出た場合でも確定申告を行うことをおすすめします。
CFD取引の税金に関する重要なポイントとして、「損益通算」と「損失の繰越控除」があります。
- 損益通算:
- CFD取引の利益は、同じ「先物取引に係る雑所得等」に分類される他の金融商品(例えば、FX取引、日経225先物・オプション取引、商品先物取引など)の損益と通算(合算)することができます。
- 例えば、CFD取引で50万円の利益が出ても、FX取引で30万円の損失が出ていれば、その年の課税対象となる所得は差し引き20万円になります。
- ただし、株式投資(現物・信用)の損益や、不動産所得などとは損益通算できません。
- 損失の繰越控除:
- 損益通算してもなお損失が残った場合、その損失を翌年以降3年間にわたって繰り越し、翌年以降の「先物取引に係る雑所得等」の利益から控除することができます。
- 例えば、今年CFDで50万円の損失を出し、確定申告で繰越控除の手続きをしたとします。翌年CFDで80万円の利益が出た場合、去年の損失50万円を差し引けるため、課税対象となる所得は30万円に圧縮できます。
- この繰越控除を利用するためには、損失が出た年にも必ず確定申告を行う必要があります。
CFD取引にかかる経費(例えば、取引に関する書籍代やセミナー参加費、インターネット通信費の一部など)が認められる場合もありますが、詳細は税務署や税理士にご確認ください。
税金の仕組みを理解し、適切に対応することで、無駄な税金を払うことを避け、有利に資産運用を進めることができます。



利益が出たら税金がかかるんですね。約20%って結構大きいな…。でも、FXとか他の取引の損と合算できるのは良いかも。損が出ても確定申告した方がいいんですね。



そうなのよ。損益通算と繰越控除は、税金を抑えるためにすごく重要な制度だから、しっかり活用したいわね。そのためにも、毎年ちゃんと損益を把握して、必要なら確定申告することが大切よ。



CFDの税金は申告分離課税20.315%。損益通算と損失の繰越控除(3年間)を最大限活用することが節税の鍵だ。利益が出た時はもちろん、損失が出た年も確定申告を怠らないこと。これが賢明な投資家の税務戦略だ。
8. よくある質問(FAQ)
CFD取引に関して、初心者の方が疑問に思いやすい点をQ&A形式でまとめました。
「CFDは危ない?」「いくらから始められる?」「FXとの違いは?」といった基本的な質問から、取引時間や税金に関する具体的な疑問まで、分かりやすく回答します。
疑問点を解消して、安心してCFD取引を始めましょう。
ここでは、CFD取引について初心者の方がよく疑問に思う点をまとめました。
Q1. CFD取引は「危ない」「やめとけ」と聞きましたが、本当ですか?
A1. CFD取引はレバレッジを利用するため、確かにハイリスク・ハイリターンな側面があります。少ない資金で大きな利益を狙える可能性がある反面、予想が外れた場合には大きな損失を被るリスクもあります。特に、高いレバレッジをかけすぎたり、リスク管理を怠ったりすると、「危ない」と言われるような状況になりかねません。しかし、レバレッジを低く抑え、損切り注文を活用するなど、リスクをしっかり管理すれば、過度に恐れる必要はありません。メリットとリスクを正しく理解し、自分に合った範囲で取引することが重要です。
Q2. CFD取引はいくらから始められますか?
A2. 必要な最低資金額は、取引する証券会社や銘柄によって大きく異なります。 証券会社によっては、数百円から数千円程度の証拠金で取引を始められる銘柄もあります(例:外貨ex CFDなど)。一方で、株価指数などでは数万円程度の証券金が必要になることもあります。多くの証券会社では、各銘柄の最低取引単位と、その取引に必要な証拠金の目安をウェブサイトに掲載しています。口座を開設したい証券会社で、自分が取引したい銘柄がいくらから始められるか確認してみましょう。
Q3. CFDとFXの違いは何ですか?
A3. FX(外国為替証拠金取引)は、実はCFDの一種です。CFDという大きな枠組みの中に、為替(通貨ペア)を対象としたものがFX、株価指数を対象としたものが株価指数CFD、商品を対象としたものが商品CFD、といった関係になります。取引の仕組み(差金決済、証拠金、レバレッジなど)は基本的に同じですが、取引対象が異なります。 また、最大レバレッジも異なり、FXは最大25倍ですが、CFDは銘柄によって最大5倍、10倍、20倍などと定められています。
Q4. CFDはほぼ24時間取引できると聞きましたが、本当ですか?
A4. はい、多くの銘柄で平日であればほぼ24時間取引が可能です。これは、世界のどこかの市場が開いている時間帯に合わせて取引できるためです。例えば、日本の株式市場が閉まっている夜間でも、米国の株価指数や為替、金などを取引できます。ただし、銘柄によって取引時間は異なりますし、土日は基本的に取引できません(一部例外あり)。また、早朝や深夜など、時間帯によっては流動性が低下し、スプレッドが広がりやすくなる点には注意が必要です。具体的な取引時間は、各証券会社のウェブサイトで確認してください。
Q5. CFD取引で損失が出た場合、確定申告は必要ないですか?
A5. 損失が出た場合、税金を納める必要はないため、確定申告は義務ではありません。しかし、損失を翌年以降3年間にわたって繰り越し、将来の利益と相殺できる「損失の繰越控除」という制度があります。この制度を利用するためには、損失が出た年にも確定申告を行う必要があります。 将来的に利益が出た場合に税金を抑えることができるため、損失が出た場合でも確定申告をしておくことを強くおすすめします。
Q6. デモ取引はした方がいいですか?
A6. はい、特に初心者の方は、デモ取引を強くおすすめします。 デモ取引では、実際のお金を使わずに、仮想の資金で本番さながらの取引を体験できます。これにより、取引ツールの操作方法に慣れたり、注文方法を試したり、自分なりの取引ルールを検証したりすることができます。リスクなしで練習できる貴重な機会ですので、積極的に活用しましょう。多くの証券会社が無料のデモ口座を提供しています。
9. まとめ:失敗しないCFD証券会社選びのコツ
CFD取引は、レバレッジを活用して少ない資金から始められ、多様な金融商品を対象に、ほぼ24時間取引できる魅力的な投資手法です。
しかし、その一方でレバレッジに伴うリスクや、特有のコスト(スプレッド、調整額)も存在します。
CFD取引で成功するためには、まずこれらのメリットとリスクを正しく理解することが不可欠です。
そして、自分に合った最適な証券会社を選ぶことが、スムーズなスタートと、その後の取引成果に大きく影響します。
証券会社を選ぶ際には、取扱銘柄、取引コスト(特にスプレッド)、レバレッジと必要証拠金、取引ツールの使いやすさ、サポート体制といったポイントを総合的に比較検討しましょう。
どのポイントを重視するかは、あなたの投資スタイルや目的によって異なります。
少額から始めたいのか、多様な銘柄を取引したいのか、コストを最優先するのか、短期売買がしたいのか。
この記事で紹介したケース別の選び方や、各証券会社の特徴を参考に、ご自身のニーズに最も合致するパートナーを見つけてください。
デモ取引を活用して、ツールの操作性などを実際に試してみることも忘れないでください。
リスク管理を徹底し、信頼できる証券会社を選べば、CFD取引はあなたの資産運用の可能性を広げる力強い味方となるでしょう。
ぜひ、この記事を参考に、納得のいく証券会社を選び、CFD取引の第一歩を踏み出してください。
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