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初心者向け【CFDの価格調整額とは?】仕組みと計算方法を完全解説

CFD取引を始めたばかりのあなたは、「価格調整額」という言葉に戸惑っていませんか。
「取引コストみたいだけど、よくわからない…」
「いつの間にか口座のお金が増えたり減ったりしているのはなぜ?」
そんな疑問や不安を感じているかもしれません。
この記事を読めば、CFD取引における価格調整額の仕組み、計算方法、そして損益への影響が明確にわかります。
かつて多くのトレーダーが価格調整額で悩みましたが、仕組みを理解すれば冷静に対処できます。
私も最初は戸惑いましたが、学んでからは不要なコストを避け、戦略的に考えることができるようになりました。
価格調整額を理解し、CFD取引の総コストを把握すれば、より有利なトレード戦略を立てられます。
自信をもってCFD取引を進めるため、まずは価格調整額の基本を学びましょう。

本記事について

本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の手法や知識を推奨したり、売買を勧めたりするものではありません。

本記事に記載されている情報については、正確性、完全性、有用性を確保するために努力しておりますが、その保証は致しかねます。

投資対象や商品の選択など、実際の投資判断はご自身の責任で行ってください。

必要に応じて、財務アドバイザーや税理士などの専門家に相談することをお勧めします。

本記事の情報を利用した結果として発生するいかなる損害についても、著者は一切の責任を負いません。

目次

1. 価格調整額の基礎知識

CFDの価格調整額は、参照する先物市場の限月交代(ロールオーバー)に伴う価格差を調整するためのものです。ポジションを持ち越した場合に発生し、権利調整額や金利調整額とは異なる性質をもっています。

1.1 価格調整額とは何か

CFD取引において、特定の銘柄のポジションを翌営業日以降に持ち越した場合(オーバーナイト)に発生する調整金が価格調整額です。

これは、CFDが参照している原資産(主に先物)の価格差に基づいて計算されます。

価格調整額は、受け取る場合(プラス調整)と支払う場合(マイナス調整)があります。

取引コストの一部として認識する必要があります。

CFD 価格調整額は、特に株価指数CFDや商品CFDで重要な要素です。

価格調整額って、手数料みたいなものですか?

うーん、少し違うのよ。手数料は取引ごとにかかるけど、価格調整額はポジションを持ち越した時に、参照する先物の価格差を調整するために発生するものなの。だからプラスになることもあるわ。

なるほど!持ち越さなければ発生しないんですね。

基本的にはそうね。デイトレードなら関係ないけど、スイングトレードなどの中長期保有ではしっかり理解しておく必要があるわ。

1.2 発生する理由 ― 先物限月ロールオーバーとの関係

多くのCFD銘柄、特に株価指数や商品は、先物市場の価格を参照しています。

先物には限月(げんげつ)という取引期限があります。

CFDは限月がないため、継続して取引が可能です。

そのため、参照する先物の限月が到来する前に、次の限月の先物(期先)に乗り換える処理が行われます。

この処理をロールオーバーといいます。

通常、現在の限月(期近)と次の限月(期先)の先物価格には差があります。

この価格差が、ロールオーバー時にCFD価格に反映されるとどうなるでしょうか。

実質的な損益とは別に評価損益が変動してしまいます。

価格調整額は、このロールオーバーによる評価損益の変動を相殺するために発生します。

つまり、ロールオーバーという仕組み自体で損も得もしないように調整するのが目的なのです。

CFD 価格調整額の根本的な理由は、この先物市場の仕組みにあります。

ロールオーバー?先物?なんだか難しそうですね…

大丈夫よ。簡単に言うと、CFDが参考にしている大元の商品の『賞味期限』が近づいたから、新しいものに切り替える、ってイメージかな。その時に古い商品と新しい商品の値段が違うから、その差額を調整するのが価格調整額なの。

なるほど、乗り換えのための調整金なんですね!

そういうこと。だから仕組みがわかれば怖くありません。CFDは期限を気にせず取引できる便利な商品だけど、その裏にはこういう調整があるのよ。

1.3 他の調整額(権利調整額・金利調整額)との違い

CFD取引では、価格調整額の他に権利調整額金利調整額が発生する場合もあります。

権利調整額は、主に株式CFDや株価指数CFDで発生します。

現物株の配当金支払いや株式分割など、権利発生に伴う価値の変動をCFD口座に反映させるための調整額です。

買いポジションなら受け取り、売りポジションなら支払いとなるのが一般的です。

金利調整額は、ポジションを翌日に持ち越した場合に発生します。

買いポジションでは金利の支払い、売りポジションでは金利の受け取りが発生します。(通貨ペアや市場金利によります)

FXのスワップポイントに似た性質をもっています。

価格調整額は、これらとは発生理由が異なります。

先物限月の乗り換え(ロールオーバー)に起因するものです。

発生タイミングや計算根拠が全く異なるため、混同しないように注意が必要です。

調整額って、価格調整額だけじゃないんですね!?

そうなの。株のCFDだと配当金相当の『権利調整額』、ポジションを持ち越すと『金利調整額』も関係してくるわ。それぞれ発生理由が違うから、しっかり区別して理解しておくのが大事よ。

覚えることがたくさんありますね…。

最初は大変かもしれないけど、一つずつ確認していけば大丈夫。特に価格調整額は株価指数や商品CFDで影響が大きいから、まずはここをしっかり押さえましょう。

2. 価格調整額が発生するタイミング

価格調整額は、CFDが参照する先物の「ロールオーバー日」にポジションを保有し、翌営業日に持ち越した場合(オーバーナイト保有)に発生します。発生頻度は銘柄(株価指数、商品、ETF)によって異なり、祝日や年末年始は通常と異なるスケジュールになる場合があります。

2.1 ロールオーバー日とオーバーナイト保有

価格調整額が発生するのは、CFD業者が定める「ロールオーバー日」です。

ロールオーバー日の取引終了時点でポジションを保有している場合に、価格調整額の受け払いが発生します。

この取引終了時点は、ニューヨーククローズ(日本時間早朝)などを基準にしている業者が多いです。

ポジションを翌営業日まで持ち越すオーバーナイト保有が条件となります。

ロールオーバー日より前にポジションを決済すれば、価格調整額は発生しません。

デイトレードのように、その日のうちに決済する取引では価格調整額の影響を受けません。

ロールオーバー日は銘柄ごとに異なります。

通常は事前にCFD業者のウェブサイトやお知らせで告知されます。

CFD 価格調整額の発生有無は、このロールオーバー日のポジション保有状況で決まります。

ロールオーバー日って、いつわかるんですか?

それは取引している証券会社のサイトで確認できるわよ。『〇〇(銘柄名) ロールオーバー日』とか『価格調整額カレンダー』みたいな情報が出ているはず。事前にチェックしておくのが大切ね。

毎日発生するわけじゃないんですね。

そうよ。銘柄によって頻度は違うけど、特定の日に持ち越した場合だけ。だから、その日を把握しておけば、調整額を避けたい場合はその前に決済することもできるの。

2.2 銘柄別の発生頻度(株価指数/商品/ETF)

価格調整額の発生頻度は、参照する原資産(主に先物)の限月交代サイクルによって異なります。

株価指数CFD(例: 日本225、米国S&P500)を見てみましょう。

多くの場合、3ヶ月に1回(四半期ごと)ロールオーバーが行われます。

そのタイミングで価格調整額が発生します。

商品CFD(例: WTI原油、金)はどうでしょうか。

原油などは毎月、金などは2ヶ月に1回など、商品によってロールオーバー頻度は異なります。

ETF CFD(証券CFDの一部)の場合です。

参照するETFによります。

先物ベースでない場合は価格調整額は発生せず、権利調整額(分配金相当額)が発生することがあります。

先物ベースのETFを参照するCFDの場合は、その先物のサイクルに応じた価格調整額が発生します。

取引する銘柄の価格調整額がいつ発生するのか、事前に確認しておくことが重要です。

銘柄 (Instrument)代表的な原資産 (Typical Underlying Asset)価格調整額の発生頻度 (Frequency of Price Adjustment)
日本225 (Nikkei 225)日経225先物3ヶ月に1回 (Quarterly)
米国S&P500 (US S&P 500)S&P500先物3ヶ月に1回 (Quarterly)
WTI原油 (WTI Crude Oil)WTI原油先物毎月 (Monthly)
金 (Gold)金先物2ヶ月に1回 (Bi-monthly) 等
天然ガス (Natural Gas)天然ガス先物毎月 (Monthly)

※上記は一般的な例であり、詳細は取引業者にご確認ください。

えっ、原油は毎月!?結構頻繁なんですね。

そうなのよ。商品CFDは月次や隔月が多いわね。一方で日経平均みたいな株価指数は3ヶ月に1回が一般的。自分が取引する銘柄のスケジュールを把握しておかないと、思わぬタイミングで調整額が発生して驚くことになるわ。

ちゃんと確認します!

それがいいわね。証券会社の取引ツールやウェブサイトに情報があるから、トレード前に必ずチェックする習慣をつけましょう。

2.3 祝日・年末年始の注意点

市場の祝日や年末年始は、通常とは異なるスケジュールでロールオーバーが行われる場合があります。

例えば、ロールオーバー予定日が市場の休場日と重なる場合です。

その場合、前倒しまたは後ろ倒しで実施されることがあります。

また、年末年始は市場の流動性が低下したり、ボラティリティ(価格変動率)が高まったりする傾向があります。

価格調整額の発生タイミングだけでなく、取引時間やスプレッドの拡大などにも注意が必要です。

CFD業者からのお知らせ(ニュースやメールなど)を注意深く確認しましょう。

変則的なスケジュールに対応できるように準備してください。

特に長期休暇前後は、ポジション管理に一層の注意が必要です。

祝日とか年末年始は、いつもと違うんですか?

そうね、市場がお休みだとロールオーバーの日がずれたりすることがあるの。証券会社からお知らせが出るはずだから、連休前は特に注意してチェックする必要があるわ。

うっかりしてると、予定外の日に調整額が発生しちゃうかもしれないんですね。

その通り。あとは年末年始は市場参加者が減って値動きが荒っぽくなることもあるから、ポジションを持ち越すなら、いつも以上に慎重になった方がいいかもしれないわね。

3. 価格調整額の計算方法

価格調整額は、ロールオーバー時の「期近限月価格」と「期先限月価格」の差に基づいて計算されます。買いポジションか売りポジションか、また市場がコンタンゴかバックワーデーションかによって、受け取り(プラス)になるか支払い(マイナス)になるかが決まります。

3.1 基本計算式とロジック

価格調整額の基本的な計算ロジックは、ロールオーバー時の参照限月(期近)の価格と、新しい参照限月(期先)の価格の差に基づきます。

多くのCFD業者では、以下のような考え方で計算されます。

(具体的な計算式は業者により若干異なる場合があります)

計算要素には以下のものが含まれます。

  • 期近限月のCFD価格(ロールオーバー直前)
  • 期先限月のCFD価格(ロールオーバー直後)
  • 取引数量

ロジックはシンプルです。

ロールオーバーによってCFDの参照価格が変わることで生じる評価損益の変動を、ちょうど打ち消すように調整額が計算されます。

例えば、ロールオーバー前の期近価格が100、ロールオーバー後の期先価格が105の場合を考えます。

ロールオーバーにより、参照価格が5上昇します。

このとき、買いポジションを保有していたトレーダーはどうなるでしょうか。

参照価格の上昇により、評価益が5増える計算になります。

この評価益の変動を相殺するため、価格調整額として5を支払います(マイナス調整)。

逆に、売りポジションを保有していたトレーダーはどうでしょうか。

参照価格の上昇により、評価損が5増える計算になります。

この評価損の変動を相殺するため、価格調整額として5を受け取ります(プラス調整)。

CFD 価格調整額の計算は、この参照価格の差を調整するという考え方が本質です。

計算式って、なんだか複雑そう…自分で計算しないといけないんですか?

いいえ、実際の計算は証券会社が自動でやってくれて、取引履歴に反映されるから安心して。でも、どういう理屈でプラスやマイナスが決まるのかを知っておくと、状況を理解しやすくなるわ。

なるほど。新しい先物の方が値段が高いか安いかで、貰えるか払うかが変わるんですね。

その通り!そして、自分が買っているか売っているかでも逆になるの。次の項目で詳しく見てみましょう。

3.2 買いポジション・売りポジションでのプラス/マイナス判定

価格調整額がプラス(受け取り)になるか、マイナス(支払い)になるかは、以下の2つの要素で決まります。

  • ポジションの方向: 買い(ロング)ポジションか、売り(ショート)ポジションか。
  • 市場の状態: 期先の価格が期近より高い(コンタンゴ)か、低い(バックワーデーション)か。

コンタンゴ(期先価格 > 期近価格)の場合を考えます。

期先の価格の方が高い状態です。

  • 買いポジション:支払い(マイナス調整)
  • 売りポジション:受け取り(プラス調整)

バックワーデーション(期先価格 < 期近価格)の場合を考えます。

期先の価格の方が低い状態です。

  • 買いポジション:受け取り(プラス調整)
  • 売りポジション:支払い(マイナス調整)

この関係を理解しておくと、ロールオーバー時に調整額がどちらに発生するか予測できます。

CFD 価格調整額の損益への影響を考える上で、この判定ルールは非常に重要です。

コンタンゴ?バックワーデーション?また新しい言葉が…

大丈夫、これもシンプルよ。コンタンゴは将来の価格(期先)の方が今の価格(期近)より高い状態。バックワーデーションはその逆。例えば原油だと、保管コストがかかるからコンタンゴになりやすい、みたいな傾向があるわ。

じゃあ、コンタンゴの時に原油を買って持ち越すと、支払いになるんですね。

正解!逆に売っていれば受け取りになる。この関係を覚えておくと、調整額の見通しが立てやすくなるわよ。

3.3 ケーススタディ

具体的な銘柄で、価格調整額の計算例を見てみましょう。

※注意: 以下の数値は説明のための仮定であり、実際の価格調整額とは異なります。実際の金額は必ず取引するCFD業者の情報を確認してください。

(1) 株価指数CFD(日本225)の例

  • 状況: 日本225 CFDを1枚買いポジションで保有中に、ロールオーバー日を迎えた。
  • ロールオーバー前(期近参照)の価格: 30,000円
  • ロールオーバー後(期先参照)の価格: 30,050円
  • 市場の状態: 期先 > 期近 なので コンタンゴ
  • 価格差: 30,050円 – 30,000円 = +50円
  • 調整: 買いポジションはロールオーバーにより参照価格が50円上昇します。評価益が50円増加するため、それを相殺する調整が必要です。
  • 価格調整額: -50円 (支払い)となります。

なるほど、日経平均がコンタンゴの時に買い持ちしてると、支払うんですね。

そうね。この例だと1枚あたり50円の支払いになるわ。もし10枚持っていたら500円の支払い。取引数量によって影響額が変わることも覚えておいてね。

枚数が多いと結構な額になりますね。

そうなの。だから特に大きなポジションをもつときや、長期で持ち越す可能性があるときは、価格調整額の影響をしっかり計算に入れておく必要があるのよ。

(2) 商品CFD(WTI 原油)の例

  • 状況: WTI原油CFDを10単位売りポジションで保有中に、ロールオーバー日を迎えた。
  • ロールオーバー前(期近参照)の価格: 70.00ドル
  • ロールオーバー後(期先参照)の価格: 69.50ドル
  • 市場の状態: 期先 < 期近 なので バックワーデーション
  • 価格差: 69.50ドル – 70.00ドル = -0.50ドル
  • 調整: 売りポジションはロールオーバーにより参照価格が0.50ドル下落します。評価益が0.50ドル増加するため、それを相殺する調整が必要です。
  • 価格調整額: -0.50ドル × 10単位 = -5.00ドル (支払い)となります。

あれ?バックワーデーションなのに支払いですか?

よく気づいたわね!バックワーデーション(期先が安い)のときは、買いポジションなら『受け取り』になるんだったわよね?今回は『売り』ポジションだから、逆になって『支払い』になるの。

そっか!ポジションの向きも関係するんでしたね。混乱しそうです…

最初はね。でも『コンタンゴなら買いが支払い、売りが受け取り』『バックワーデーションなら買いが受け取り、売りが支払い』って覚えておけば大丈夫よ。慣れればすぐ判断できるようになるわ。

4. 過去データの確認方法

過去の価格調整額は、CFD取引業者の取引ツールやウェブサイトで確認できます。GMOクリック証券や楽天証券など主要な業者ごとに確認手順は異なりますが、通常は取引履歴やお知らせ、専用のレポート画面などで参照可能です。

4.1 GMOクリック証券での確認手順

GMOクリック証券では、過去の価格調整額を確認する方法がいくつかあります。

取引ツール(Web版、はっちゅう君CFDなど)を利用する方法です。

ログイン後、「口座管理」や「取引履歴」、「報告書」などのメニューを探します。

「価格調整額」や「調整額履歴」といった項目で期間を指定して検索してください。

銘柄ごとに発生した価格調整額の履歴(日付、金額、対象銘柄)が表示されます。

ウェブサイトで確認する方法もあります。

公式サイトのCFDページ内に、「価格調整額カレンダー」や「お知らせ」として掲載されている場合があります。

将来のロールオーバー予定日や、過去に発生した調整額の実績値を確認できます。

具体的な画面構成やメニュー名は、ツールのバージョンアップ等で変更される可能性があります。

不明な場合は、GMOクリック証券のヘルプやサポートに問い合わせるのが確実です。

GMOクリック証券を使ってるんですが、どこを見ればいいですか?

取引画面にログインしたら、『口座管理』とか『報告書』みたいなメニューがあるでしょう?その中に『価格調整額』とか『取引履歴』の詳細を見るところがあるはずよ。期間を指定して調べられるわ。

なるほど、そこで過去のデータが見れるんですね!

そう。あとは公式サイトのお知らせや、CFDのページに『価格調整額カレンダー』みたいなのが載っていることもあるから、そっちもチェックしてみてね。事前に予定を知るのにも役立つわ。

4.2 楽天証券での確認手順

楽天証券(楽天CFD)でも、取引ツールやウェブサイトで過去の価格調整額を確認できます。

取引ツール(マーケットスピード II など)を利用する場合です。

ログイン後、「CFD」メニュー内の「口座管理」や「取引履歴」、「精算表」などを確認します。

「価格調整額」や「調整額明細」といった項目で検索してください。

期間や銘柄を指定して、過去の受け払い履歴を照会できます。

ウェブサイトで確認する方法もあります。

楽天証券のウェブサイトにログイン後、CFD取引のセクションで確認します。

「お知らせ」や「取引ルール」のページに、ロールオーバー情報や過去の価格調整額実績が掲載されている場合があります。

楽天証券もツールやサイトのデザインが変更される可能性はあります。

最新の確認方法は、楽天証券のヘルプやよくある質問(FAQ)を参照してください。

楽天証券の場合はどうですか?

楽天証券なら、取引ツールの『マーケットスピード II』とか、ウェブの取引画面から確認できるわ。『口座管理』や『取引履歴』のところで、価格調整額の明細が見られるはずよ。

GMOクリック証券と似たような感じですね。

基本的な流れは似ているわね。ただ、メニューの名称とか画面の場所は少し違うかもしれないから、実際に自分の画面で探してみて。楽天証券のサイトにもお知らせやルール説明があるから、そちらも参考にするといいわ。

4.3 その他主要業者ツールの使い方

IG証券、ヒロセ通商(LION CFD)、DMM CFDなど、他の主要なCFD業者でも同様に過去の価格調整額を確認できます。

基本的な確認場所は以下のとおりです。

  • 取引プラットフォーム内の「口座履歴」「取引レポート」「明細書」「アカウントステートメント」などの名称のセクション。
  • 業者の公式ウェブサイト上の「お知らせ」「取引条件」「CFD銘柄情報」「価格調整額カレンダー」などのページ。

各社でツールの仕様や情報の掲載場所は異なります。

ポイントとして、「価格調整額」「調整額」「ファンディングコスト(IG証券など一部業者での呼称)」といったキーワードで探すと見つけやすいでしょう。

利用している業者のヘルプページやカスタマーサポートを活用するのが最も確実な方法です。

CFD 価格調整額の履歴確認は、どの業者を使う場合でも重要な作業です。

他の証券会社でも、大体同じような場所で確認できるんですね。

そうね、呼び方や細かい場所は違っても、『取引の履歴』や『口座のお金の動き』を確認するメニューの中にあることが多いわ。『価格調整額』っていう名前じゃなくて、『調整額』とか、IG証券みたいに『ファンディングコスト』って呼ぶところもあるから、ちょっと注意が必要ね。

なるほど、名前が違うこともあるんですね。

そうなの。もし分からなかったら、各社のヘルプを見たり、サポートに聞くのが一番早いし確実よ。

5. 価格調整額が損益に与える影響

価格調整額は、特にポジションを長期間保有するスイングトレードにおいて、損益に無視できない影響を与えます。デイトレードでは発生しません。市場のコンタンゴやバックワーデーションの状態によって、保有コストになったり、逆に利益の一部になったりします。税金計算上は、他の損益と合算して申告分離課税の対象となります。

5.1 デイトレードとスイングトレードのコスト比較

デイトレードの場合を考えます。

その日のうちにポジションを決済するため、ロールオーバーをまたぎません。

したがって、価格調整額は発生しません。

主なコストはスプレッドや取引手数料(業者による)です。

スイングトレード(数日~数週間保有)の場合はどうでしょうか。

ロールオーバー日をまたいでポジションを保有する可能性が高いため、価格調整額が発生します。

スイングトレードでは、スプレッドや手数料に加えて考慮すべきコストがあります。

価格調整額(プラスまたはマイナス)と金利調整額が総コスト(または収益の一部)に含まれます。

価格調整額がマイナス(支払い)の場合、保有期間が長くなるほどコストが積み重なります。

価格調整額がプラス(受け取り)の場合、保有期間が長いほど収益が増える要因になります。

CFD 価格調整額は、トレードスタイルによってその重要性が大きく異なります。

じゃあ、デイトレードなら価格調整額は気にしなくていいんですね!

その通り!日をまたがなければ発生しないから、デイトレード中心ならスプレッドとかの方を気にした方がいいわね。でも、少し長めに持ちたいスイングトレードをするなら、価格調整額は無視できないコスト要因になるの。

持ち越すかどうかで、考え方が変わるんですね。

そういうこと。スイングトレードでは、値動きの利益だけでなく、価格調整額や金利調整額も含めたトータルの損益で考える必要があるわ。

5.2 コンタンゴ/バックワーデーションへの対応策

市場がコンタンゴ(期先高)の状態が続く場合を考えます。

  • 買いポジションを持ち続けると、価格調整額の支払いが継続します。長期保有のコスト要因になります。
  • 売りポジションなら受け取りが継続するため、有利になる場合があります。

市場がバックワーデーション(期先安)の状態が続く場合はどうでしょうか。

  • 買いポジションを持ち続けると、価格調整額の受け取りが継続します。長期保有の収益要因になります。
  • 売りポジションなら支払いが継続するため、不利になる場合があります。

対応策としては、以下の点が挙げられます。

  • 長期保有を考える場合、市場のコンタンゴ/バックワーデーションの状態を確認してください。価格調整額の影響を考慮に入れることが求められます。
  • 支払いが続く場合は、保有期間を短くする判断も必要です。またはロールオーバー前に一旦決済するなどの対応も考えられます。
  • 受け取りが続く場合は、それを加味したトレード戦略を検討できます。

CFD 価格調整額を味方につけるには、市場構造の理解が役立ちます。

コンタンゴが続いてる時に、どうしても買いたい場合はどうすれば…?

良い質問ね。その場合は、価格調整額で支払いが発生し続けることを覚悟しないといけないわ。だから、そのコストを上回るだけの値上がり益が期待できるか、より慎重に判断する必要があるの。あるいは、ロールオーバー日を避けて短期で売買するとかね。

なるほど。逆にバックワーデーションで買いなら、調整額がプラスになるんですね。

そう!その場合は、持っているだけで少しずつ利益が積み増しされる可能性があるわ。もちろん相場自体の動きが一番大事だけど、調整額も無視できない要素なのよ。

5.3 税金計算・会計処理上のポイント

CFD取引で得た利益(価格調整額を含む)は、税金の対象となります。(個人の場合)

「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税の対象です。

税率は、所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%です。

合計20.315%となります。(2024年現在)

価格調整額の受け取り(プラス)は利益に算入されます。

支払い(マイナス)は損失(必要経費)に算入されます。

年間のCFD取引全体の損益を合計して、課税所得を計算します。

決済損益、価格調整額、金利調整額、権利調整額、手数料などが含まれます。

損失が出た場合は、確定申告を行うことで翌年以降3年間にわたり損失を繰り越すことが可能です。

(損益通算は他の「先物取引に係る雑所得等」との間でのみ可能です)

正確な計算と申告のために、CFD業者から発行される年間損益報告書などを必ず確認しましょう。

税金の詳細は、税務署や税理士に確認してください。

価格調整額って、税金の計算にも関係あるんですか?

もちろんよ。価格調整額で受け取った分は利益になるし、支払った分は損失(経費)として扱われるの。年間のCFD取引の損益を全部まとめて計算して、税金を申告する必要があるわ。

じゃあ、ちゃんと記録しておかないとダメですね。

証券会社が年間の損益報告書を出してくれるから、基本的にはそれを見れば大丈夫よ。でも、自分で日々の取引記録で確認する習慣をつけておくと、より安心ね。損が出た場合も、申告すれば翌年以降の利益と相殺できる制度もあるから、しっかり手続きしましょう。

6. 価格調整額を抑える・活用する戦略

価格調整額の影響を管理するには、ロールオーバー日前にポジションを調整する、期近・期先のスプレッド取引でヘッジする(高度な手法)、あるいは価格調整額を含めた総コストで有利な業者や取引方法を選ぶといった戦略が考えられます。

6.1 ロールオーバー前後でのポジション管理術

価格調整額の影響をコントロールする方法の一つが、ロールオーバー前後のポジション管理です。

支払いを避けたい場合はどうすればよいでしょうか。

ロールオーバー日の取引終了前にポジションを決済します。

そして、ロールオーバー後に再度ポジションを取り直す方法があります。

ただし、この方法には注意点があります。

決済・再エントリー時にスプレッド分のコストが再度発生します。

また、決済してから再エントリーするまでの間に価格が変動するリスクもあります。

受け取りを狙いたい場合(バックワーデーションで買い、コンタンゴで売り)はどうでしょうか。

ロールオーバー日をまたいでポジションを保有し続ける選択肢があります。

ただし、価格調整額の受け取りメリットよりも考慮すべき点があります。

相場変動による損失リスクの方が大きい場合が多い点に注意が必要です。

価格調整額の金額と、決済・再エントリーのコストやリスクを比較検討して判断します。

CFD 価格調整額を意識したポジション調整が有効な場合があります。

支払いたくないから、ロールオーバーの前に売って、すぐ買い直せばいいんですね?

理論上はそうね。でも、売って買う時にスプレッド(売値と買値の差)分のコストがかかるし、その間に価格が不利な方に動いちゃうリスクもあるの。だから、価格調整額の支払額と、やり直すコスト・リスクを天秤にかける必要があるわ。

うーん、どっちが得か、よく考えないといけませんね。

そうなの。少額の調整額なら、そのまま持ち越した方がトータルで有利なこともある。状況に応じて判断することが大事よ。

6.2 期近・期先スプレッド取引によるヘッジ

これはやや高度な戦略ですが、価格調整額の影響をヘッジする方法の一つとして紹介します。

先物市場では、期近限月と期先限月の価格差(スプレッド)の変動を狙う取引があります。

CFDで直接スプレッド取引ができる業者は限られます。

考え方として、例えばコンタンゴで買いポジションの支払い調整額をヘッジしたい場合です。

期近買い・期先売りのポジションを(別の市場や商品で)もつことで対応します。

価格差変動リスクの一部を相殺できる可能性があります。(非常に複雑で一般的ではありません)

初心者には推奨しません。

CFDでは通常、個別のポジション管理(6.1の方法)で対応するのが現実的です。

価格調整額の仕組みを深く理解した上で、さらなるリスク管理手法として存在します。

その程度に知っておくのが良いでしょう。

スプレッド取引でヘッジ…?なんだかすごく難しそうですね。

これはかなり専門的な話だから、今は気にしなくて大丈夫よ。先物市場のプロがやるような手法で、CFDで応用するのは難しいし、初心者向けではないわ。価格調整額の対策としては、さっき話したロールオーバー前後のポジション調整を考えるのが基本ね。

わかりました。まずは基本をしっかり覚えます。

それが一番よ。基礎を固めてから、ステップアップしていけばいいからね。

6.3 価格調整額込みの総コスト最適化プラン

CFD取引のトータルコストは、複数の要素から成り立ちます。

スプレッド、取引手数料(あれば)、金利調整額、そして価格調整額の合計で考える必要があります。

業者選びの観点から見てみましょう。

スプレッドが狭くても、価格調整額の計算方法が不利な業者も存在する可能性があります。

(参照する価格差の取り方などが業者によって異なる場合があるため)

金利調整額の受け払い条件も業者によって異なります。

価格調整額の過去データを確認し、自分の取引スタイルに合わせて判断しましょう。

(デイトレかスイングか、取引銘柄など)

総コストで有利な業者を選ぶ視点が重要です。

取引戦略の観点からも考えます。

スイングトレードを行う場合は、価格調整額の発生タイミングと予想される金額を把握しましょう。

(プラスかマイナスか)

事前に把握し、トレード計画に織り込むことが求められます。

CFD 価格調整額を含めたコスト管理が、長期的なパフォーマンス向上につながります。

証券会社を選ぶときって、スプレッドだけ見てればいいのかと思ってました。

スプレッドももちろん大事だけど、特にスイングトレードをするなら、価格調整額や金利調整額も合わせた『トータルコスト』で比較するのが賢明よ。業者によって、価格調整額の計算の元になる価格差の取り方が微妙に違ったりすることもあるの。

なるほど、見えないコストにも注意が必要なんですね。

そうなの。だから、過去の価格調整額の実績をチェックしたりして、自分の取引スタイルに合った、総合的に有利な業者を選ぶように心がけるといいわ。

7. 証券会社別 価格調整額ルール比較

GMOクリック証券、ヒロセ通商、楽天証券、IG証券、DMM CFDなど主要なCFD業者は、価格調整額の計算方法や付与タイミング、過去データの開示方法に違いがあります。口座を選ぶ際には、スプレッドだけでなく、これらの調整額に関するルールも比較検討することが重要です。

CFD業者を選ぶ際には、スプレッドや手数料だけでなく、価格調整額に関するルールも比較することが賢明です。

ここでは主要なCFD業者について、価格調整額の扱いの特徴(一般的な情報に基づく)を見ていきます。

※最新かつ正確な情報は、必ず各社の公式サイトでご確認ください。

証券会社 (Broker)価格調整額の呼称例発生タイミング基準例計算方法の透明性過去データ確認の容易さその他手数料との兼ね合い例
GMOクリック証券価格調整額NYクローズ比較的高い比較的容易スプレッド競争力高い傾向。総コストでの比較推奨。
ヒロセ通商 (LION CFD)価格調整額要確認要確認要確認株価指数中心。キャンペーン等も考慮。要最新情報確認。
楽天証券 (楽天CFD)価格調整額NYクローズ(要確認)比較的高い比較的容易総合証券の利便性。ポイント連携。総コストでの比較推奨。
IG証券ファンディングコスト日々/ロールオーバー時高いがやや複雑容易取扱銘柄多数。金利調整含む場合あり。仕組み理解が必要。
DMM CFD価格調整額NYクローズ(要確認)比較的高い比較的容易スプレッド競争力高い傾向。シンプルツール。総コストでの比較推奨。

※上記は一般的な情報や傾向であり、必ず最新の公式情報をご確認ください。

7.1 GMOクリック証券

特徴: 業界大手で利用者も多いです。株価指数、商品、株式など幅広いCFD銘柄を提供しています。

(1) 価格調整額

  • 発生タイミング: 原則としてニューヨーククローズ(日本時間午前7時、夏時間は午前6時)をまたいでポジションを保有した場合、ロールオーバー日に発生します。
  • 計算方法: 参照原市場の期近・期先の価格差に基づいて計算されます。計算方法はウェブサイト等で説明されています。
  • 過去データ: 取引ツールやウェブサイトで確認可能です(4.1参照)。比較的アクセスしやすいといえます。 その他: スプレッドは業界最狭水準をうたうことが多いです。しかし、価格調整額を含めた総コストで判断する必要があります。

GMOクリック証券は、やっぱり人気があるんですね。

そうね、使っている人が多いわね。価格調整額のルールも比較的標準的で、過去データも探しやすい方だと思うわ。ただ、人気があるからといって、必ずしも自分の取引スタイルに一番合っているとは限らないから、他の業者とも比較してみるのが大事よ。

はい、比べてみます。

特にスイングトレードをするなら、スプレッドだけでなく、価格調整額の実績値も他の業者と見比べてみるといいわ。

7.2 ヒロセ通商 (LION CFD)

特徴: FXで有名ですが、CFD(LION CFD)も提供しています。特に株価指数CFDに力を入れている印象があります。

(1) 価格調整額

  • 発生タイミング: 他社同様、ロールオーバー日の特定時間(要確認)をまたいで保有した場合に発生します。
  • 計算方法: 参照する先物価格に基づいて計算されます。詳細は公式サイトで確認が必要です。
  • 過去データ: 取引ツールやウェブサイトでの確認方法を公式サイトで確認してください。 その他: キャンペーンなどを頻繁に行うことがあります。価格調整額の扱いについて、最新情報を公式サイトで確認することが重要です。

ヒロセ通商はFXのイメージが強いです。

FXの会社として有名だけど、CFDも扱っているのよ。特に日経平均とかダウみたいな株価指数CFDが中心ね。価格調整額のルールや過去データの見やすさについては、実際に口座情報を見て確認するのが一番ね。

口座開設前に、そういう情報も確認できるんですか?

公式サイトの『取引ルール』とか『よくある質問』みたいなところに書いてあることが多いわ。デモ口座があれば、そこで確認してみるのもいいかもしれないわね。

7.3 楽天証券 (楽天CFD)

特徴: 総合ネット証券大手です。株式投資と合わせてCFD取引を行うユーザーも多いです。

(1) 価格調整額

  • 発生タイミング: 原則ニューヨーククローズ基準と思われますが、公式サイトで確認してください。
  • 計算方法: 参照原市場の価格差に基づき計算されます。
  • 過去データ: 取引ツール(マーケットスピード IIなど)やウェブサイトで確認可能です(4.2参照)。 その他: 楽天ポイントが貯まる・使えるなどの連携サービスがあります。他の金融商品と同一プラットフォームで管理しやすい点がメリットです。

楽天証券は株でも使っているので、CFDもやりやすいかなと思ってます。

同じプラットフォームで管理できるのは便利よね。楽天CFDの価格調整額も、基本的な仕組みは他社と大きくは変わらないはずよ。過去データもツールから確認できるし。ただ、念のため公式サイトで最新のルールを確認しておくと安心ね。

ポイントが使えるのはちょっと嬉しいです。

そういう付加価値も選ぶポイントになるわね。でも、取引コスト全体で考える視点も忘れないでね。

7.4 IG証券

特徴: 世界的なCFD大手です。取扱銘柄数が非常に豊富で、個別株CFDなども多数扱っています。

(1) 価格調整額

  • IG証券では「ファンディングコスト」という名称が使われることが多いです。(金利調整額と合わせて調整される場合もあるため、詳細は要確認)
  • 発生タイミング: ポジションを翌日に持ち越した場合(日本時間早朝)に日々発生する可能性があります(銘柄によります)。先物ベースの銘柄ではロールオーバー時に大きな調整が発生します。
  • 計算方法: 参照市場の金利や先物価格差などに基づいて計算されます。計算方法はやや複雑な場合があります。
  • 過去データ: 取引プラットフォーム内で確認可能です。
  • その他: 高機能な取引ツールを提供しています。ノックアウトオプションなど他の商品も充実しています。

IG証券は『ファンディングコスト』って言うんですね。価格調整額とは違うんですか?

IG証券のファンディングコストは、金利調整額と価格調整額(先物ベースの場合)の要素を含んでいることがあるの。だから、他の業者の『価格調整額』と完全に同じではないかもしれないわ。銘柄によって扱いが違う可能性もあるから、IG証券で取引するなら、その仕組みをしっかり理解する必要があるわね。

ちょっと複雑そうですね…

取扱銘柄が多い分、仕組みも多様なのね。ただ、情報開示はしっかりしている会社だから、サイトの説明を読んだり、デモで試したりすれば理解できるはずよ。

7.5 DMM CFD

特徴: DMM.com証券が提供しています。シンプルな取引ツールが特徴で、株価指数と商品が中心です。

(1) 価格調整額

  • 発生タイミング: ロールオーバー日の特定時間(通常NYクローズ)をまたいで保有した場合に発生します。詳細は要確認です。
  • 計算方法: 参照する先物価格の期近・期先の価格差に基づいて計算されます。
  • 過去データ: 取引ツールやウェブサイトで確認可能です。
  • その他: スプレッドの狭さをアピールしていることが多いです。LINEでのサポートなども提供しています。

(2) 受払いのタイミング

DMM CFDでは、価格調整額はロールオーバー日のニューヨーククローズ後に口座に反映されるのが一般的です。

具体的な反映時間は、取引システムの日次処理のタイミングによります。

取引報告書などで正確な時間を確認できます。

(3) 過去データ閲覧方法

DMM CFDの取引ツールにログイン後、「報告書」や「口座照会」メニューを確認します。

「価格調整額履歴」などの項目で、期間を指定して検索できます。

ウェブサイトのCFD情報ページにも、過去の実績や今後の予定が掲載されている場合があります。

(4) その他手数料との合算比較

DMM CFDはスプレッドの狭さを強調することが多いです。

しかし、スイングトレードを行う場合は、価格調整額(発生頻度や金額)や金利調整額も考慮に入れる必要があります。

例えば、頻繁にロールオーバーがある商品CFDを長期保有する場合です。

スプレッドが狭くても価格調整額の支払いが重なると、トータルコストが他の業者より高くなる可能性もゼロではありません。

自分の取引スタイルに合わせて、総合的なコストをシミュレーションすることが望ましいです。

DMM CFDは、ツールがシンプルで使いやすいって聞きました。

そうね、初心者にもとっつきやすいインターフェースかもしれないわね。価格調整額の仕組み自体は、GMOクリック証券や楽天証券と似たような標準的なルールを採用していることが多いと思うわ。ここも過去データはツールやサイトで確認できるはずよ。

どの会社も、基本は似てるけど細かいところが違うんですね。

その通り。だから、自分の取引したい銘柄や取引スタイル(短期か長期か)に合わせて、スプレッドだけでなく、価格調整額や金利調整額、ツールの使いやすさ、サポート体制なんかを総合的に見て選ぶのがベストよ。

8. よくある質問(FAQ)

CFDの価格調整額に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。口座への反映タイミング、マイナス調整が続く場合の対処法、スマホアプリでの確認方法、CFD未経験者が特に注意すべき点について解説します。

8.1 価格調整額はいつ口座に反映される?

通常、価格調整額が発生するロールオーバー日の取引終了後、システムメンテナンスを経て翌営業日の開始前に口座に反映されます。

具体的な反映時刻はCFD業者によって異なります。(例: 日本時間早朝)

取引ツールの「口座履歴」や「実現損益」などで確認できます。

反映された価格調整額は、有効証拠金(取引余力)に即座に影響します。

価格調整額って、発生したらすぐにお金が増えたり減ったりするんですか?

だいたい、ロールオーバーがあった日の取引が終わって、システム処理が終わった後、次の取引日が始まる前には口座残高に反映されていることが多いわね。だから、朝起きて口座を見たら、前日と残高が変わっている、ということが起こるの。

なるほど、タイムラグがあるんですね。

そうね。正確な時間は業者によって少し違うけど、取引履歴を見ればいつ反映されたか確認できるわよ。

8.2 マイナス調整額が続く場合の対処法

特定の銘柄でマイナス調整額(支払い)が継続する場合、それは市場の状態を示唆しています。

コンタンゴ(買いポジションの場合)またはバックワーデーション(売りポジションの場合)の状態が続いていることを意味します。

対処法としては、以下のようなものが考えられます。

  • ポジション保有期間の見直し: 長期保有によるコスト増を避けるため、より短期のトレードに切り替えることを検討します。
  • ロールオーバー前の決済: ロールオーバー日をまたがないように、事前にポジションを決済します。(ただし再エントリーコストに注意が必要です)
  • 取引銘柄の変更: マイナス調整の影響が小さい、またはプラス調整が期待できる他の銘柄への乗り換えを検討します。
  • 損切りルールの徹底: 価格調整額も含めたトータルコストで損失が拡大しないよう、損切りラインを設定・遵守します。

マイナス調整額は、CFD取引のコストの一部として受け入れましょう。

そして、戦略に組み込む必要があります。

ずっと価格調整額でマイナスが続くと、なんだか損した気分になります…

気持ちはわかるわ。でもそれは市場の状態がそうなっているということなの。対策としては、その銘柄の長期保有を見直すとか、ロールオーバー前に一旦手仕舞うとかね。あるいは、そのコストを上回る利益を狙える相場なのか、冷静に判断することも大事よ。

コストとして割り切る考え方も必要なんですね。

そうね。避けられないコストなら、それを前提とした上でどう立ち回るかを考えるのがトレーダーの仕事よ。

8.3 スマホアプリでの確認方法

多くのCFD業者が提供するスマートフォンアプリでも、過去の価格調整額を確認できます。

アプリにログイン後、「メニュー」や「口座管理」、「履歴照会」といった項目を探します。

「取引履歴」「約定履歴」「報告書」「調整額履歴」などのセクションで確認できる場合が多いです。

PC版ツールと同様に、期間を指定して検索できることが一般的です。

アプリのインターフェースは業者ごとに異なります。

不明な場合は、各社のアプリ操作ガイドやヘルプを参照してください。

スマホのアプリでも、価格調整額って見れますか?

ええ、ほとんどの業者のアプリで見れるはずよ。PCのツールと同じように、『メニュー』とか『口座』みたいなところを開いて、『取引履歴』とか『報告書』の項目を探してみて。そこで確認できると思うわ。

外出先でもチェックできるのは便利ですね!

そうね。いつでも口座状況を確認できるのはスマホアプリのメリットよね。操作方法はアプリによって少し違うから、自分の使っているアプリで試してみてね。

8.4 CFD未経験者が気を付けたいポイント

CFD取引を始めるにあたり、価格調整額以外にも注意したい点があります。

  • レバレッジリスクの理解: CFDは少ない資金で大きな取引ができます。しかし、利益だけでなく損失も拡大するリスクがあります。価格調整額以前に、レバレッジ管理が最重要です。
  • 価格調整額の存在認識: ポジションを持ち越す場合、価格調整額が発生することを最初から知っておくことが重要です。「知らないコスト」にしないようにしましょう。
  • 金利調整額との違い: 価格調整額と金利調整額は別物です。両方のコスト(または収益)が発生する可能性があることを理解しておきましょう。
  • 情報収集の習慣: 取引する銘柄のロールオーバー日や価格調整額の実績を確認しましょう。市場のコンタンゴ/バックワーデーション状況なども、定期的に確認する習慣をつけてください。
  • 少額取引から開始: 最初は少ない取引数量で始めましょう。CFDの仕組みやコスト感覚に慣れることから始めるのが安全です。

CFD 価格調整額は、CFD特有のルールのひとつです。焦らず学びましょう。

CFDをこれから始めるんですが、価格調整額以外にも気をつけることはありますか?

一番大事なのは、やっぱりレバレッジね。少ないお金で大きな取引ができるのは魅力だけど、その分リスク管理をしっかりしないと大変なことになるわ。価格調整額も大事だけど、まずはレバレッジをかけすぎないこと。

はい、気をつけます。

あとは、ポジションを持ち越したら価格調整額がかかるんだな、ってことを最初から知っておくことね。それと金利調整額も。仕組みを理解して、少額から試していくのが、初心者にとっては一番安全な進め方だと思うわ。

9. まとめ ― 価格調整額を理解してCFD取引を有利に進めよう

この記事では、CFD取引における価格調整額について解説しました。

価格調整額は、CFDが参照する先物市場のロールオーバーに伴う価格差を調整するための仕組みです。

ポジションをオーバーナイトで保有する場合に発生します。

買い・売りポジションと市場の状態(コンタンゴ・バックワーデーション)によって受け取り・支払いが決まります。

デイトレードでは発生しません。

しかし、スイングトレードでは損益に影響を与える重要なコスト要因です。

過去のデータは各CFD業者の取引ツールやウェブサイトで確認できます。

確認方法を把握しておきましょう。

価格調整額の仕組みを正しく理解することが肝心です。

発生タイミングや影響を把握することで、不要なコストを避けたり、戦略に活かしたりすることが可能です。

CFD業者を選ぶ際は、スプレッドだけではありません。

価格調整額や金利調整額を含めた総コストで比較検討しましょう。

CFD 価格調整額を理解することは、CFD取引で成功するための重要なステップです。

この記事で解説したポイントを押さえて、ぜひ有利なCFD取引を始めてください。

鬼河原

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

ミニCFD GMOクリック証券

※CFD:差金決済取引

この記事を書いた人

塚越ヒロのアバター 塚越ヒロ デジタルテレワーカー

IT企業勤務の投資家。        
このブログでは、CFD(差金決済取引)を中心に、株式投資で得た知識や体験を発信します。
【株式投資歴2年】ミニCFDで資産形成中。   
【ミニCFDの魅力】少額で投資の勉強ができる。 
 ミニCFD(数百円)から実力をつけて、CFDにステップアップ。           

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