MENU

初心者向け【CFDのロスカットとは?】仕組みと回避するための対策とは?

「CFDのロスカットって何だろう。」

「もし発動したらどうなるの。」

そんな不安や疑問をお持ちではありませんか。

この記事を読めば、ロスカットの仕組み、計算方法、そして回避するための具体的な資金管理術まで、初心者の方でもしっかり理解できます。

ロスカットを正しく知り、対策を立てることで、もう怖がる必要はありません。

安心してCFD取引を始め、資産を守りながら運用する知識を身につけましょう。

目次

1. ロスカットとは?CFDにおける基本と重要性

この章では、CFD取引におけるロスカットの基本的な意味と、なぜそれが重要なのかを解説します。
ロスカットは、損失の拡大を防ぐための強制的な決済システムです。
自分の意思で行う損切りとの違いや、強制ロスカットが具体的にどのような条件(証拠金維持率や判定時刻)で発動するのかを学びます。
これらの基本を理解することは、CFD取引のリスク管理の第一歩となります。

1.1 ロスカットと損切りの違い

CFD取引におけるロスカットとは、保有しているポジションの含み損が一定の水準に達した時に、証券会社が強制的にそのポジションを決済する仕組みのことです。

この制度の主な目的は、投資家の損失が預け入れた証拠金以上に大きく膨らむことを防ぐ、投資家保護にあります。

ただし、相場の急激な変動によっては、ロスカットがあっても証拠金以上の損失が発生する可能性はゼロではありません。

一方で、損切りとは、投資家自身が自分の判断で、損失が出ているポジションを決済することです。

これ以上損失が拡大しないように、あらかじめ決めておいた価格などで決済を実行します。

ロスカットと損切りの最も大きな違いは、「誰の意思で決済するか」という点にあります。

ロスカットは証券会社による強制的な決済ですが、損切りは投資家自身の任意の判断による決済です。

損切りは、自分で損失を確定させるタイミングやルールを決めることができるため、計画的なリスク管理が可能です。

しかし、判断を誤ると損失が大きくなる恐れもあります。

ロスカットは、そうした判断が難しい状況や、相場を常に監視できない場合に、最後の安全装置として機能します。

しかし、ロスカットはあくまで最終手段であり、頼りすぎるのは望ましくありません。

なぜなら、ロスカットは証拠金維持率という結果を見てから発動するため、必ずしも最適なタイミングで決済されるとは限らないからです。

自分で計画的に行う損切りこそが、積極的なリスク管理と言えるでしょう。

CFD初心者の方は、まずロスカットの仕組みを理解し、それに頼らず自分で損切りルールを設定・実行することを目指しましょう。

ロスカットは自動でやってくれるけど、損切りは自分でやるんですね。どっちが良いんだろう。

そうだね。ロスカットは最後の砦だけど、発動する時は結構な損失になってることもあるから、その前に自分で損切りできるのが理想的だよ。

損切りは自分の戦略に基づいた『攻め』のリスク管理、ロスカットはルールに基づく『守り』の最終手段だ。両者の違いを理解し、主体的に損切りを行うことが重要だね。

1.2 強制ロスカットが発動する条件(証拠金維持率・判定時刻)

強制ロスカットが発動する最も重要な条件は、「証拠金維持率」です。

証拠金維持率とは、ポジションを保有するために必要な証拠金に対して、口座にどれくらいの純資産(有効証拠金)があるかを示す割合(%)のことです。

簡単に言うと、口座の「体力」のようなものを示しています。

この証拠金維持率が、証券会社ごとに定められた特定のパーセンテージを下回ると、強制ロスカットが発動します。

例えば、DMM CFDや楽天CFDでは50%、SBIネオトレード証券やマネックス証券では100%といった基準が設けられています(詳細は後述します)。

証拠金維持率が低下する主な原因は、保有しているポジションの含み損が増加することです。

含み損が増えると、口座の純資産額が減少し、結果として証拠金維持率が下がります。

次に重要なのが「判定時刻」です。

証券会社は、証拠金維持率を常に、あるいは特定のタイミングでチェックしています。

多くの証券会社では、取引時間中、リアルタイムまたは数秒~数十秒ごとに証拠金維持率を監視しています。

そして、維持率がロスカット基準を下回った瞬間に、ロスカットが執行される仕組みです。

ロスカットが執行されると、基本的には保有している全ての未決済ポジションが強制的に成行注文で決済されます。

また、発注中の新規注文なども取り消される場合があります。

ただし、GMOクリック証券のように、ポジションごとにロスカットレートが設定される独自の方式を採用している会社もあります。

これとは別に、多くの証券会社では「追証(おいしょう)」の判定も行われます。

これは通常、毎営業日の取引終了後(クローズ時)に行われ、この時点で証拠金維持率が100%などを下回っている場合に、追加の証拠金入金を求めるものです。

ロスカットのリアルタイム判定と、追証の営業日終了時点判定は、関連していますが異なるプロセスです。

リアルタイム判定でロスカット基準に達すれば即座に強制決済されますし、達しなくても終了時点判定で追証が発生する場合があるのです。

証拠金維持率っていうのが大事なんですね。パーセントが低くなると危ない、と。

その通り。各社で基準が違うから、自分が使う証券会社のルールをしっかり確認しておくのが大切だよ。リアルタイムでチェックされてるから、油断は禁物ね。

証拠金維持率は口座の健全性を示すバロメーターだ。ロスカット基準と判定タイミングを正確に把握し、常に余裕を持った維持率を保つ意識が不可欠だよ。

2. ロスカットラインの計算方法とシミュレーション

この章では、CFDのロスカットが具体的にどの価格水準で起こるのか(ロスカットライン)を計算する方法を学びます。
まず、ロスカットの鍵となる「証拠金維持率」の計算方法を詳しく解説します。
次に、ロスカットラインを算出するための具体的な計算式を紹介します。
最後に、主要な株価指数CFDを例に、レバレッジの違いや追加証拠金を入れた場合など、具体的なシミュレーションを通じて、計算方法への理解を深めます。
これにより、ご自身の取引におけるリスクをより具体的に把握できるようになるでしょう。

2.1 証拠金維持率とは

証拠金維持率は、CFD取引におけるロスカットの判定基準となる非常に重要な指標です。

口座の安全性を測る「健康メーター」のようなものだと考えてください。

このパーセンテージが高ければ安全圏、低くなると危険信号が灯ります。

証拠金維持率を計算するためには、主に以下の二つの要素が必要です。

  • 純資産額(または有効証拠金):これは、口座に入金した資金に、保有しているポジションの未実現の利益または損失を加えた、現時点での実質的な口座価値のことです。市場価格の変動によって常に変化します。
  • 必要証拠金:これは、現在保有しているポジションを維持するために最低限必要な資金のことです。取引する金融商品、ポジションの大きさ(ロット数)、そしてレバレッジの設定によって決まります。

証拠金維持率の基本的な計算式は以下の通りです。

証拠金維持率 (%)=必要証拠金純資産額(有効証拠金)​×100

例えば、純資産額が10万円で、必要証拠金が2万円の場合、証拠金維持率は (10万円 ÷ 2万円) × 100 = 500% となります。

証拠金維持率が低下する主な理由は、保有ポジションの含み損が拡大することです。

含み損が増えると純資産額が減少し、その結果、証拠金維持率の計算式の分子が小さくなり、パーセンテージが低下します。

この証拠金維持率は市場の値動きと共に刻々と変化するため、常に注意が必要です。

特にレバレッジを高く設定していると、わずかな価格変動でも証拠金維持率が大きく変動しやすくなります。

そのため、常に余裕を持った証拠金維持率を保つことが、ロスカットを避ける上で重要になります。

なるほど、口座にあるお金と、ポジションを持つのに必要な最低限のお金の割合なんですね。含み損が増えると、この割合が下がっちゃうんだ。

そうそう。だから、含み損が大きくなる前に損切りしたり、最初から余裕を持った資金で取引したりすることが大事なのよ。

証拠金維持率は口座のリアルタイムなリスク状況を映す鏡だ。計算式の意味を理解し、常に自分の維持率を把握しておくことが、安定した取引の基礎となる。

2.2 ロスカット水準の算出式

証拠金維持率の意味が分かったところで、次に具体的にどの価格になったらロスカットされるのか(ロスカットライン)を計算する方法を見ていきましょう。

これを事前に把握しておくことで、リスク管理がしやすくなります。

ロスカットラインを計算する基本的な考え方は、「あといくら価格が不利な方向に動いたら、証拠金維持率がロスカット基準(例:100%や50%)に達するか」を求めることです。

まず、証拠金維持率がロスカット基準に達する時点での純資産額を計算します。

ロスカット時の純資産額=必要証拠金×ロスカット基準維持率 (%)

次に、現在の純資産額からロスカット時の純資産額を引いて、許容できる損失額を計算します。

許容損失額=現在の純資産額−ロスカット時の純資産額

最後に、この許容損失額をポジションのサイズ(ロット数)や取引単位で割ることで、あとどれくらいの値幅(価格変動)まで耐えられるかを計算します。

例えば、日本の株価指数(例:日経225)のように円建ての場合、計算式は比較的シンプルです(ヒロセ通商の例を参考に簡略化)。

ロスカットまでの値幅≈ロット数×取引単位許容損失額​

そして、現在の価格からこの値幅を引く(買いポジションの場合)か、足す(売りポジションの場合)ことで、おおよそのロスカットラインの価格が分かります。

  • 買いポジションのロスカットライン ≈ 現在のBID価格 – ロスカットまでの値幅
  • 売りポジションのロスカットライン ≈ 現在のASK価格 + ロスカットまでの値幅

海外の株価指数(例:米国D30)など、外貨建ての銘柄の場合は、円換算レート(為替レート)を考慮する必要があります。

ロスカットまでの値幅(外貨建て)≈ロット数×取引単位×円換算レート許容損失額​

注意点として、これらの計算はあくまで目安です。

実際のロスカットは、市場の急変動時のスリッページ(狙った価格からずれて約定すること)などにより、計算上の価格と異なる場合があります。

また、必要証拠金自体も価格変動によってわずかに変わることがあります。

計算によってリスクを具体的に把握することは大切ですが、計算結果を過信せず、常に余裕を持った資金管理を心がけましょう。

計算できるんですね!これで、あとどれくらい下がったら(上がったら)危ないか分かるんだ。

そうね、目安が分かると安心感が違うよね。でも、計算ぴったりで決済されるとは限らないから、少し余裕を見ておくのがコツよ。

ロスカットラインの計算はリスクを可視化する有効な手段だ。しかし、計算はあくまで理論値であり、市場の急変動リスクは常に存在することを忘れてはならない。

2.3 計算例:主要指数CFDでのシミュレーション

ここでは、具体的な数値を使ってロスカットラインの計算をシミュレーションしてみましょう。

人気の高い日本の株価指数CFD「日本225(日経225に連動)」を例にします。

シナリオ設定

  • 利用する証券会社:SBIネオトレード証券(ロスカット基準 証拠金維持率100%)を想定
  • 口座への初期入金額:100,000円
  • 取引銘柄:日本225
  • 取引:買い
  • 建て単価(エントリー価格):30,000円
  • 取引数量(ポジションサイズ):10枚 (取引単位は1とする)
  • レバレッジ:10倍 (必要証拠金率 10%)

(1) レバレッジ10倍で建てた場合

まず、ポジションを建てるために必要な証拠金を計算します。

  • 必要証拠金 = 建て単価 × 必要証拠金率 × 取引数量 = 30,000円 × 10% × 10枚 = 30,000円

次に、ポジションを建てた直後の証拠金維持率を確認します。純資産額は初期入金額と同じ100,000円です。

  • 初期証拠金維持率 = (純資産額 ÷ 必要証拠金) × 100 = (100,000円 ÷ 30,000円) × 100 ≈ 333%

ロスカット基準は証拠金維持率100%なので、維持率が100%になるまでに許容できる損失額を計算します。維持率100%とは、純資産額が必要証拠金と同じ額になる状態です。

  • 許容損失額 = 現在の純資産額 – 必要証拠金 (維持率100%時の純資産額) = 100,000円 – 30,000円 = 70,000円

この許容損失額が、価格がどれだけ下落したら発生するかを計算します。

  • 耐えられる価格下落幅 = 許容損失額 ÷ 取引数量 = 70,000円 ÷ 10枚 = 7,000円

最後に、ロスカットラインとなる価格を計算します。

  • ロスカットライン (価格) = 建て単価 – 耐えられる価格下落幅 = 30,000円 – 7,000円 = 23,000円

つまり、この条件で取引した場合、日本225の価格が23,000円を下回ると(例:22,999円になると)、証拠金維持率が100%を下回り、ロスカットが執行される計算になります。

(2) 追加証拠金を投入した場合

上記の状況で、価格が下落し、ロスカットが近づいてきたとします。

仮に、日本225の価格が25,000円まで下落したとしましょう。

この時点での含み損は、(25,000円 – 30,000円) × 10枚 = -50,000円 です。

口座の純資産額は、100,000円 – 50,000円 = 50,000円 になります。

この時点での必要証拠金は、価格の下落に伴い少し減少します(25,000円 × 10% × 10枚 = 25,000円)。

証拠金維持率は、(50,000円 ÷ 25,000円) × 100 = 200% です。まだ余裕はありますが、当初より低下しています。

ここで、ロスカットを避けるために、口座に追加で30,000円を入金したとします。

追加証拠金を入金した後の純資産額は、50,000円 + 30,000円 = 80,000円 になります。

必要証拠金は変わらず25,000円です。

新しい証拠金維持率を計算します。

  • 追加入金後の証拠金維持率 = (80,000円 ÷ 25,000円) × 100 = 320%

証拠金維持率が回復しました。

新しい状況での許容損失額を計算します。

  • 新しい許容損失額 = 新しい純資産額 – 必要証拠金 = 80,000円 – 25,000円 = 55,000円

この許容損失額に相当する価格下落幅(現在価格25,000円から)を計算します。

  • 新しい耐えられる価格下落幅 = 新しい許容損失額 ÷ 取引数量 = 55,000円 ÷ 10枚 = 5,500円

新しいロスカットラインを計算します。

  • 新しいロスカットライン (価格) = 現在価格 – 新しい耐えられる価格下落幅 = 25,000円 – 5,500円 = 19,500円

追加で証拠金を入金したことにより、ロスカットラインが23,000円から19,500円まで下がりました。

これにより、価格がさらに下落しても、ロスカットされるまでの猶予が生まれたことになります。

これらのシミュレーションから分かるように、口座資金(純資産額)と必要証拠金のバランスがロスカットのリスクを直接左右します。

レバレッジが高く必要証拠金が少ない場合や、口座資金が少ない場合は、わずかな価格変動でもロスカットされやすくなります。

逆に、レバレッジを抑えるか、十分な資金を入金しておけば、ロスカットのリスクは低減します。

おお、具体的な数字で見ると分かりやすいです!レバレッジ10倍だと、7000円下がったらロスカットか…。お金を追加すると、もっと下がっても大丈夫になるんですね。

そうなの。だから、最初にどれくらいの資金で、どれくらいの量の取引をするかがすごく大事。このシミュレーションを参考に、自分の取引でも計算してみるといいよ。

シミュレーションはリスクを体感する良い訓練だ。レバレッジ、口座資金、ポジションサイズが、ロスカットラインにどう影響するかを具体的に理解することが、賢明な資金管理の鍵となる。

3. 国内主要CFD業者のロスカット比較

CFD取引を提供する日本の証券会社は複数ありますが、ロスカットに関するルールは各社で異なります。
この章では、国内の主要なCFD業者であるGMOクリック証券、DMM CFD、楽天CFD、SBIネオトレード証券、マネックス証券の5社を取り上げ、それぞれのロスカットルール(特に証拠金維持率の基準や独自システム)を比較解説します。
どの証券会社を選ぶかによって、ロスカットが発動する条件が変わってくるため、ご自身の取引スタイルやリスク許容度に合った会社を見つけるための参考にしてください。
比較表も用意していますので、一目で違いを確認できます。

CFD取引を始めるにあたって、どの証券会社を選ぶかは重要なポイントです。

特にCFDのロスカットルールは、取引の安全性に直結するため、各社の違いをしっかり理解しておく必要があります。

主に比較すべき点は以下の通りです。

  • ロスカットが発動する証拠金維持率(%)
  • ロスカットの判定方式(口座全体か、ポジションごとか)
  • アラート通知の有無や水準

以下に、国内の主要なCFD業者5社のロスカットルールを比較した表をまとめました。

証券会社名ロスカット発動基準 (証拠金維持率)アラート水準 (目安)特徴・注意点
GMOクリック証券ポジション毎に設定 (S.V.S.)なし (S.V.S.のため)セーフティバルブシステム採用。追証は口座毎に維持率100%未満で判定。
DMM CFD50%以下70%未満 (メール)口座全体の維持率で判定。追証は維持率100%未満で判定。
楽天CFD50%以下なし (※)口座全体の維持率で判定。マスター口座からの自動振替機能あり。追証は100%未満で判定。
SBIネオトレード証券100%未満150%, 120%口座全体の維持率で判定。追証ルールは別途確認要。
マネックス証券100%以下120%以下口座全体の維持率で判定(暗号資産CFDの場合)。追証ルールは別途確認要。

※楽天CFDはロスカット前のアラートは明記されていませんが、追証判定(100%未満)に関する通知はあります。

この表からも分かるように、ロスカットの基準となる証拠金維持率が50%の会社と100%の会社、そしてGMOクリック証券のような独自方式の会社があります。

この違いは、取引戦略や必要な資金額に影響を与えます。

例えば、維持率50%の会社は、100%の会社に比べて価格がより不利な方向に動いても、すぐにロスカットされにくいという特徴があります。

しかし、ロスカットされた時の損失額は大きくなる可能性があります。

一方、維持率100%の会社は、早めにロスカットが執行されるため、損失の拡大は抑えられやすいですが、より多くの証拠金を用意するか、ポジションサイズを小さくする必要があるでしょう。

GMOクリック証券の方式は、個別のポジション管理を重視するトレーダーに適しているかもしれません。

以下で、各社のルールをもう少し詳しく見ていきましょう。

3.1 GMOクリック証券:セーフティバルブ方式

GMOクリック証券のCFD取引では、「セーフティバルブシステム(S.V.S.)」という独自のロスカットルールを採用しています。

これは、一般的な口座全体の証拠金維持率で判断する方式とは異なり、保有しているポジション(建玉)ごとにロスカットレートが設定される仕組みです。

新規でポジションを建てた際に、そのポジション専用のロスカットレートが自動的に決まります。

このレートは、約定価格と、毎週見直される「ロスカット幅」に基づいて計算されます。

もし、あるポジションの価格がそのロスカットレートに達した場合、その該当するポジションだけが強制的に決済されます。

この方式の大きなメリットは、利益が出ている他のポジションや、まだロスカットレートに達していない他のポジションが、一つのポジションのロスカットによって同時に決済されるのを防げる点です。

これにより、損失の拡大を抑えつつ、利益を守りながら取引を継続しやすくなります。

さらに、トレーダーは「任意証拠金」という仕組みを利用できます。

これは、特定のポジションに対して追加で証拠金を割り当てることで、そのポジションのロスカットレートを任意に調整(より遠くに設定)できる機能です。

これにより、実質的なレバレッジを自分でコントロールし、特定のポジションのリスクを個別に管理することが可能です。

ただし、セーフティバルブシステムとは別に、追証(追加証拠金)のルールも存在します。

これは口座の種類ごと(株価指数CFD口座、商品CFD口座など)に、毎営業日の取引終了時点でチェックされ、口座全体の証拠金維持率が100%を下回っている場合に発生します。

追証が発生すると、解消されるまで新規注文などが制限されます。

へぇー、GMOクリック証券はポジションごとにロスカットされるんだ!それなら、うまくいってる取引まで一緒に決済されなくて良いかも。

そうね、特に複数の銘柄を取引する人にはメリットが大きいかもしれないわね。任意証拠金で調整できるのも面白いわ。

S.V.S.はポジション個別のリスク管理に特化した独自システムだ。自分の取引スタイルに合うか、そして口座全体の追証ルールも理解しておくことが肝心だね。

3.2 DMM CFD:維持率50%ルール

DMM CFDでは、口座全体の証拠金維持率が50%以下になった場合にロスカットが執行されるルールを採用しています。

これは、GMOクリック証券のポジションごとの方式とは異なり、より一般的な方式です。

取引しているCFD口座(例えば、指数CFD口座や商品CFD口座)ごとに証拠金維持率が計算されます。

そして、その口座全体の証拠金維持率が50%という基準値を下回った時点で、その口座で保有している全ての未決済ポジションが強制的に決済されます。

同時に、その口座で発注していた未約定の新規注文なども全て取り消されます。

ロスカットが執行される前に、証拠金維持率が70%を下回った場合には、アラートメールが登録したメールアドレスに送信されます(1営業日につき1回)。

これはロスカットが近づいていることを知らせる警告なので、このメールを受け取ったら、口座状況を確認し、必要に応じて資金を追加するか、ポジションの一部を決済するなどの対策を検討する必要があります。

また、DMM CFDにも追証(追加証拠金)のルールがあります。

毎営業日のマーケットクローズ後(取引終了後)に判定が行われ、証拠金維持率が100%を下回っている場合に追証が発生します。

追証が発生すると、期限までに入金するかポジションを決済して解消しない限り、最終的には強制決済(マージンカット)に至ります。

50%ルールは、100%ルールに比べてロスカットまでの値幅に余裕がありますが、ロスカットされた際の損失額は相対的に大きくなる可能性がある点に注意が必要です。

DMM CFDは50%か。GMOクリック証券より基準が低いから、ちょっとくらい下がっても大丈夫なのかな?

基準が低い分、耐えられる値幅は広くなる傾向はあるわね。でも、ロスカットになった時のダメージも大きくなりやすいから、油断は禁物よ。70%のアラートメールはしっかりチェックしないとね。

50%ルールは、ある程度の価格変動に耐えうる柔軟性を持つが、その分リスク許容度が求められる。アラートを早期警戒信号と捉え、維持率低下に早めに対処することが重要だ。

3.3 楽天CFD:維持率50%ルール

楽天CFDも、DMM CFDと同様に、口座全体の証拠金維持率が50%以下になった場合にロスカットが執行されるルールを採用しています。

指数CFD口座、商品CFD口座など、それぞれのCFD口座ごとに証拠金維持率が計算され、いずれかの口座で維持率が50%を下回るとその口座内の全ての未決済ポジションが強制的に決済され、発注中の注文もキャンセルされます。

楽天CFDの特徴的な点として、「CFDマスター口座」からの自動振替機能があります。

ロスカット判定直前に、もしCFDマスター口座(CFD取引全体の資金を管理する口座)に十分な資金があれば、証拠金維持率が低下している個別CFD口座へ、維持率が回復するように自動で資金が振り替えられる仕組みがあります。

これにより、意図しないロスカットを回避できる可能性があります。

ただし、マスター口座の資金状況によっては、必ずしもロスカットが回避できるわけではありません。

ロスカットのアラート機能については明確な記載が見当たりませんが、追証(追加証拠金)のルールは存在します。

毎営業日の取引終了時点(ニューヨーククローズ)で判定され、証拠金維持率が100%未満の場合に追証と判定されます。

追証発生時には、マスター口座からの自動振替が試みられますが、それでも解消できない場合は、期限までの入金やポジション決済が必要となり、解消できなければ強制決済となります。

DMM CFDと同じく50%ルールであるため、ロスカットまでの値幅には比較的余裕がありますが、自動振替機能を過信せず、十分な資金管理を心がけることが推奨されます。

楽天CFDも50%なんですね。マスター口座から自動でお金が移る機能があるのはちょっと安心かも。

自動振替は便利な機能だけど、マスター口座にお金がないと意味がないからね。やっぱり基本は、取引する口座自体の資金管理をしっかりすることよ。

50%ルールに加え、自動振替というセーフティネットがあるのが楽天CFDの特徴だ。しかし、その機能に依存せず、常に口座全体の資金状況と維持率を把握しておく基本姿勢が求められる。

3.4 SBIネオトレード:維持率100%ルール

SBIネオトレード証券(SBIネオトレード)では、CFD取引のロスカット基準として、口座全体の証拠金維持率が100%未満になった場合というルールを採用しています。

これは、DMM CFDや楽天CFDの50%ルールと比較して、より厳しい基準と言えます。

CFD指数口座、CFD個別株口座といった商品区分口座ごとに証拠金維持率が判定されます。

いずれかの口座で維持率が100%を下回った場合、その口座内の全ての未決済ポジションが強制的にロスカットされます。

また、発注済みの注文も全て自動的に取り消されます。

ロスカット基準が100%と高めに設定されているため、SBIネオトレード証券では、より早い段階でのアラート通知機能が充実しています。

証拠金維持率が150%を下回った時点(プレアラート)と、120%を下回った時点(アラート)で、取引画面や登録メールアドレス、スマートフォンのプッシュ通知などで警告が発せられます。

これにより、トレーダーは早めに口座状況の悪化を察知し、対策を講じることが可能です。

100%ルールは、含み損がそれほど大きくならないうちに強制決済が執行されるため、一回のロスカットによる損失額を相対的に抑えやすいというメリットがあります。

しかし、その反面、わずかな価格変動でもロスカットされやすいというデメリットもあります。

したがって、SBIネオトレード証券で取引する際は、50%ルールの会社よりも口座資金に余裕を持たせるか、レバレッジを低めに抑える、あるいはポジションサイズを小さくするといった、より慎重な資金管理が求められます。

100%ってことは、ちょっと損が出たらすぐロスカットされちゃうってことですか?なんだか怖いかも…。

早めに決済されるから、大きな損失にはなりにくい、とも言えるわよ。アラートも早めに出るし。ただ、取引する時は資金に余裕を持たせないと、すぐ引っかかっちゃうかもしれないわね。

100%ルールは早期損切りを強制する側面があり、損失限定効果は高い。しかし、十分なバッファーを持たなければ、短期的なノイズで刈られるリスクもある。アラートを最大限活用し、計画的な資金管理が必須だ。

3.5 マネックス証券:維持率100%ルール

マネックス証券のCFD取引においても、SBIネオトレード証券と同様に、口座全体の証拠金維持率が100%以下になった場合にロスカットが執行されるルールが採用されているようです(主に暗号資産CFDの情報に基づく)。

証拠金維持率が100%を下回ると、まず発注中の新規予約注文が全て取り消されます。

それでもなお証拠金維持率が100%以下である場合に、保有している全てのポジションが強制的に決済されます。

こちらも100%という比較的厳しい基準であるため、アラート機能が用意されています。

証拠金維持率が120%以下になると、「プレアラート」として、メールやアプリ内通知で警告が発せられます。

これにより、ロスカットが近づいていることを早めに認識し、対応する時間的猶予を得ることができます。

SBIネオトレード証券と同様、100%ルールは損失を早期に限定する効果が期待できる一方で、相場のわずかな変動に対しても敏感に反応し、ロスカットが執行されやすい可能性があります。

そのため、マネックス証券でCFD取引を行う場合も、口座資金に十分な余裕を持たせる、レバレッジを抑える、ポジションサイズを調整するといった、慎重なリスク管理・資金管理が重要となります。

証券会社を選ぶ際には、こうしたロスカットルールの違いが、ご自身の投資スタイルやリスクに対する考え方と合っているかを検討することが大切です。

50%ルールは比較的自由度が高い反面、自己管理能力がより求められます。

100%ルールは規律が厳しい反面、大きな失敗をしにくい構造と言えるかもしれません。

マネックス証券も100%なんですね。SBIネオトレード証券と同じように、早めに知らせてくれるアラートがあるのは安心材料かな。

そうね、120%でアラートが出るなら、早めに対策を考えられるわね。100%ルールを選ぶなら、やっぱり余裕を持った資金計画が大事になってくるわ。

マネックス証券も早期警告・早期決済型の100%ルールを採用している。プレアラートを有効活用し、維持率低下の兆候を見逃さないこと、そして常に十分な余力を確保することが、このルール下で安全に取引する要諦だ。

4. ロスカットを回避・遅延させる資金管理術

ロスカットは投資家保護のための仕組みですが、できれば避けたいものです。
この章では、CFDのロスカットを回避したり、少なくとも発動を遅らせたりするための具体的な資金管理テクニックを解説します。
適切なレバレッジの設定方法、任意証拠金や追加入金の効果的な使い方とタイミング、リスクに基づいたポジションサイズの調整方法、そして証券会社が提供するアラート機能や自動入金設定(利用可能な場合)の活用法まで、実践的な内容を学びます。
これらの資金管理術を身につけることで、より安全なCFD取引を目指しましょう。

CFD取引において、ロスカットは最後の安全装置ですが、それに頼るのではなく、自らの資金管理によってロスカットを未然に防ぐことが理想です。

ここでは、そのための具体的な方法をいくつか紹介します。

これらは、取引の安全性と収益性を高める上で非常に重要です。

4.1 レバレッジ設定の最適化

レバレッジは、少ない資金で大きな取引を可能にするCFDの魅力の一つですが、諸刃の剣でもあります。

レバレッジが高いほど、少ない資金で大きなポジションを持てますが、それは同時に、わずかな価格変動でも大きな損失が発生しやすくなることを意味します。

高いレバレッジを設定すると、必要証拠金が少なくなるため、口座の純資産額に対する必要証拠金の割合(=証拠金維持率)の計算上、分母が小さくなります。

その結果、少し含み損が出ただけでも証拠金維持率が急激に低下し、ロスカットのリスクが格段に高まります

特にCFD取引に慣れていない初心者の方は、絶対に最初から最大レバレッジで取引するべきではありません

まずは、実質的なレバレッジを低く抑えることから始めましょう。

推奨される目安としては、3倍から5倍程度、多くても10倍未満に留めるのが賢明です。

では、どうすればレバレッジを低く抑えられるのでしょうか。

レバレッジは、証券会社の設定だけでなく、「取引するポジションの総額」と「口座に入っている純資産額」のバランスで決まります。

低い実効レバレッジを実現するには、以下の方法があります。

  • 取引するポジションサイズ(ロット数)を小さくする。
  • 同じポジションサイズを取引する場合でも、口座に十分な資金を入金しておく。

例えば、最大レバレッジが10倍の銘柄でも、必要証拠金の3倍や5倍の資金を口座に入れて取引すれば、実質的なレバレッジは低くなり、証拠金維持率に余裕が生まれます。

この「余裕」が、価格が不利な方向に動いた際のクッションとなり、ロスカットを防ぐための重要な要素となります。

最大レバレッジと実効レバレッジの違いを理解し、常に低い実効レバレッジを意識した取引を心がけることが、ロスカット回避の第一歩です。

レバレッジって高い方が儲かると思ってたけど、危なくもあるんですね。最初は3倍とか5倍くらいがいいのか…。

そうなのよ。大きく勝てる可能性もあるけど、大きく負ける可能性も高まるからね。慣れるまでは低いレバレッジで、余裕を持った取引を心がけるのが一番よ。

レバレッジは資金効率を高める道具だが、使い方を誤れば破滅を招く。最大レバレッジに惑わされず、実効レバレッジを低くコントロールすることが、長期的に市場で生き残るための鉄則だ。

4.2 任意証拠金の活用と入金タイミング

ロスカットを回避または遅延させるもう一つの方法は、口座に資金を追加することです。

これにより、純資産額が増加し、証拠金維持率が回復します。

GMOクリック証券のように「セーフティバルブシステム」を採用している場合、「任意証拠金」という形で、特定のポジションに対して追加で証拠金を割り当てることができます。

これにより、そのポジションのロスカットレートだけを、より遠い価格水準に移動させることが可能です。

他のポジションに影響を与えずに、特定のポジションのリスクだけを調整したい場合に有効な手段です。

一方、DMM CFDや楽天CFD、SBIネオトレード証券、マネックス証券など、口座全体の証拠金維持率でロスカットを判定する証券会社の場合は、口座全体に追加の資金を入金することが、任意証拠金の活用に相当します。

追加で入金された資金は、口座全体の純資産額を増加させ、結果として証拠金維持率を引き上げ、全てのポジションのロスカットラインを遠ざける効果があります。

では、いつ資金を追加するのが良いのでしょうか。

理想的なのは、「予防的な入金」です。

つまり、取引を始める段階で、最低限必要な証拠金だけでなく、十分な余裕資金を口座に入れておくことです。

常に高い証拠金維持率を保つことで、日々の価格変動でロスカットを心配する必要が少なくなります。

もし取引中に含み損が増え、証拠金維持率が低下してきた場合は、「対応的な入金」を検討します。

証券会社から送られてくるアラート通知(例:維持率150%や120%低下)などを目安に、ロスカット基準(100%や50%)に達するに資金を追加することで、ロスカットを回避できる可能性があります。

ただし、注意点があります。

含み損が拡大している状況で追加資金を投入するのは、損失を確定させずにポジションを持ち続けることを意味します。

もし相場がさらに不利な方向に動き続けた場合、最終的にロスカットされた際の損失額は、追加資金を入れなかった場合よりも大きくなる可能性があります。

安易な追加入金は、傷口を広げるだけの結果になりかねません。

追加入金は、相場が反転する確信がある場合や、一時的な変動を乗り切るための戦略的な判断として行うべきであり、単なる延命措置として使うべきではありません。

予防的な資金管理を基本とし、対応的な入金は慎重に判断することが重要です。

お金を追加すれば、ロスカットされにくくなるんですね。GMOクリック証券だと、ピンポイントでポジションを選んで追加できるんだ。

そうね、でも、損してる時にお金を追加するのは勇気がいるし、さらに損が大きくなる可能性もあるから注意が必要よ。やっぱり、最初から余裕を持っておくのが一番安心ね。

資金追加は一時的な延命策にはなるが、根本的な解決ではない。予防的な十分な資金確保こそが王道であり、損失局面での安易な追加入金は更なる損失を招くリスクを孕むことを肝に銘じるべきだ。

4.3 ポジションサイズ調整のコツ

ロスカットリスクをコントロールする上で、「ポジションサイズ(どれだけの量を買うか・売るか)」の調整は、レバレッジ管理と並んで非常に重要です。

ポジションサイズが大きければ大きいほど、同じ価格変動でも発生する利益や損失の額は大きくなります。

これは、証拠金維持率の変動にも直接影響します。

ポジションサイズを小さくすれば、価格が不利な方向に動いたとしても、発生する含み損の額は小さくなります。

その結果、純資産額の減少が緩やかになり、証拠金維持率の低下も抑えられ、ロスカットされにくくなります

では、どのように適切なポジションサイズを決めれば良いのでしょうか。

一つの有効な考え方は、「1回の取引で許容できる損失額」に基づいてポジションサイズを計算する方法です。

例えば、「1回の取引での損失は、口座資金の2%まで」というルールを自分で決めます。

次に、その取引で損切り(ストップロス)を置く価格水準を決め、エントリー価格からの値幅(損失幅)を計算します。

そして、「許容損失額(口座資金の2%) ÷ 損失幅(1単位あたり)」という計算で、最大でどれくらいのポジションサイズを持てるかを算出します。

この方法なら、たとえ損切りになったとしても、損失は限定的な範囲に収まり、口座全体へのダメージを最小限に抑えることができます。

初心者のうちは特に、一度に大きなポジションを持とうとせず、小さなサイズから始めることを強く推奨します。

また、複数のポジションを同時に持つ場合も、合計のポジションサイズが口座資金に対して過大にならないように注意が必要です。

たとえ個々のポジションの必要証拠金は満たしていても、合計の潜在的なリスクが大きすぎると、相場が急変した際に一気に証拠金維持率が悪化し、ロスカットにつながる恐れがあります。

常に自分のリスク許容度に見合った、無理のないポジションサイズで取引することが、ロスカットを回避し、安定した取引を続けるための鍵となります。

取引する量を少なくすれば、損する額も少なくなるから、ロスカットされにくいってことですね。なるほど。

そうなの。特に最初のうちは、欲張らずに小さいサイズで練習するのがおすすめよ。『これくらい損しても大丈夫』って思える範囲で取引するのが精神的にも楽だしね。

ポジションサイズは、リスクをコントロールするための最も直接的な手段の一つだ。感覚ではなく、許容損失額から逆算してサイズを決める規律を持つことが、資金を守り、長期的に成功するための要となる。

4.4 アラート機能・自動追加入金設定の使い方

多くのCFD証券会社は、トレーダーの取引をサポートするためのアラート機能を提供しています。

これをうまく活用することも、ロスカットの回避につながります。

主なアラート機能には以下のようなものがあります。

  • 証拠金維持率アラート:口座の証拠金維持率が、あらかじめ設定された水準(例:150%、120%、70%など)を下回った場合に、メールやスマートフォンのプッシュ通知などで知らせてくれます。これはロスカットが近づいていることを早期に知るための最も重要なアラートです。
  • 価格アラート(レートアラート):指定した銘柄が、設定した価格に到達した場合に通知してくれます。損切りラインや目標利益ライン、あるいは意識しているサポート・レジスタンスラインの近くに設定しておくと便利です。
  • 経済指標アラート:重要な経済指標の発表前に通知してくれる機能です。相場が大きく動く可能性のあるタイミングを事前に把握できます。
  • テクニカル指標アラート:移動平均線のクロスなど、設定したテクニカル指標の条件が満たされた時に通知する機能を提供している場合もあります。

これらのアラート機能を活用することで、常に市場や口座状況を監視していなくても、重要な変化や危険信号を見逃しにくくなります。

特に証拠金維持率アラートは必ず設定しておき、通知があった際には速やかに口座状況を確認し、必要であれば資金の追加やポジション調整などの対応をとるようにしましょう。

また、一部の証券会社や関連サービスでは、「自動追加入金」やそれに類する機能が提供されている場合があります。

例えば、楽天CFDではマスター口座から個別CFD口座への自動振替機能があります。

SBI FXトレードでは、「つみたて外貨」というサービス向けに住信SBIネット銀行からの自動入金サービスがあります。

一般的なCFD取引では、証券総合口座からCFD取引口座へ手動で資金を振り替えることが多いです。

自動入金機能は、入金の手間が省けるというメリットがありますが、注意も必要です。

自動的に資金が追加されるということは、含み損が拡大しているポジションに対して、無意識のうちに資金を投入し続けてしまうリスクも伴います。

便利な機能ですが、その設定や利用は、ご自身の資金管理戦略に基づいて慎重に行うべきです。

特に初心者のうちは、アラートで状況を把握し、手動で状況を確認・判断した上で資金移動やポジション調整を行う方が安全かもしれません。

アラートはあくまで「情報提供」であり、最終的な判断と行動はトレーダー自身が行う必要があることを忘れないでください。

アラート機能、便利そう!特に証拠金維持率が下がったら教えてくれるのは助かりますね。自動入金は…便利そうだけど、ちょっと怖い気もするな。

アラートは絶対設定しておいた方が良いわよ。気づかないうちにロスカット、なんてことを防げるから。自動入金は、ちゃんと仕組みを理解して、計画的に使わないとね。

アラートは五感を拡張する道具だが、行動するのは自分自身だ。アラートを頼りにしつつも、それに依存せず、主体的な判断を下すこと。自動化は便利だが、思考停止を招かぬよう注意が必要だ

5. ロスカット発動後の対応と注意点

最善を尽くしても、時にはロスカットが発動してしまうこともあります。
この章では、ロスカットが実際に起こってしまった後の対応と、知っておくべき注意点について解説します。
ロスカットより前に発せられることが多い「追証(おいしょう)」の仕組み、万が一ロスカットによって口座残高がマイナスになってしまった場合の措置、そしてCFD取引で発生した損失の税務上の取り扱い(損失の繰越控除)について説明します。
万が一の事態に備えて、これらの知識も身につけておきましょう。

ロスカットは避けたい事態ですが、特に取引経験の浅い方や、予期せぬ市場の急変動があった場合には、発動してしまう可能性もゼロではありません。

もしロスカットが発動してしまったら、あるいはその前兆である追証が発生したら、どうなるのか、どう対応すべきかを知っておくことも大切です。

5.1 追証(追加証拠金)が発生する仕組み

追証(おいしょう)、または追加証拠金とは、ロスカットとは少し異なる仕組みですが、密接に関連しています。

多くの場合、追証はロスカットが発動する前の警告段階として機能します。

追証は通常、毎営業日の取引終了時点(判定時刻)に、口座の証拠金維持率をチェックして判定されます。

この時点で、証拠金維持率が証券会社の定める基準(多くの場合は100%)を下回っていると、「追証が発生した」と判断されます。

追証が発生すると、証券会社から通知があり、トレーダーは指定された期限までに、証拠金維持率を基準(通常は100%)以上に回復させる必要があります。

回復させる方法は主に二つです。

  • 追加の資金をCFD口座に入金する。
  • 保有しているポジションの一部または全部を決済して、必要証拠金を減らす。

もし、期限までに追証を解消できなかった場合、証券会社は強制的にトレーダーの保有ポジションを決済(強制決済)します。

これは実質的にロスカットと同じ結果になります。

また、追証が発生している間は、新たにポジションを持つための新規注文が制限されるのが一般的です。

重要な注意点として、追証が発生した後、たとえ市場が回復して証拠金維持率が自動的に100%以上に戻ったとしても、一度発生した追証は自動的には解消されません

期限までに追加資金を入金するか、ポジションを決済するというアクションが必要になります。

追証は、口座が危険水域に近づいていることを示す重要なサインです。

追証が発生したら、放置せずに速やかに対応策を検討・実行する必要があります。

追証っていうのは、ロスカットの一歩手前の警告みたいなものなんですね。期限までにお金を入れるか、ポジションを減らさないと、結局ロスカットされちゃうんだ。

そうよ。追証が出たら、かなり危険なサイン。相場が戻るのを期待して放置するのは一番ダメ。すぐに対応を考えないとね。

追証は口座破綻への最終警告だ。発生の仕組みと期限、解消方法を正確に理解し、発生した場合は速やかに、かつ冷静に対処することが求められる。

5.2 口座残高がマイナスになった場合の措置

CFD取引のリスクとして、「預けた証拠金以上の損失が発生する可能性」があります。

ロスカットシステムは損失の拡大を防ぐためのものですが、万能ではありません

特に、週末明けの市場開始時に大きな価格差(窓開け)が発生した場合や、重要な経済指標発表時、あるいは市場が極端に不安定になった場合など、相場が非常に急激に変動すると、ロスカットの注文が想定していた価格よりも大幅に不利な価格で約定してしまう(スリッページ)ことがあります。

その結果、損失額が口座に入金していた証拠金の額を上回り、口座残高がマイナスになってしまうケースがあり得ます。

口座残高がマイナスになるということは、証券会社に対して借金をしている状態と同じです。

この不足金も「追証」と呼ばれ、トレーダーは速やかに不足額を証券会社に支払う(入金する)義務を負います。

一部の海外FX/CFD業者では、「ゼロカットシステム」という、口座残高がマイナスになっても業者側が負担し、顧客の追証を免除する仕組みを採用している場合があります。

しかし、日本の多くの金融商品取引業者(証券会社)では、基本的にこのゼロカットシステムは採用していません

したがって、国内業者でCFD取引を行う場合、口座残高がマイナスになるリスクは存在し、発生した不足金は顧客自身が支払わなければならないのが原則です。

もし不足金の支払いが滞った場合、証券会社は他の口座(例えば株式口座など)の資産を強制的に売却して充当するなどの措置を取る可能性があります。

このリスクを十分に理解し、特に市場の変動が激しくなりそうな時期(週末をまたぐポジション保有など)には、ポジション管理や資金管理に一層の注意を払う必要があります。

えっ、ロスカットがあってもマイナスになることがあるんですか!?それは怖い…。

そうなのよ。特に大きなニュースがあった時とか、週明けとかは値が飛ぶことがあるからね。だから、余裕を持った資金管理が本当に大切なの。

ロスカットは損失限定を保証するものではない。特に国内業者では追証リスクが現実的に存在することを認識し、過度なリスクテイクを避け、常に最悪の事態を想定した資金管理を行うべきだ。

5.3 税務上の取り扱いと損失繰越

CFD取引で利益が出た場合、その利益は税金の対象となります。

日本では、CFD取引による利益は、原則として「雑所得」に分類され、「申告分離課税」の対象となります。

これは、給与所得など他の所得とは合算せず、CFD(およびFX、先物・オプション取引など)の利益だけで計算し、一律の税率(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%=合計約20.315%)が課税される方式です。

利益が出た場合は、原則として確定申告を行い、納税する必要があります。

では、逆に損失が出た場合はどうでしょうか。

CFD取引で年間の損益がマイナスになった場合、その損失は「損失の繰越控除」という制度を利用できます。

これは、その年の損失を、翌年以降3年間にわたって繰り越し、将来のCFD取引(やFX、先物・オプション取引など、同じ申告分離課税の雑所得)で得た利益と相殺できる制度です。

例えば、今年CFDで50万円の損失が出たとします。

来年CFDで80万円の利益が出た場合、今年の損失50万円を差し引くことができるため、課税対象となる利益は30万円(80万円 – 50万円)に圧縮され、結果的に納税額を抑えることができます。

この損失の繰越控除を利用するためには、損失が発生した年に必ず確定申告を行う必要があります。

そして、損失を繰り越している期間中は、たとえその年に取引をしていなくても、毎年確定申告を継続しなければなりません。

確定申告を怠ると、繰越控除の権利を失ってしまうので注意が必要です。

損失が出たからといって税金のことを考えなくて良いわけではありません。

将来の利益に対する節税のためにも、損失が出た年こそ、しっかりと確定申告をしておくことが重要です。

損しちゃった年は税金関係ないと思ってたけど、申告しておくと、将来得した時に税金が安くなるかもしれないんですね!

そうなのよ。損した時もちゃんと記録を残して、確定申告しておくのが大事。ちょっと面倒かもしれないけど、後々メリットがあるかもしれないからね。

税務は取引の一部であり、利益を守るための重要な知識だ。損失の繰越控除の制度を理解し、損失が出た年も確実に確定申告を行うことは、長期的な資産形成において不可欠な手続きと言える。

6. よくある質問(FAQ)

ここでは、CFDのロスカットに関して、初心者の方が抱きやすい疑問点についてQ&A形式でお答えします。
週末や重要な経済指標の発表時など、相場が不安定になりやすい時にロスカットの価格がずれやすい(スリッページしやすい)のかどうか、もし証券会社のサーバーダウンやシステム障害が発生した場合、ロスカットはどう扱われるのか、そして、トレーダー自身がロスカットの基準(維持率など)を変更できる証券会社はあるのか、といった点について解説します。

CFDのロスカットについて、基本的な仕組みや対策は理解できたでしょうか。

最後に、初心者の方が疑問に思いやすい点をいくつかピックアップして解説します。

6.1 週末や重要指標発表時はロスカットが滑りやすい?

回答:はい、その可能性は通常時よりも高くなります。

「滑る(スリッページする)」とは、ロスカットの注文が執行される際に、狙っていた価格(ロスカット基準に達した瞬間の価格)ではなく、それよりも不利な価格で約定してしまう現象のことです。

特に以下の状況では、スリッページが発生しやすくなります。

  • 週末や祝日明けの市場開始時:金曜日の終値と月曜日の始値の間に大きな価格差(窓開け、ギャップ)が生じることがあります。もしロスカットラインがこのギャップの中にあった場合、ギャップを飛び越えた不利な始値でロスカットが執行される可能性があります。
  • 重要な経済指標の発表前後:米国の雇用統計など、市場に大きな影響を与える指標の発表時には、価格が一方向に、かつ非常に急速に動くことがあります。また、一時的に市場の流動性(取引量)が低下し、買い手や売り手が少なくなることもあります。このような状況では、ロスカット注文が殺到しても、それを吸収できる反対注文が少なく、結果的に大きく滑った価格で約定してしまうリスクが高まります。

このように、市場の流動性が低下したり、価格が急騰・急落したりする場面では、ロスカットシステムが意図した通りに機能しない(=損失限定効果が薄れる)可能性があることを理解しておく必要があります。

したがって、ポジションを週末に持ち越す場合や、重要指標発表時をまたいでポジションを保有する場合は、通常よりも証拠金維持率に余裕を持たせる、ポジションサイズを小さくするなどの対策を講じることが推奨されます。

やっぱり、危ない時はロスカットもちゃんと効かないことがあるんですね…。週末とか発表の時は気をつけないと。

そうなの。特に週明けの『窓開け』は予測が難しいからね。ポジションを持ち越すなら、最悪のケースも考えて、資金管理をいつも以上にしっかりしておく必要があるわ。

市場の非連続性(ギャップ)や流動性の枯渇は、システムによるリスク管理の限界を示す。特定の時間帯やイベントに伴うリスクの高まりを認識し、それに応じたポジション調整や資金管理を行うことが、不測の事態を避ける鍵だ。

6.2 サーバーダウン・システム障害時のロスカット扱い

回答:証券会社の規定や状況によりますが、通常は事後調査の上で対応が決定されます。

証券会社の取引システムも、残念ながら100%完璧ではありません。

まれにサーバーダウンやシステム障害が発生し、一時的に取引ができなくなったり、レート配信が停止したりする可能性があります。

もし、このようなシステム障害が発生している間に、本来であればロスカットが執行されるべき水準に達していた場合、その扱いはどうなるのでしょうか。

これには統一されたルールはなく、各証券会社の規定や障害の状況によって対応が異なります

一般的には、以下のような対応が考えられます。

  • 障害復旧後の処理:システムが復旧した後、障害発生中の市場の状況などを考慮して、本来約定すべきであった価格でロスカットを執行(または価格を訂正)する。
  • 個別対応:顧客からの申告に基づき、障害の影響を調査し、個別に価格訂正や補填などの対応を検討する。
  • 免責:利用規約に基づき、システム障害による損失は免責(証券会社は責任を負わない)とされる場合もあります。

過去には、システム障害により意図しないロスカットが執行されてしまい、後日、証券会社が対象顧客に対して訂正や補填を行った事例もあります。

もしシステム障害に遭遇し、ロスカットに関して疑問や不利益が生じたと感じた場合は、速やかに証券会社のカスタマーサポートに連絡し、状況を確認・相談することが重要です。

ただし、障害発生時には電話なども繋がりにくくなる可能性があるため、日頃から利用している証券会社の障害発生時の対応方針や連絡先を確認しておくことも大切です。

システムリスクはゼロではないことを念頭に置き、万が一に備えておく意識も必要でしょう。

もしシステムが壊れたら、ロスカットはどうなっちゃうんだろうって不安でした。ちゃんと調べてくれるんですね。でも、絶対大丈夫とは限らないのか…。

そうね、基本的には証券会社が誠実に対応してくれるはずだけど、ケースバイケースな部分もあるわね。だから、信頼できる証券会社を選ぶことも大事よ。

システムリスクは不可避な要素であり、その際の対応は各社の規定と裁量に委ねられる。障害発生時の対応プロセスを事前に確認し、万一の場合は冷静に、かつ速やかに証券会社と連携することが重要だ。

6.3 ユーザーがロスカット幅を変更できる業者はある?

回答:直接的な変更は難しい場合が多いですが、間接的に調整できる仕組みを持つ業者はあります。

多くのCFD証券会社では、ロスカットが執行される証拠金維持率(例:50%や100%)は、会社が定めた固定のルールであり、ユーザー自身がそのパーセンテージを自由に変更することはできません

これは、証券会社が自身のリスクを管理し、金融商品取引法などの規制を遵守するために必要な措置だからです。

しかし、間接的にロスカットレベルに影響を与えることができる仕組みを提供している証券会社はあります。

  • 任意証拠金(GMOクリック証券など):前述の通り、GMOクリック証券のセーフティバルブシステムでは、個別のポジションに対して「任意証拠金」を追加で割り当てることができます。これにより、そのポジションのロスカットレートを、より不利な価格水準(=ロスカットされにくい方向)に実質的に移動させることが可能です。これは、ロスカット基準のパーセンテージ自体を変えるわけではありませんが、結果的にロスカットまでの値幅をユーザーがある程度コントロールできる仕組みと言えます。
  • 選択可能なロスカットレベル(一部FX業者など):一部のFX業者(例:マネーパートナーズの外貨ネクストネオ)では、一定の範囲内(例:50%から100%の間で10%刻み)で、ユーザーが自分でロスカットレベルを選択できる場合があります。ただし、これがCFD取引で提供されているかは、各社のサービス内容を確認する必要があります。本記事で紹介した主要CFD業者では、このような選択制は一般的ではありません。

したがって、DMM CFD、楽天CFD、SBIネオトレード証券、マネックス証券といった主要なCFD業者では、ユーザーがロスカット基準(50%や100%)を直接変更することは基本的にできません。

ロスカットのリスクを管理する主な方法は、これまで述べてきたレバレッジ調整、資金管理、ポジションサイズ調整といったユーザー自身の取引戦略によるものとなります。

GMOクリック証券の任意証拠金は、それに加えてポジションごとの調整を可能にする特徴的な機能です。

自分でロスカットのパーセントを変えられたら良いのにって思ってたけど、基本的にはできないんですね。GMOクリック証券のやり方はちょっと違うんだ。

そうね、会社のルールだから基本は変えられないのよ。でも、結局はレバレッジとかポジションの量とか、自分でコントロールできる部分で調整するのが一番大事ってことね。

ロスカット基準の直接変更は例外的だ。重要なのは、固定されたルールの中で、自らの資金管理技術(レバレッジ、資金量、サイズ)を駆使して、実質的なリスクレベルを最適化することにある。

7. まとめ:ロスカットルールを味方につけてCFD取引を安全に

最後に、この記事で学んだCFDのロスカットに関する重要なポイントをまとめます。
ロスカットの仕組みを正しく理解することの重要性を再確認し、それを回避・遅延させるための資金管理術(レバレッジ管理、十分な資金、適切なポジションサイズ、そして損切りの活用)が不可欠であることを強調します。
ロスカットは怖いものではなく、ルールを知り、備えることで、むしろ安全な取引を行うための「味方」にできるという視点を提供します。
この知識を活かして、自信を持ってCFD取引の世界に臨みましょう。

この記事では、CFD取引における「ロスカット」について、その仕組みから計算方法、回避策、そして関連する注意点まで、初心者の方にも分かりやすく解説してきました。

CFDのロスカットは、大きな損失から投資家を守るためのセーフティネットですが、その仕組みを正しく理解し、適切に対応することが重要です。

重要なポイントを振り返りましょう。

  • ロスカットは、証拠金維持率が一定水準を下回ると自動的にポジションが決済される強制的な仕組みです。自分の意思で行う損切りとは異なります。
  • ロスカット基準となる証拠金維持率(50%や100%など)や判定方式(口座全体かポジション毎か)は、証券会社によって異なります。口座開設前に必ず確認しましょう。
  • 証拠金維持率やロスカットラインは計算で目安を知ることができます。リスクを具体的に把握するために活用しましょう。
  • ロスカットは万能ではなく、市場の急変動時にはスリッページや証拠金以上の損失(追証)が発生するリスクもあります。

そして、最も大切なのは、ロスカットに頼るのではなく、自らの資金管理によってロスカットを回避することです。

  • 実効レバレッジを低く抑える(最大レバレッジで取引しない)。
  • 常に十分な余裕資金を口座に用意する(最低証拠金ギリギリで取引しない)。
  • リスク許容度に合わせてポジションサイズを調整する(一度に大きく賭けない)。
  • 計画的な損切り注文を活用する(ロスカット任せにしない)。
  • アラート機能を活用して口座状況を把握する

これらの資金管理術を実践することで、ロスカットのリスクを大幅に低減させることができます。

CFDのロスカットルールを知ることは、決して怖がることではありません。

交通ルールを知っていれば安全運転ができるように、ロスカットルールを理解し、それに備えることで、CFDという魅力的な金融商品をより安全に活用することができるのです。

ルールを正しく理解し、適切なリスク管理を行うことで、ロスカットを「敵」ではなく「味方」につけ、安心してCFD取引を楽しみましょう。

この記事で得た知識が、あなたのCFD取引の成功の一助となれば幸いです。

さあ、準備は整いました。

ご自身に合った証券会社を選び、自信を持ってCFD取引の第一歩を踏み出してみませんか。

本記事の注意事項(免責事項)

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘を意図したものではありません。本記事に記載されている情報については、正確性、完全性、有用性を確保するために努力しておりますが、その保証は致しかねます。投資判断はご自身の責任で行ってください。本記事の内容を利用して生じたいかなる損害についても、当サイトおよび著者は一切の責任を負いかねます。詳しくは免責事項ページをご確認ください。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

この記事を書いた人

塚越ヒロのアバター 塚越ヒロ デジタルテレワーカー

IT企業勤務の投資家。        
このブログでは、CFD(差金決済取引)を中心に、株式投資で得た知識や体験を発信します。
【株式投資歴2年】ミニCFDで資産形成中。   
【ミニCFDの魅力】少額で投資の勉強ができる。 
 ミニCFD(数百円)から実力をつけて、CFDにステップアップ。           

目次