GMOクリック証券のCFDは、初心者にも優しいサービスとして注目されています。
この記事では、GMOクリック証券CFDの魅力である、業界最低水準のスプレッド、手数料無料、PC・スマホで利用できる使いやすいツール、150種類以上の豊富な銘柄について解説します。
さらに、リスク管理に役立つ「セーフティバルブシステム」や充実したサポート体制もご紹介。
この記事を読めば、GMOクリック証券CFDがあなたの投資を力強くサポートする存在となるでしょう。
1. GMOクリック証券CFDの評判まとめ
GMOクリック証券のCFDサービスについて、基本的な情報と評判を読み解くための3つの大切な視点(コスト、ツール、信頼性)を解説します。この記事を読めば、GMOクリック証券のCFDがあなたに合っているかわかるでしょう。
1.1 GMOクリック証券CFDとは?基本スペック
GMOクリック証券のCFDサービスは、投資の初心者から経験者まで幅広く利用されている金融商品の一つです。
CFDとは、「Contract For Difference」の頭文字を取ったもので、日本語では「差金決済取引(さきんけっさいとりひき)」と呼びます。
これは、実際に金融商品(例えば株式や金など)そのものを保有するのではなく、取引開始時の価格と終了時の価格の差額だけをやり取りする取引方法です。
例えば、ある商品の価格が上がると予想して買い注文を出し、実際に価格が上がった時に決済すれば、その差額が利益になります。
逆に価格が下がれば損失になります。
GMOクリック証券のCFDでは、以下のような様々な種類の資産に投資ができます。
- 株価指数CFD:日経平均株価(日本225)やニューヨークダウ(米国30)など、ニュースでよく聞く国内外の株価の動きを示す指数です。
- 商品CFD:金や原油、とうもろこしなど、私たちの生活に関わりの深い商品の価格です。
- 株式CFD:アップルやアマゾンのような、海外の有名企業の株式です。
- バラエティCFD:市場の変動の大きさを表す指数(米国VI)など、少し変わった指数にも投資できます。
GMOクリック証券CFDの主な基本スペックは以下の通りです。
表1: GMOクリック証券CFD 基本スペック概要
項目 | 内容 |
取扱銘柄数 | 150種類以上 |
最小取引数量 | 銘柄により異なる(例:株価指数先物CFDは0.1枚から) |
レバレッジ(最大) | 株式CFD:5倍 |
株価指数CFD:10倍 | |
商品CFD:20倍 | |
バラエティCFD:5倍 | |
取引手数料 | 無料 |
口座開設・維持費用 | 無料 |
GMOクリック証券のCFD取引では、少ない資金でも大きな金額の取引ができる「レバレッジ」という仕組みを利用できます。
例えば、商品CFDなら最大で20倍のレバレッジをかけられるので、1万円の資金で20万円分の取引ができるイメージです。
ただし、レバレッジを高くすると、利益が大きくなる可能性がある一方で、損失も大きくなる可能性があるので注意が必要です。
口座を開設するには、一定の金融資産を持っていたり、年齢や投資経験に関する条件があったりします。
CFD取引は魅力的な金融商品ですが、リスクもしっかり理解した上で始めるようにしましょう。







1.2 評判を読み解く3つの視点(コスト・ツール・信頼性)
GMOクリック証券のCFD取引に関する評判は、インターネット上にたくさんあります。
良い評判もあれば、少し気になる評判もあるかもしれません。
たくさんの情報の中から、本当に自分に合ったサービスかどうかを見極めるためには、以下の3つの視点で情報を整理してみるのがおすすめです。
- コスト(取引にかかる費用)CFD取引をする時には、取引手数料やスプレッドといった費用がかかります。スプレッドとは、買いたい値段(ASK)と売りたい値段(BID)の差のことで、実質的な取引コストになります。これらのコストがどれくらい安いかは、利益に直接影響するので、とても大切なポイントです。
- ツール(取引に使う道具)CFD取引は、パソコンやスマートフォンを使って行います。その時に使う取引ツールが使いやすいかどうか、必要な機能がそろっているかは、スムーズに取引するために欠かせません。特に初心者の方は、画面が見やすく、直感的に操作できるツールかどうかが重要になるでしょう。
- 信頼性(安心して取引できるか)大切なお金を預けて取引をするわけですから、運営している会社が信頼できるかどうかは非常に重要です。会社の規模やこれまでの実績、もしもの時のサポート体制がしっかりしているかなどを確認しましょう。
これらの「コスト」「ツール」「信頼性」という3つの視点を持つことで、たくさんの情報に振り回されることなく、GMOクリック証券のCFDサービスが自分に合っているかどうかを冷静に判断する手助けになるでしょう。
この3つの視点は、GMOクリック証券だけでなく、他の証券会社を選ぶ時にも役立つ考え方です。
GMOクリック証券は、これらの3つのポイントでバランスの取れたサービスを提供していると言えるかもしれません。
例えば、コスト面では手数料が無料でスプレッドも狭い傾向があり、ツールは高機能で使いやすいと評判です。
そして、運営会社は大手GMOインターネットグループの一員であるため、信頼性も高いと考えられます。









2. 良い評判(メリット)
GMOクリック証券CFDの良い評判として、業界最狭水準のスプレッドと手数料無料、150種類以上の豊富な取扱銘柄と最大20倍のレバレッジ、高機能で使いやすい取引ツール、独自のロスカット管理システム、そして信頼できるサポート体制と運営会社について詳しく解説します。
2.1 業界最狭クラスのスプレッドと手数料無料
GMOクリック証券のCFD取引が多くの人に選ばれる理由の一つに、取引コストの低さがあります。
まず、CFD取引をする際の取引手数料が無料である点は、大きなメリットです。
取引手数料が無料ということは、取引の回数を気にせずに済むため、特にデイトレードのように一日に何度も取引するスタイルの方や、少額から始めたい初心者の方にとっては嬉しいポイントでしょう。
さらに、もし損失が出てしまった場合のロスカット手数料も無料です。
これは、万が一の時の追加コストを心配しなくて良いという安心感につながります。
そして、もう一つの重要なコストであるスプレッド(買値と売値の差)も、GMOクリック証券は業界で最も狭い水準を目指していると評判です。
例えば、代表的な銘柄である「日本225」(日経平均株価が元の資産)の最小スプレッド実績は2.9円、「米国S500」(アメリカのS&P500種株価指数が元の資産)の最小スプレッド実績は0.27米ドルといった実績があります。
ただし、スプレッドは市場の状況によって常に変動する可能性がある点には注意が必要です。
GMOクリック証券の公式サイトでは、スプレッドの実績として、そのスプレッドが提示されていた時間の割合(提示率)も公開しています。
提示率が高いということは、広告されている狭いスプレッドで実際に取引できる機会が多いことを意味し、信頼性の高さを示しています。
これらのコストの低さは、GMOクリック証券が「業界最安値水準」を目指していることの表れであり、投資家にとって有利な取引環境を提供しようとする姿勢がうかがえます。









2.2 150超の豊富な取扱銘柄と最大20倍レバレッジ
GMOクリック証券のCFD取引の魅力は、コストの低さだけではありません。
150種類を超える豊富な取扱銘柄と、最大20倍のレバレッジも大きなメリットです。
まず、取扱銘柄の豊富さについて見ていきましょう。
GMOクリック証券では、以下のような様々なカテゴリーの銘柄に投資できます。
- 株価指数CFD:日本の日経225やTOPIX、アメリカのNYダウやS&P500、ナスダック100といった国内外の有名な株価指数。その他、ドイツや中国などの株価指数にも投資可能です。
- 商品CFD:金(ゴールド)や銀(シルバー)といった貴金属、WTI原油や天然ガスといったエネルギー、とうもろこしや大豆といった農産物など、私たちの生活に身近な商品が対象です。
- 株式CFD:アップル、アマゾン、マイクロソフト、エヌビディアといった世界的に有名なアメリカ企業の株式に、CFDを通じて投資できます。
- バラエティCFD:市場のボラティリティ(価格変動の度合い)を示す米国VI(恐怖指数)や、不動産投資信託に関連するETF(上場投資信託)など、特徴的な銘柄も取り扱っています。
これだけ多くの種類の銘柄があれば、世界経済の様々なニュースやトレンドに合わせて、幅広い投資戦略を立てることができます。
次に、レバレッジについてです。
レバレッジとは、日本語で「てこ」という意味で、少ない資金でも大きな金額の取引ができる仕組みのことです。
GMOクリック証券のCFDでは、銘柄の種類によってかけられるレバレッジの倍率が異なり、商品CFDでは最大で20倍の取引が可能です。
具体的なレバレッジは以下の通りです。
表2: GMOクリック証券CFDの主な取扱銘柄カテゴリとレバレッジ
カテゴリ | 代表的な銘柄例 | 最大レバレッジ | 銘柄数(目安) |
株価指数CFD | 日本225, 米国30, 米国S500, 米国NQ100 | 10倍 | 約21銘柄 |
商品CFD | 金スポット, WTI原油, 天然ガス, コーン | 20倍 | 約19銘柄 |
株式CFD | Apple, Amazon, NVIDIA | 5倍 | 約38銘柄 |
バラエティCFD | 米国VI, グローバル不動産ETF | 5倍 | 約17銘柄 |
レバレッジを利用することで、例えば10万円の資金で、株価指数CFDなら100万円分、商品CFDなら200万円分の取引ができるチャンスが生まれます。
ただし、利益が大きくなる可能性がある一方で、損失も同様に大きくなるリスクがあることを絶対に忘れてはいけません。
例えば、レバレッジ10倍で取引していて、価格が自分に不利な方向に10%動くと、預けた資金のほぼ全てを失う計算になります。
特に初心者のうちは、低いレバレッジから始めるか、レバレッジをかけずに取引することをおすすめします。
豊富な銘柄とレバレッジという選択肢は、投資戦略の幅を広げてくれますが、その特性とリスクをしっかり理解して活用することが大切です。
特に株式CFDで、アップルやアマゾンといった普段から馴染みのある有名企業の株に投資できるのは、投資を始めるきっかけとして面白いかもしれませんね。









2.3 PC・スマホとも高機能で直感的な取引ツール
GMOクリック証券のCFD取引が多くの投資家から支持される理由の一つに、高機能でありながら初心者にも直感的に使いやすい取引ツールがあります。
取引ツールは、パソコン用とスマートフォン用があり、どちらも無料で利用できます。
パソコン用取引ツール:「はっちゅう君CFD」
「はっちゅう君CFD」は、CFD取引専用に開発されたダウンロード型の高機能ツールです。
主な特徴は以下の通りです。
- 基本的な機能が充実:注文機能はもちろん、詳細なチャート分析機能、さらには口座への入金や資金の振替機能も搭載しており、ツール内で取引に関する多くの操作が完結します。
- スピーディーな取引をサポート:ワンクリックで発注可能な「スピード注文」機能や、指定した価格になると知らせてくれる「レートアラート機能」など、取引チャンスを逃さないための機能が満載です。
- 高度なチャート分析:豊富なテクニカル指標やライン描画ツールを使って、本格的な相場分析が可能です。チャート画面を右クリックして、その価格で注文画面を起動することもできます。
- 自由なカスタマイズ性:複数のモニターを使っている方にも対応しており(マルチモニター対応)、画面のレイアウトを自分の使いやすいように自由にカスタマイズできます。Mac版も用意されています。
スマートフォンアプリ:「GMOクリック CFD」
「GMOクリック CFD」は、iOSとAndroidの両方に対応したスマートフォンアプリです。
いつでもどこでも手軽にCFD取引を行いたい方に最適です。
- スマホ一つで取引完結:注文、銘柄検索、チャート分析、経済ニュースのチェック、入出金手続きなど、取引に必要なほぼ全ての操作がこのアプリ一つで行えます。
- 高機能チャート:スマートフォンアプリとは思えないほど高機能なチャートが魅力です。
- 最大4つのチャートを同時に表示できる分割チャート機能。
- 最大16個のチャート設定を保存可能。
- 単純移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD、RSIといった人気のテクニカル指標はもちろん、トレンドラインやフィボナッチ・リトレースメントなどのライン描画も充実しています。
- スピーディーな注文:チャートを見ながらワンタップで発注できる「スピード注文」機能を搭載。誤って注文してしまうのを防ぐための簡易ロック機能も付いています。
- 便利な検索機能:通常の銘柄検索に加え、値上がり率や出来高などのランキング形式での検索も可能です。
- 直感的な操作性:GMOクリック証券のFX取引アプリ「GMOクリック FXneo」を使ったことがある方なら、似たような操作感で直感的に使えると評判です。
これらの取引ツールは、初心者の方がCFD取引を始める際のハードルを下げてくれるでしょう。
最初はスマートフォンアプリで手軽に始め、慣れてきたらパソコンの「はっちゅう君CFD」でより詳細な分析を行う、といった使い分けも可能です。
GMOクリック証券は、定期的にアプリのバージョンアップも行っており、ユーザーの声を聞きながらツールの改善に努めている姿勢もうかがえます。
ただし、一部の利用者からは、特にスマホアプリについて「情報量が多くて、まったくの初心者には少し難しいかも」という声もあるようです。
最初は基本的な機能から少しずつ慣れていくのが良いでしょう。









2.4 独自のセーフティバルブシステムでロスカット管理
GMOクリック証券のCFD取引には、投資家のリスクを管理するための独自の仕組みとして「セーフティバルブシステム(S.V.S.)」が採用されています。
これは、CFD取引における大きなリスクの一つである「ロスカット」を管理するための重要な機能です。
ロスカットとは、損失が一定以上に拡大しないように、保有しているポジション(建玉)を強制的に決済する仕組みのことです。
セーフティバルブシステムの最大の特徴は、建玉ごと(一つ一つの取引ごと)にロスカットレートが設定される点です。
一般的な証券会社では、口座全体の評価損益でロスカットを判断することが多いですが、GMOクリック証券のこのシステムでは、ある一つの建玉がロスカットレートに達しても、他の建玉には影響が出ません。
つまり、損失が出ている建玉だけがロスカットされ、利益が出ている他の建玉や、まだロスカットレートに達していない建玉はそのまま保有し続けることができます。
これは、特に複数の銘柄に分散投資している場合や、異なる戦略で複数のポジションを持っているトレーダーにとって、非常に大きなメリットと言えるでしょう。
一つの失敗が他の取引に連鎖して大きな損失につながるリスクを低減できます。
ロスカットレートは、新しい取引が成立(約定)したと同時に、その建玉ごとに設定されます。
そして、そのロスカットレートを決定する基準となる「ロスカット幅」は、毎週金曜日に見直され、翌週に適用されるものに更新されます。
この毎週の更新は、市場の価格変動の大きさ(ボラティリティ)に合わせてリスク管理の基準を調整することを意味しており、市場の実情に合わせた合理的な仕組みと言えます。
ただし、このセーフティバルブシステムがあるからといって、絶対に安心というわけではありません。
相場が非常に急激に変動した場合には、設定されたロスカットレートよりも不利な価格で決済されてしまう可能性(スリッページ)や、預けた証拠金以上の損失が発生してしまう可能性もゼロではありません。
この独自のロスカット管理システムは、予期せぬ大きな損失を防ぐための一つの助けとなりますが、常に余裕を持った資金管理を心がけることが最も大切です。









2.5 HDI三つ星を獲得するサポート体制と運営会社の信頼性
投資を始めるにあたって、特に初心者の方が気になるのは、「困ったときにちゃんとサポートしてもらえるか」「取引する会社は信頼できるのか」という点でしょう。
GMOクリック証券は、これらの点でも高い評価を得ています。
まず、サポート体制の質についてです。
GMOクリック証券は、ヘルプデスク協会(HDI-Japan)が主催する「問合せ窓口格付け」という調査で、証券業界では最高評価である「三つ星」を何度も獲得しています。
この格付けは、サポートの対応の速さ、分かりやすさ、丁寧さなどを専門家が評価するもので、「三つ星」獲得は、顧客サポートの品質が客観的に高いことの証明と言えます。
初心者の方が取引の方法やツールの使い方で分からないことがあった場合でも、電話やチャットで気軽に問い合わせることができ、丁寧なサポートが期待できるでしょう。
次に、運営会社の信頼性です。
GMOクリック証券CFDを運営しているのは、GMOクリック証券株式会社です。
この会社は、インターネット関連のサービスで有名なGMOインターネットグループ(東証プライム市場に上場している企業グループ)の一員です。
大手IT企業グループの一員であることは、システムの安定性やセキュリティ対策、そして会社経営の安定性といった面で、大きな安心材料となります。
GMOクリック証券株式会社は、金融商品取引業者として関東財務局長の登録(金商 第77号)も受けており、国から認可された正規の金融機関です。
資本金も43億円以上あり、しっかりとした経営基盤を持っています。
さらに、私たち顧客が預けたお金の管理方法も重要です。
GMOクリック証券では、顧客の資産を会社の資産とは別に管理する「信託保全」という方法を導入しています。
これは、万が一GMOクリック証券が破綻するようなことがあっても、顧客の資産は信託銀行などを通じて守られる仕組みです。
このように、客観的な評価を受けた質の高いサポート体制と、大手グループ企業としての信頼性やしっかりとした資産保全の仕組みは、GMOクリック証券で安心してCFD取引を始めるための大きなメリットと言えるでしょう。









3. 悪い評判(デメリット)と注意点
GMOクリック証券CFDの利用を検討する上で知っておくべきデメリットや注意点を解説します。外国株や単元未満株の現物取引ができない点、早朝や週末のスプレッド拡大リスク、システム障害やメンテナンス時の取引制限、そしてレバレッジ取引特有のリスクについて理解を深めましょう。
3.1 外国株・単元未満株の現物取引ができない
GMOクリック証券はCFD取引やFX取引に強みを持つ証券会社ですが、一方で「現物株」の取引に関しては、いくつかの制限があります。
まず、外国株式の「現物」取引は取り扱っていません。
CFDを利用すれば、アップルやアマゾンのような海外有名企業の株式の値動きに投資することは可能ですが、それはあくまで差金決済取引です。
実際にその会社の株主となって、株を保有し、配当金を直接受け取ったり、株主優待をもらったりする形での投資はできないのです。
同様に、国内株式についても、「単元未満株」を「購入」することはできません。
単元未満株とは、通常の取引単位(例えば100株)に満たない端数の株式のことです。
GMOクリック証券では、この単元未満株を売却することはできますが、新たに買い増していくことはできない仕組みになっています。
このため、例えば「毎月数千円ずつ、日本の有名企業の株を少しずつ買い集めたい」といった、少額からの積立投資のようなスタイルで現物株を保有したい方にとっては、GMOクリック証券は不向きかもしれません。
CFD取引では、現物株を保有するわけではないため、株主総会での議決権や、企業から送られてくる株主優待といった、株主としての権利は基本的に得られません。
配当金に相当する金額は「権利調整額」として受け取れる場合がありますが、現物株の配当金とは税金の扱いなどが異なる場合もあります。
もしあなたが、CFD取引だけでなく、外国株の現物保有や、国内株の単元未満株投資も積極的に行いたいと考えているのであれば、この点はGMOクリック証券のデメリットと感じるかもしれません。
ご自身の投資スタイルや目的に合わせて、他の証券会社のサービスも比較検討してみるのが良いでしょう。









3.2 早朝・週末のスプレッド拡大リスク
GMOクリック証券のCFD取引におけるスプレッドは、通常時は業界でもトップクラスに狭いと評判です。
しかし、特定の時間帯や状況によっては、このスプレッドが普段よりも大きく広がるリスクがあることを知っておく必要があります。
特にスプレッドが広がりやすいのは、以下のようなタイミングです。
- 早朝の時間帯:世界の主要な金融市場が閉まっていたり、参加者が少なかったりするため、取引の流動性が低下しやすい時間帯です。
- 週末明けの市場オープン時:土日に大きなニュースが出た場合など、週明けの取引開始直後は価格が大きく動きやすく、スプレッドも広がりがちです。
- 重要な経済指標の発表時:アメリカの雇用統計や各国の政策金利の発表など、相場に大きな影響を与えるイベントの前後も、価格が不安定になりスプレッドが拡大することがあります。
- 年末年始や祝祭日など市場参加者が少ない時期:イースター休暇のような海外の祝祭日も影響します。
実際に、「早朝に取引したら、いつもより不利なレートで約定してしまった」といった口コミも見られます。
スプレッドが拡大するということは、実質的な取引コストが増えることを意味します。
例えば、普段はスプレッドが1円の銘柄が、特定の時間帯に5円に広がったとすると、それだけ不利な価格で取引を始めることになる可能性があります。
これはGMOクリック証券に限った話ではなく、多くのCFD提供会社で起こりうることです。
しかし、特に「原則固定スプレッド」という言葉を信じて取引している初心者の方は、「いつも狭いはずなのに!」と驚いてしまうかもしれません。
GMOクリック証券の公式サイトでも、相場が急変する可能性のある時期や、特定のイベント(例えばイースターなど)の前後には、スプレッド拡大に関する注意喚起が掲載されることがあります。
これは、会社として透明性を保ち、顧客にリスクを伝えようとする姿勢の表れとも言えます。
スプレッド拡大のリスクを避けるためには、上記のような時間帯の取引をなるべく避けるか、取引するとしても細心の注意を払うことが大切です。









3.3 システム障害・メンテナンス時間帯の取引制限
オンラインで取引を行う以上、システム障害のリスクはゼロではありません。
GMOクリック証券も、稀にシステム障害が発生し、一時的に取引ができなくなったり、レートの表示がおかしくなったりする可能性はあります。
また、システムの安定稼働や機能向上のためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
GMOクリック証券でも、以下の日時に定期メンテナンスが予定されており、その間は一部または全てのサービスが利用できなくなります。
- 毎日 午前6時30分 ~ 午前7時00分:株式取引関連のツールが利用できません。
- 毎週土曜日 午前8時00分 ~ 午前9時00分:全ての会員ページへのログインができなくなり、全ての取引ツールも利用できません。この時間帯は即時入金サービスや取引口座間の資金振替も利用不可です。
もし、あなたが取引したいタイミングや、保有しているポジションを決済したいタイミングが、これらのシステム障害やメンテナンス時間と重なってしまった場合、取引の機会を逃してしまったり、意図したリスク管理ができなくなったりする恐れがあります。
特に、重要な経済指標の発表前後や、市場が大きく変動している最中に取引ができないとなると、大きな不利益を被る可能性も考えられます。
ただし、システム障害はどの金融機関でも起こりうることであり、GMOクリック証券が特別に障害が多いというわけではありません。
口コミを見ると、「日中のシステム障害はほとんど経験したことがない」という肯定的な声がある一方で、「スマホアプリがよくフリーズする」「システムが不安定に感じる」といった否定的な意見も見受けられます。
アプリの動作については、お使いのスマートフォンの機種や通信環境にも左右されることがあるかもしれません。
メンテナンス情報は、GMOクリック証券の公式サイトで事前に告知されています。
取引を行う前には、これらの情報を確認する習慣をつけておくと良いでしょう。
GMOクリック証券は、大手GMOインターネットグループの一員であり、システムの安定性には力を入れていると考えられますが、万が一の事態に備えて、他の証券会社の口座も持っておくなどの対策も検討する価値はあるかもしれません。









3.4 レバレッジ取引特有の追加証拠金・ロスカットリスク
CFD取引の大きな特徴であり、魅力でもある「レバレッジ」ですが、これには特有のリスクが伴います。
このリスクを十分に理解しておくことは、CFD取引を始める上で非常に重要です。
レバレッジを利用すると、少ない元手(証拠金)で、その何倍もの金額の取引ができます。
例えば、10万円の証拠金で10倍のレバレッジをかければ、100万円分の取引が可能です。
もし予想通りに価格が動けば、大きな利益を得られる可能性があります。
しかし、逆に予想が外れて価格が不利な方向に動いた場合、損失も同様に何倍にも膨らんでしまうのです。
先ほどの例で、100万円分の取引をしていて、もし価格が10%不利な方に動いてしまったら、10万円の損失となり、預けた証拠金のほぼ全てを失ってしまう計算になります。
このようなレバレッジ取引特有のリスクとして、主に「追加証拠金(追証)」と「ロスカット」があります。
追加証拠金(追証)のリスク
取引によって損失が発生し、口座の評価額(保有しているポジションの現在の価値と証拠金を合わせたもの)が、取引を続けるために必要な証拠金の額(必要証拠金)を下回ってしまうことがあります。
GMOクリック証券では、毎営業日の取引終了時点でこのチェックが行われ、例えば株価指数CFDの場合、証拠金維持率(口座の評価額 ÷ 必要証拠金 × 100%)が100%を下回ると、追加証拠金、いわゆる「追証(おいしょう)」が発生します。
(商品CFDや株式CFDなどでは、証券取引口座からの振替可能額も考慮された上で判断されます)。
追証が発生すると、GMOクリック証券が定める期限(通常は追証発生日の翌営業日の午前3時まで)に、追加で資金を入金するか、保有しているポジションの一部または全部を決済して、追証を解消する必要があります。
もし期限までに追証を解消できない場合は、保有している全ての建玉が強制的に決済されてしまいます。
ロスカットのリスク
追証とは別に、さらに損失が拡大し、ある一定のラインを超えてしまうと、投資家の損失がそれ以上大きくならないように、証券会社が強制的にポジションを決済する仕組みが「ロスカット」です。
GMOクリック証券では、独自の「セーフティバルブシステム」により、建玉ごとにロスカットレートが設定されています。
このロスカットレートに達すると、その建玉は自動的に決済されます。
しかし、市場が非常に急激に変動した場合には、このロスカットが間に合わなかったり、設定したロスカットレートよりも大幅に不利な価格で決済されたりすることがあります。
その結果、預けていた証拠金の全額を失うだけでなく、それを超える損失が発生し、追加でお金を支払わなければならないリスク(不足金の発生リスク) もゼロではありません。
これらの追加証拠金やロスカットのリスクは、CFD取引に限らずレバレッジをかけた取引に共通するものです。
特に初心者のうちは、これらのリスクを十分に理解し、必ず余裕を持った資金で、最初は低いレバレッジから始めることを強くおすすめします。
自分の許容できる損失の範囲を常に意識し、無理のない取引を心がけることが、長く投資を続けていくためには不可欠です。









4. 実際の口コミ分析
GMOクリック証券CFDに関する実際の利用者の口コミを分析し、良い評価ポイントと不満ポイントをまとめました。また、SNSや掲示板、レビューサイトといった情報源ごとの評判の傾向についても解説します。これにより、より多角的にGMOクリック証券CFDの評判を理解できます。
4.1 良い口コミに多い評価ポイント
GMOクリック証券のCFDサービスを利用している人たちの声(口コミ)を見てみると、いくつかのポイントで特に高い評価を得ていることが分かります。
- 手数料の安さ・スプレッドの狭さやはり一番多く聞かれるのは、コストに関する良い評判です。「取引手数料が無料なのが嬉しい」「スプレッドが他の会社と比べて狭いので、取引コストを抑えられる」といった声が多数見られます。「手数料が安いので、あまり気にせずにトレードできる」という意見は、特に取引回数が多い人にとっては大きなメリットでしょう。
- 取引ツールの使いやすさパソコン用の「はっちゅう君CFD」やスマートフォンアプリ「GMOクリック CFD」の操作性や機能性も高く評価されています。「スマホアプリの画面が見やすくて、直感的に取引しやすい」、「PCツールもスマホアプリも分かりやすい」といった初心者にも優しいという意見があります。また、「チャートが見やすい」「テクニカル分析がしやすい」という声も聞かれます。
- 約定力の高さ・システムの安定性注文がスムーズに通る「約定力」の高さや、システムが安定していることに対する良い評価も見られます。「決済時のスリッページ(注文価格と約定価格のズレ)が少ない印象」というのは、トレーダーにとって安心材料です。
- 情報サービス・マーケット情報提供されるニュース配信や経済指標カレンダー、チャートなどの情報が見やすく、取引の参考になるという評価もあります。「情報量が十分なので、複数の情報源を見なくてもトレードできる」といった声は、忙しい人には助かるポイントかもしれません。
- サポート体制困ったときのサポート対応についても、良い評判があります。「電話サポートが繋がりやすく、親切に教えてもらえた」、「サポートがしっかりしているので初心者でも安心できる」といった体験談が寄せられています。
- 資金移動の容易さGMOクリック証券の証券取引口座やFXネオ(FX取引サービス)口座との間で、資金をスムーズに移動できる点が便利だと評価されています。複数の金融商品をGMOクリック証券で取引している人にとっては、管理がしやすいようです。
- 取扱銘柄の豊富さCFDで取引できる商品の種類が多いことを評価する声も見られます。これにより、様々な投資戦略を試すことができる点が魅力と感じられているようです。
これらの良い口コミは、GMOクリック証券が自社のメリットとして挙げている点(例えば、低コスト、高機能ツール、充実したサポートなど)が、実際に多くのユーザーに評価されていることを示していると言えるでしょう。









4.2 悪い口コミに多い不満ポイント
良い評判が多い一方で、GMOクリック証券のCFDサービスに対して、不満の声や改善を望む意見もいくつか見られます。
利用を検討する際には、これらのネガティブな評判も知っておくことが大切です。
- スプレッドの変動・拡大通常時は狭いと評判のスプレッドですが、「早朝や経済指標の発表時などに、スプレッドが予想以上に大きく開くことがある」という不満の声は少なくありません。「スプレッドが原則固定だと思っていたのに、急に広がって驚いた」という口コミもあり、特に初心者は注意が必要です。
- システムの安定性・アプリの不具合「スマートフォンアプリが時々フリーズする」「動作が重く感じることがある」「システムが不安定な時がある」といった、システムの安定性やアプリの使い勝手に関する指摘も見られます。ただし、この点については「安定している」という良い評価もあるため、利用環境やタイミングによって感じ方が異なるのかもしれません。
- 約定に関する不満一部のユーザーからは、「不利なレートで約定した(スリッページが大きいと感じた)」という声や、稀に「逆指値注文が狩られたのではないか(不利なタイミングで意図的に決済されたのではないか)」といった深刻な疑念を抱くような口コミも見受けられます。これらが実際にどうなのかは判断が難しいですが、そういった声があることは知っておくと良いでしょう。
- サポート対応への不満サポート体制については良い評判がある一方で、「電話対応があまり良くなかった」「問い合わせても問題が解決しなかった」といったネガティブな体験談も一部には存在します。担当者によって対応に差がある可能性も考えられます。
- 情報量の少なさ・質提供されるマーケット情報やニュースについて、「他社と比較して情報量が少ないと感じる」「ニュースの配信が遅いことがある」「情報の内容に誤りがあった」といった指摘もあります。
- 取引制限「1日の取引できる金額や、一度に注文・決済できる数量に制限があるのが不便だ」という、大口で取引したいユーザーからの不満も見られました。
- 出金手続きの不便さ「出金手続きができない時間帯がある」「土日や祝日を挟むと、実際に出金されるまでに日数がかかるのが不便」といった声もあります。
なお、GMOクリック証券のFXサービス(FXネオ)では、「ロスカット手数料がかかるのが痛い」という口コミがありましたが、CFD取引に関しては、取引手数料もロスカット手数料も無料ですので、この点はCFD取引には当てはまりません。
これらの不満点は、全てのユーザーが同じように感じるわけではありませんが、GMOクリック証券のCFDサービスを利用する上で、あらかじめ注意しておきたいポイントと言えるでしょう。









4.3 SNS・掲示板・レビューサイト別の評判傾向
GMOクリック証券のCFDに関する評判は、情報が発信されている場所によって、少しずつ傾向が異なることがあります。
それぞれの情報源の特徴を理解して、上手に情報を集めることが大切です。
- SNS(例:X(旧Twitter))X(旧Twitter)のようなSNSでは、情報の速報性が非常に高いのが特徴です。市場が急に動いた時の状況や、取引ツールのちょっとした不具合など、リアルタイムな情報がユーザー間で共有されることがあります。個人のトレーダーが、その時々の感情と共に、取引の成功談や失敗談を気軽に投稿する傾向があります。GMOクリック証券自身も、X(旧Twitter)で情報発信を行っています。そのため、スプレッドが急に広がった時の状況や、約定が滑った(スリッページした)といった具体的な不満、あるいは逆にとても良いタイミングで取引できたといった喜びの声などが、リアルタイムで見つかることがあります。ただし、情報は断片的で、個人の主観が強く反映されやすい点に注意が必要です。
- 掲示板(例:5ちゃんねるなど)5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のような匿名掲示板では、非常に率直で、時には辛辣な意見が投稿されやすい傾向があります。システム障害に関する話題や、「不利なレートで決済された(狩られた)」といったネガティブな書き込みが目立つこともありますが、一方で、長年GMOクリック証券を利用しているユーザーからの具体的なアドバイスや、深い分析に基づいた意見が見つかることもあります。匿名性が高いため、情報の真偽を慎重に見極めるリテラシーが求められます。
- レビューサイト(例:価格.com、みんかぶなど)価格.comやみんかぶといったレビューサイトでは、比較的詳細な利用者のレビューが多く投稿されています。メリットやデメリットが整理されて書かれていたり、手数料、ツールの使いやすさ、サポート体制といった項目ごとに点数が付けられていたりするため、客観的に情報を比較しやすいのが特徴です。システム障害の経験談やサポート対応の具体的な内容、手数料の満足度、ツールの使い勝手など、多岐にわたる評価ポイントについて、実際の利用者の声を読むことができます。ただし、投稿された時期が古い情報も混じっていることがあるため、最新の情報を確認するようにしましょう。
これらの情報源は、それぞれに良い点と注意点があります。
例えば、SNSの情報は速いですが感情的になりがちで、掲示板は本音が出やすい反面、極端な意見も多く見られます。レビューサイトは比較的まとまっていますが、あくまで個人の体験談です。
GMOクリック証券のCFDの評判を調べる際には、一つの情報源だけを鵜呑みにするのではなく、複数の情報源から多角的に情報を集め、総合的に判断することが大切です。
また、FXとCFDではユーザー層や注目するポイントが異なる場合があるため、口コミを読む際には、それがどちらのサービスに対する評価なのかを意識することも重要です。









5. 他社CFDサービスとの比較
GMOクリック証券CFDを、SBI証券、IG証券、楽天証券、サクソバンク証券といった主要なCFDサービス提供会社と比較します。コスト、取扱銘柄、ツール機能、サポート体制の観点から、GMOクリック証券の強みと弱みを明らかにします。
5.1 主要4社(SBI・IG・楽天・サクソ)とのコスト比較表
CFD取引を始めるにあたって、多くの方が気になるのが「コスト」でしょう。
ここでは、GMOクリック証券のCFDサービスを、他の主要な証券会社であるSBI証券、IG証券、楽天証券、サクソバンク証券のCFDサービスと比較し、コスト面での特徴を見ていきましょう。
表3: CFD主要5社 コスト比較 (2024年5月時点の調査に基づく参考情報)
会社名 | 取引手数料 (主要株価指数) | 主要株価指数スプレッド (参考) | 金利調整額等 (オーバーナイトコスト) | ロスカット手数料 | 口座管理手数料 |
GMOクリック証券 | 無料 | 日本225: 2.9円~ 米国S500: 0.27ドル~ 米国NQ100ミニ: 0.6ドル~ | あり | 無料 | 無料 |
SBI証券 (店頭CFD) | 無料 ※注1 | 非公開(要確認) | あり | あり | 非公開(要確認) |
IG証券 | 無料 | 日本225: 1.0ポイント~ 米国S500: 0.4ポイント~ 米国テク株100: 1.0ポイント~ | あり | なし | あり(条件付き) |
楽天証券 (楽天CFD) | 無料 | 非公開(要確認) | あり | なし | なし |
サクソバンク証券 | 無料 | 日本225: 5.0円~ 米国S500: 0.5ポイント~ 米国Tech100: 1.0ポイント~ (公式サイトの取引条件等より類推、要確認) | あり | なし | なし |
※注1:SBI証券の店頭CFD(SBIネオトレード証券CFD)では取引手数料無料ですが、くりっく株365では手数料がかかります。上記は店頭CFDを想定しています。
※スプレッドは2025年3月時点のGMOクリック証券の実績、他社は2024年5月時点の各社公式サイト等の情報に基づき記載した参考値であり、常に変動します。最新の情報は必ず各社の公式サイトでご確認ください。
※金利調整額等は、保有ポジションを翌日に持ち越した場合に発生するコストで、銘柄や市場金利により変動します。
この比較表から分かること
GMOクリック証券は、取引手数料、ロスカット手数料、口座管理手数料が全て無料である点が大きな強みです。
スプレッドに関しても、日本225や米国S&P500といった主要な株価指数CFDで、業界最狭水準の実績を公表しており, トータルコストを抑えたいトレーダーにとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。
他社を見ると、取引手数料は無料でも、IG証券のように半年以上取引がない場合に口座管理手数料が発生したり、SBI証券(SBIネオトレード証券CFD)のようにロスカット手数料が発生したりする場合があります。
金利調整額(オーバーナイトコスト、ファンディングコスト、キャリングコストなどと呼ばれることもあります)は、どの会社でもポジションを翌日に持ち越した場合に発生する可能性のあるコストです。
これは日々の取引コストとして意識しておく必要があります。
このように、CFD取引のコストを比較する際は、取引手数料やスプレッドだけでなく、その他の手数料や費用(いわゆる「隠れコスト」)もしっかりと確認することが大切です。
GMOクリック証券は、これらの諸手数料が無料であるため、コスト構造がシンプルで分かりやすいというメリットもあります。
ただし、スプレッドは常に変動するものですので、実際の取引時には取引画面で最新のスプレッドを確認するようにしましょう。









5.2 取扱銘柄・ツール機能・サポート比較
コスト以外にも、CFDサービスを選ぶ上で重要なポイントとなる「取扱銘柄の豊富さ」「取引ツールの機能性」「サポート体制」について、GMOクリック証券と主要他社を比較してみましょう。
取扱銘柄の比較
- GMOクリック証券: 150種類以上の多様な銘柄。株価指数、商品、外国株式、バラエティCFDとバランスが良いです。特に、AmazonやAppleといった有名米国株CFDも取引できます。
- SBI証券 (店頭CFD): 株価指数、商品、株式CFDなどを取り扱っています。具体的な銘柄数は変動しますが、主要なものはカバーしています。くりっく株365ではETFも対象です。
- IG証券: 17,000種類以上という圧倒的な取扱商品数が特徴です。株価指数、商品、個別株(国内外)、債券先物、ETFなど、非常に幅広い選択肢があります。マイナーな株価指数や海外株式のCFD取引も可能です。
- 楽天証券 (楽天CFD): 株価指数、商品、株式(主に米国株)、バラエティCFDなど100銘柄以上を取り扱っています。「楽天MT4CFD」と「楽天CFD」の2つのサービスがあります。
- サクソバンク証券: 約8,600銘柄以上のCFDを提供しており、特に個別株CFD(日本株CFD約1,500銘柄を含む)や外国ETF/ETN CFDが豊富です。
取引ツール機能の比較
- GMOクリック証券:
- PC用「はっちゅう君CFD」:高機能でカスタマイズ性が高く、スピード注文や豊富なテクニカル分析が可能。
- スマホアプリ「GMOクリック CFD」:直感的で使いやすく、PC版に近い機能を実現。チャート機能やスピード注文が充実。初心者から中上級者まで対応。
- SBI証券 (店頭CFD):
- PC用、スマホアプリ(SBI証券CFDアプリ「くりっく株365」とは別に店頭CFD用があるか要確認)を提供。高機能チャートやワンタップ注文などを備えています。
- IG証券:
- Webブラウザ版取引システム、スマホアプリを提供。高機能でプロ仕様とも言えるが、初心者には多機能すぎて慣れが必要との声も。チャート機能や分析ツールは充実。ノースリッページ注文などの特殊注文も可能。
- 楽天証券 (楽天CFD):
- PC用「MARKETSPEED II」、スマホアプリ「iSPEED」で取引可能。普段、楽天証券で日本株などを取引している人には馴染みやすいインターフェースです。「楽天MT4CFD」ではMT4を利用可能。
- サクソバンク証券:
- PC・スマホ対応の「SaxoTraderGO」、上級者向け「SaxoTraderPRO」を提供。多機能で洗練されたデザインですが、こちらも初心者にはやや高度かもしれません。「オートチャーティスト」機能などもあります。
サポート体制の比較
- GMOクリック証券: HDI格付けで三つ星を何度も獲得しており、サポート品質が高いと評価されています。電話、チャット、FAQが充実。
- SBI証券: 電話、メール、FAQなどでサポート。大手ネット証券としての安心感があります。
- IG証券: 電話、メール、ライブチャットでサポート。学習コンテンツ「IGアカデミー」が充実しており、初心者から上級者まで学べる環境があります。
- 楽天証券: 電話、チャットボット、AIチャット、メールなどでサポート。楽天グループとしてのサポート基盤があります。
- サクソバンク証券: 電話、メール、FAQでサポート。日本語サポートも提供しています。
このように、各社それぞれに特徴があります。
GMOクリック証券は、取扱銘柄のバランスの良さ、初心者にも分かりやすい高機能ツール、そして質の高いサポート体制が強みと言えるでしょう。
IG証券やサクソバンク証券は、より多くの銘柄を取引したい上級者向けの選択肢となるかもしれません。
楽天証券は、普段から楽天のサービスを利用している方には親しみやすいでしょう。
ご自身の投資スタイルや重視するポイントに合わせて、最適な証券会社を選ぶことが大切です。









5.3 GMOクリック証券CFDが優位なポイント/劣るポイント
これまでの比較を踏まえて、GMOクリック証券のCFDサービスが他社と比較して特に優れている点(優位なポイント)と、少し見劣りするかもしれない点(劣るポイント)を整理してみましょう。
GMOクリック証券CFDが優位なポイント
- トータルコストの低さと分かりやすさ:
- 取引手数料、ロスカット手数料、口座管理手数料が全て無料である点は、他社と比較しても大きな強みです。
- 主要銘柄のスプレッドも業界最狭水準を維持しており、コストを重視するトレーダーにとって魅力的です。
- コスト構造がシンプルで、初心者にも分かりやすいと言えます。
- バランスの取れた取扱銘柄:
- 株価指数、商品、外国株式、バラエティCFDと、主要なカテゴリーの銘柄をバランス良く150種類以上ラインナップしています。
- 極端にマニアックな銘柄は少ないかもしれませんが、多くのトレーダーが必要とする主要な投資対象は十分にカバーされています。
- 初心者にも優しい高機能取引ツール:
- PC用「はっちゅう君CFD」、スマホアプリ「GMOクリック CFD」ともに、高機能でありながら直感的な操作が可能と評判です。
- 特にスマホアプリは、FX取引アプリ「FXネオ」と操作感が似ているため、GMOクリック証券の既存ユーザーにも馴染みやすいでしょう。
- 信頼性の高いサポート体制:
- HDI格付けで最高評価の「三つ星」を何度も獲得している実績は、サポート品質の高さを客観的に示しています。
- 初心者でも安心して問い合わせできる環境が整っています。
- 独自のセーフティバルブシステム:
- 建玉ごとのロスカット管理は、リスクを細かくコントロールしたいトレーダーにとって有利なシステムです。
- 一つのポジションのロスカットが他のポジションに影響しにくい点は、資金効率の面でもメリットがあります。
GMOクリック証券CFDが劣る可能性のあるポイント
- 取扱銘柄の絶対数:
- 150種類以上と豊富ではありますが、IG証券(17,000銘柄以上)やサクソバンク証券(約8,600銘柄以上)のような、圧倒的な銘柄数を誇る業者と比較すると見劣りします。
- 非常にマイナーな海外株式や特殊なデリバティブを取引したい場合には、物足りなさを感じるかもしれません。
- 現物株取引の選択肢の少なさ:
- 外国株式の現物取引ができず、国内株式の単元未満株の購入もできません。
- CFDだけでなく、現物株投資も積極的に行いたいと考えているユーザーにとっては、他の証券会社との併用が必要になる場合があります。
- 一部ユーザーからのシステム安定性への指摘:
- 全体的には安定しているとの評価が多いものの、一部の口コミではスマホアプリのフリーズや動作の重さなどが指摘されています。
- 利用環境によっては、ストレスを感じる可能性もゼロではありません。
これらの優位なポイントと劣る可能性のあるポイントを総合的に見て、GMOクリック証券のCFDサービスがご自身の投資スタイルや目的に合っているかどうかを判断することが大切です。
多くの初心者にとっては、コストの低さ、ツールの使いやすさ、サポートの信頼性といった点で、GMOクリック証券は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。









6. GMOクリック証券CFDが向いている人・向いていない人
GMOクリック証券のCFDサービスがどのような投資家に向いているのか、また、どのような場合には他のサービスを検討した方が良いのかを具体的に解説します。ご自身の投資スタイルや目的に合わせて、最適な証券会社を選びましょう。
6.1 向いている投資家タイプ
GMOクリック証券のCFDサービスは、その特徴から以下のような投資家タイプに特におすすめできます。
- CFD取引をこれから始めたい初心者の方
- 取引手数料が無料で、スプレッドも業界最狭水準のため、コストを抑えてCFD取引を始めたい方にぴったりです。
- PC・スマホともに直感的に操作しやすい取引ツールが用意されており、初心者でも迷いにくいと評判です。
- HDI格付けで三つ星を獲得する質の高いサポート体制があるので、分からないことがあっても安心して相談できます。
- デモ取引も利用できるため、まずは実際の取引画面を体験してから始めたい方にも適しています。
- コストを重視するアクティブトレーダーの方
- 取引手数料が無料で、スプレッドも狭いため、取引回数が多くなるデイトレードやスキャルピングを行う方にとって、取引コストを大幅に削減できる可能性があります。
- ロスカット手数料も無料なので、万が一の際の追加コストも気になりません。
- 主要な株価指数や商品で取引したい方
- 日経225、NYダウ、S&P500、NASDAQ100といった国内外の主要な株価指数CFDや、金、原油といった主要な商品CFDは一通り揃っています。
- これらのメジャーな銘柄を中心に取引したい方にとっては、十分なラインナップと言えるでしょう。
- 有名企業の株式にCFDで投資してみたい方
- アップルやアマゾン、エヌビディアといった世界的に有名な米国企業の株式CFDを取り扱っています。
- 現物株を直接購入するよりも少ない資金で、これらの企業の株価変動に投資できるのが魅力です。
- GMOクリック証券の他サービス(FXなど)を利用している方
- すでにGMOクリック証券でFX口座などを持っている場合、口座間の資金移動がスムーズに行えます。
- 取引ツールの操作感も似ている部分があるため、新しいサービスにも比較的早く慣れることができるでしょう。
これらの特徴に当てはまる方は、GMOクリック証券のCFDサービスがご自身の投資スタイルに合っている可能性が高いです。









6.2 他サービスを検討すべきケース
一方で、以下のような目的や投資スタイルをお持ちの方にとっては、GMOクリック証券のCFDサービスだけでは物足りないか、他の証券会社のサービスの方が適している場合があります。
- 外国株式の「現物」を保有したい方
- GMOクリック証券では、外国株式のCFD取引はできますが、現物株式の購入はできません。
- 配当金や株主優待を直接受け取りたい、長期的に外国企業の株主になりたいという方は、外国株の現物取引に対応している他の証券会社を検討する必要があります。
- 国内株式の「単元未満株」を積み立てたい方
- GMOクリック証券では、国内株式の単元未満株の購入はできず、売却のみの対応となります。
- 毎月少額ずつ日本の有名企業の株式を買い増していきたいというスタイルの投資には不向きです。
- 非常に多くの種類のマイナーな銘柄を取引したい方
- GMOクリック証券の取扱銘柄数は150種類以上と豊富ですが、IG証券(17,000銘柄以上)やサクソバンク証券(約8,600銘柄以上)のように、数千から1万を超えるような圧倒的な銘柄数を誇る業者と比較すると少なめです。
- 世界中のあらゆる市場の、非常にニッチな株価指数や個別株、特殊なデリバティブ商品などを取引したい上級者の方にとっては、選択肢が限られるかもしれません。
- iDeCo(個人型確定拠出年金)や、つみたてNISAを利用したい方
- GMOクリック証券は、CFDやFXといったデリバティブ取引に強みを持っていますが、iDeCoやつみたてNISAといった、税制優遇のある積立投資制度の取り扱いはありません。
- これらの制度を利用して長期的な資産形成を目指したい方は、対応している他の金融機関を選ぶ必要があります。
- より高度で専門的な分析ツールや特殊な注文方法を求める超上級者の方
- GMOクリック証券の取引ツールは高機能で多くの方に満足されていますが、一部のプロトレーダーや超上級者にとっては、さらに専門的な分析機能や、より複雑な注文方法(例えば、IG証券のノースリッページ注文など)が必要となる場合があるかもしれません。
これらのケースに当てはまる場合は、GMOクリック証券のCFDサービスと合わせて、他の証券会社のサービスも比較検討してみることをお勧めします。
ご自身の投資目的やニーズを明確にして、最適な金融機関を選ぶことが、満足のいく投資への第一歩です。









7. 口座開設から取引開始までの流れ
GMOクリック証券でCFD取引を始めるための口座開設手続きから、実際の取引開始までのステップを分かりやすく解説します。申し込み方法、本人確認、初回入金、取引ツールの設定、そして初心者におすすめのデモ取引活用法まで、スムーズに取引をスタートできるようサポートします。
7.1 申し込み~本人確認の手順
GMOクリック証券でCFD取引を始めるには、まず証券取引口座とCFD取引口座の開設が必要です。
手続きは主にオンラインで完結し、比較的簡単に行うことができます。
口座開設の基本的な流れ
- GMOクリック証券の公式サイトから口座開設を申し込む
- 公式サイトにある「口座開設」ボタンから、申込フォームに進みます。
- 氏名、住所、連絡先、職業、投資経験などの必要事項を入力します。
- 申込フォームの途中で、開設したい口座の種類を選択する画面があります。ここで「CFD取引口座」にも必ずチェックを入れましょう。証券取引口座の開設も必須です。
- 本人確認書類とマイナンバー確認書類を提出する
- 入力が終わったら、次に本人確認書類とマイナンバー(個人番号)が確認できる書類を提出します。
- 提出方法はいくつかありますが、「スマホでスピード本人確認」を利用すると、オンライン上で手続きが完結し、郵送の手間が省けるためおすすめです。
- 「スマホでスピード本人確認」の場合:スマートフォンでご自身の顔と本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)を撮影してアップロードします。
- その他の方法:パソコンやスマートフォンで書類の画像をアップロードする方法や、郵送で提出する方法もあります。郵送の場合は、本人確認書類が2点必要になるなど、条件が異なる場合があります。
- 利用できる本人確認書類の例:
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 運転免許証
- 住民基本台帳カード(顔写真付き)
- パスポート(所持人記入欄があるもの)
- 健康保険証(記号・番号等を隠して提出)
- マイナンバー記載の住民票の写し(発行から6ヶ月以内)
- GMOクリック証券による審査
- 申し込み内容と提出書類に基づいて、GMOクリック証券で審査が行われます。
- 審査にかかる時間は、申し込み方法や混雑状況によって異なりますが、「スマホでスピード本人確認」を利用し、FX専用取引口座のみを申し込む場合は最短30分程度、証券取引口座(CFD口座含む)も申し込む場合は最短でも2営業日程度かかることがあります。
- 口座開設完了の通知とログイン情報の受け取り
- 審査に通過すると、口座開設完了の通知がメールまたは郵送で届きます。
- 「スマホでスピード本人確認」で手続きした場合、メールでログインIDやパスワード設定の案内が届き、設定後すぐに取引を開始できる場合があります。
- 郵送の場合は、ログインIDやパスワードが記載された書類が簡易書留郵便で送られてきます。
すでにGMOクリック証券の証券取引口座を持っている場合は、会員ページからCFD取引口座の追加申し込みが可能です。
FX専用取引口座のみを持っている場合は、同様に会員ページから証券取引口座とCFD取引口座の開設を同時に申し込むことができます。
手続きは画面の案内に従って進めれば難しくありませんが、入力内容に間違いがないか、提出書類に不備がないかしっかり確認しましょう。









7.2 初回入金・取引ツール設定
無事に口座が開設できたら、いよいよ取引開始の準備です。
ここでは、CFD取引を始めるための初回の入金方法と、取引ツールの設定について説明します。
1. 初回入金の手順
CFD取引を行うためには、まず開設した証券取引口座にお金を入金し、その後、その資金をCFD取引口座へ振り替える必要があります。
- ステップ1:証券取引口座への入金
- GMOクリック証券の会員ページにログインします。
- 入金方法は主に2つあります。
- 即時入金サービス:提携している金融機関(GMOあおぞらネット銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、楽天銀行など多数)のインターネットバンキングを利用して、リアルタイムで証券取引口座に入金できるサービスです。手数料は無料で、すぐに取引余力に反映されるため、非常におすすめです。利用には、各金融機関のインターネットバンキング契約が必要です。
- 振込入金:銀行の窓口やATMから、GMOクリック証券が指定する口座に振り込む方法です。この場合、振込手数料は自己負担となり、入金が反映されるまでにも時間がかかることがあります。
- 初心者の方には、簡単・スピーディー・手数料無料の即時入金サービスの利用を強くおすすめします。
- ステップ2:証券取引口座からCFD取引口座への資金振替
- 証券取引口座への入金が完了したら、次にその資金をCFD取引に使うために、CFD取引口座へ振り替えます。
- この振替手続きも、会員ページ(PCまたはスマホアプリ)から簡単に行えます。
- PC会員ページの場合:【マイページ】-【入出金・振替】-「取引口座間振替」から手続きします。
- スマホアプリ「GMOクリック CFD」の場合:アプリホーム画面の【入出金/振替】-「振替」から、振替元に「証券取引口座」、振替先に「CFD取引口座」を選択して手続きします。
- 振替金額に下限はありません。必要な金額をCFD取引口座へ移動させましょう。
2. 取引ツールの設定
入金と振替が完了したら、実際に取引を行うためのツールを設定します。
GMOクリック証券では、PC用の「はっちゅう君CFD」とスマホアプリ「GMOクリック CFD」が用意されています。
- PC用「はっちゅう君CFD」のダウンロードと設定
- GMOクリック証券の会員ページ【マイページ】-【ツール】から、「はっちゅう君CFD」のダウンロードボタン(Windows版またはMac版)をクリックして、お使いのパソコンにインストールします。
- インストール後、ログインIDとパスワードを入力して起動します。
- 起動したら、レート一覧の表示形式(パネル/リスト)、チャートの表示設定(足種、テクニカル指標、色など)、注文パネルの初期設定(取引数量、許容スリッページなど)を自分好みにカスタマイズできます。
- よく取引する銘柄をウォッチリストに登録しておくと便利です。
- スマホアプリ「GMOクリック CFD」のダウンロードと設定
- お使いのスマートフォン(iPhoneまたはAndroid)のアプリストア(App StoreまたはGoogle Play)から「GMOクリック CFD」と検索して、アプリを無料でダウンロード・インストールします。
- インストール後、アプリを起動し、ログインIDとパスワードを入力します。
- アプリでも、チャートの表示設定(テクニカル指標、ライン描画、配色など)、スピード注文の設定、アラート通知の設定などをカスタマイズできます。
- ウォッチリストにお気に入りの銘柄を登録しておけば、すぐに価格をチェックできます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、実際にツールを触ってみながら、少しずつ自分にとって使いやすいように設定していくと良いでしょう。
GMOクリック証券の公式サイトには、各ツールの詳しい操作マニュアルも用意されていますので、参考にしてみてください。









7.3 初心者におすすめのデモ取引活用法
GMOクリック証券のCFD取引では、実際の資金を使わずに取引の練習ができる「デモ取引」のサービスが用意されています。
これは、特にCFD取引が初めての方や、新しい取引ツールに慣れたい方にとって、非常に役立つ機能です。
デモ取引の主な特徴
- 無料で利用可能:GMOクリック証券の口座を持っていなくても、誰でも無料でデモ取引を体験できます。
- 登録不要で簡単スタート:特にスマホアプリ「GMOクリック CFD」のデモ取引は、メールアドレスなどの登録も不要で、アプリをインストールして「デモ取引を始める」をタップするだけですぐに開始できます。PC版の「はっちゅう君CFD」のデモ取引も簡単な申し込みで利用可能です。
- 本番に近い環境で練習:デモ取引で使われるレートは、実際の取引レートに近いものが提供されます(完全に同一ではありません)。取引ツールの操作感やチャートの動きなども、本番とほぼ同じ環境で試すことができます。
- 仮想資金で何度でも練習:デモ取引では仮想の資金を使って取引します。もし損失が出ても実際のお金が減るわけではないので、失敗を恐れずに様々な注文方法や取引戦略を試すことができます。
初心者におすすめのデモ取引活用法
- 取引ツールの操作に慣れる
- まずは、注文の発注方法(成行、指値、逆指値など)、決済方法、チャートの見方、テクニカル指標の設定方法など、取引ツールの基本的な操作をひと通り試してみましょう。
- 特にスピード注文や複合注文(IFD、OCOなど)は、デモ取引で練習しておくと、本番でもスムーズに使えるようになります。
- 様々な銘柄の値動きを体験する
- 株価指数、商品、株式など、興味のある銘柄をいくつか選んで、実際に値動きを追いかけてみましょう。
- それぞれの銘柄がどのようなニュースや経済指標に反応しやすいのか、値動きのクセなどを肌で感じることができます。
- 自分なりの取引ルールを作る練習をする
- 「こういう条件になったら買う」「これくらい利益が出たら決済する」「ここまで損失が出たら損切りする」といった、自分なりの取引ルールをデモ取引で試してみましょう。
- 感情に左右されずにルール通りに取引する練習は、本番の取引で非常に重要になります。
- レバレッジのリスクとリターンを体感する
- デモ取引では、レバレッジをかけた取引も体験できます。
- レバレッジを高くすると、どれくらい利益や損失が大きくなるのかを実際に確認し、リスク管理の重要性を理解しましょう。
- ロスカットの動きを確認する
- デモ取引では追加証拠金制度はない場合がありますが、ロスカットの仕組み自体は体験できることが多いです。
- どのような状況でロスカットが発動するのか、セーフティバルブシステムがどのように機能するのか(建玉ごとのロスカット)を、リスクなく確認できます。
デモ取引はあくまで練習ですが、本番の取引と同じような緊張感を持って取り組むことで、より効果的な学習ができます。
デモ取引で自信をつけてから、少額で本番の取引にステップアップしていくのが、初心者にとっては理想的な流れと言えるでしょう。









8. よくある質問(FAQ)
GMOクリック証券のCFD取引に関して、初心者の方が疑問に思いやすい点をQ&A形式でまとめました。手数料やスプレッドの確認方法、レバレッジ設定、税金や確定申告、ロスカットについてなど、基本的ながら重要な情報を分かりやすく解説します。
8.1 手数料とスプレッドの最新確認方法
Q1. GMOクリック証券CFDの取引手数料やスプレッドは、どこで最新の情報を確認できますか?
A1. はい、いくつかの方法で確認できます。
- 取引手数料について:
- GMOクリック証券のCFD取引では、取引手数料は無料です。これには、ロスカットが発生した際の手数料も含まれます。
- 口座開設費用や口座維持費用もかかりません。
- この情報は、GMOクリック証券の公式サイトのCFD取引ルールのページなどで確認できます。
- スプレッドについて:
- スプレッド(買値と売値の差)は、常に変動しています。
- 最新のリアルタイムスプレッドは、GMOクリック証券の取引ツール(PC版「はっちゅう君CFD」やスマホアプリ「GMOクリック CFD」)の取引画面で、各銘柄のレート表示部分で確認できます。
- また、GMOクリック証券の公式サイトでは、過去のスプレッド実績(最小スプレッド、平均スプレッド、提示率など)を定期的に公開しています。これは、CFDトップページから「CFD配信スプレッド実績」といった項目を探すと見つかることが多いです。
- 例えば、2025年3月の実績では、日本225の最小スプレッドが2.9円、米国S500が0.27米ドルなどと公表されています。
- ただし、公式サイトで公表されているスプレッドはあくまで過去の実績や広告上の最小値であることが多く、市場の流動性が低い時間帯や経済指標発表時などには拡大する可能性がある点に注意が必要です。
取引前には、必ず取引画面で現在のスプレッドを確認する習慣をつけましょう。
また、公式サイトのお知らせなどもチェックして、スプレッドが拡大しやすい状況(例えば、重要な経済イベントの前後など)を把握しておくことも大切です。









8.2 レバレッジ設定の変更方法
Q2. GMOクリック証券のCFD取引で、レバレッジの倍率を自分で変更することはできますか?
A2. いいえ、GMOクリック証券のCFD取引では、投資家自身がレバレッジの倍率を直接的に「何倍」と設定変更することはできません。
GMOクリック証券のCFDでは、銘柄のカテゴリーごとに最大レバレッジがあらかじめ決まっています。
- 株式CFD:最大5倍
- 株価指数CFD:最大10倍
- 商品CFD:最大20倍
- バラエティCFD:最大5倍
これらのレバレッジは、取引に必要な証拠金の割合(必要証拠金率)として固定されています。
例えば、株価指数CFDのレバレッジが10倍ということは、取引金額の10%の証拠金が必要になる、という意味です。
ただし、実質的なレバレッジを調整する方法はあります。
それは、CFD取引口座に入金する証拠金の額を調整することです。
例えば、レバレッジ10倍の銘柄を取引する場合でも、口座に取引金額と同額の証拠金を入れておけば、実質的なレバレッジは1倍(レバレッジをかけていないのと同じ状態)になります。
逆に、必要最低限の証拠金だけで取引すれば、最大レバレッジに近い状態で取引することになります。
また、GMOクリック証券のCFD取引では、保有している建玉(ポジション)ごとに「任意証拠金」を設定することで、ロスカットレートを調整することができます。
任意証拠金を多く積むことで、ロスカットまでの値幅が広がり、実質的なリスクを抑える効果があります。
つまり、レバレッジの倍率そのものを変更する機能はありませんが、口座内の資金量や任意証拠金の調整によって、ご自身のリスク許容度に合わせた取引を行うことが可能です。
FX取引サービスの中には、レバレッジコースを選択できるものもありますが、GMOクリック証券のCFD取引の仕組みはこれとは異なる点を理解しておきましょう。









8.3 税金・確定申告の基本
Q3. CFD取引で利益が出たら、税金はどうなりますか?確定申告は必要ですか?
A3. はい、CFD取引で得た利益には税金がかかり、一定の条件に当てはまる場合は確定申告が必要です。
基本的なポイントを説明します。
- 税金の種類と税率:
- CFD取引による個人の利益は、「申告分離課税」の対象となる「雑所得」に分類されます。
- 税率は、所得税15% + 住民税5% = 合計20% です。
- さらに、2037年12月31日までは、所得税額に対して2.1%の復興特別所得税が加算されるため、実質的な税率は20.315% となります (所得税15% × 1.021 + 住民税5%)。
- 申告分離課税とは、給与所得や事業所得など他の所得とは合算せず、CFD取引の利益だけで税金を計算し、確定申告によって納税する方法です。
- 税金が発生するタイミング:
- 税金が発生するのは、保有しているポジションを決済して利益が確定し、その受け渡しが完了した時点です。
- ポジションを保有していて含み益が出ているだけでは、税金は発生しません。
- 例えば、2024年12月末に決済して利益が出ても、その受け渡しが2025年1月であれば、その利益は2025年分の所得として扱われます。
- 確定申告が必要になるケース:
- 給与所得者の場合:CFD取引を含む「先物取引に係る雑所得等」の年間の利益(必要経費を差し引いた所得)が20万円を超えた場合、確定申告が必要です。
- 被扶養者(専業主婦・学生など)の場合:CFD取引の所得が年間48万円(基礎控除額)を超えた場合、確定申告が必要になることがあります。
- 個人事業主や給与所得が2,000万円を超える方などは、CFD取引の利益の有無にかかわらず、基本的に確定申告が必要です。
- これらの条件は個々の状況によって異なるため、最終的な判断は税務署や税理士にご相談ください。
- 確定申告の時期と必要書類:
- 確定申告は、利益が出た年の翌年2月16日から3月15日までの間に行います。
- 主な必要書類は以下の通りです。
- 確定申告書(第一表、第二表、第三表(分離課税用))
- 先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書
- 年間取引報告書または年間損益報告書(GMOクリック証券から発行されます)
- 源泉徴収票(給与所得者の場合)
- マイナンバーカードまたはマイナンバー確認書類と本人確認書類
- その他、経費の領収書など
- 損失が出た場合:
- CFD取引で年間の損益がマイナスになった場合、その損失を翌年以降3年間にわたって繰り越し、将来のCFD取引や他の「先物取引に係る雑所得等」(FX取引など)の利益と相殺(損益通算)することができます。
- この損失の繰越控除の適用を受けるためには、損失が出た年にも確定申告が必要です。
税金や確定申告は少し複雑に感じるかもしれませんが、正しく理解して手続きを行うことが大切です。
分からないことがあれば、早めに税務署や税理士に相談しましょう。
GMOクリック証券では、確定申告の際に参考となる「年間取引報告書」や「年間損益報告書」が電子交付されますので、会員ページから確認・ダウンロードできます。









8.4 ロスカット発動条件と回避策
Q4. GMOクリック証券CFDのロスカットは、どのような条件で発動しますか?また、ロスカットを避ける方法はありますか?
A4. ロスカットは、お客様の損失が一定以上に拡大するのを防ぐための重要な仕組みです。
GMOクリック証券CFDでは、「セーフティバルブシステム(S.V.S.)」という独自のロスカットルールを採用しています。
ロスカットの発動条件
- GMOクリック証券のCFDでは、建玉ごと(ポジションごと)にロスカットレートが設定されます。
- このロスカットレートは、新規注文が約定したと同時に、その時の約定価格と、あらかじめ定められた「ロスカット幅」をもとに自動的に計算され、設定されます。
- 保有している建玉の評価レート(現在値)が、この設定されたロスカットレートに到達すると、その建玉は強制的に決済されます。
- ロスカット幅は、市場の状況などを考慮して毎週金曜日に見直され、翌週適用分に更新されます。現在のロスカット幅は、取引ツールの「インフォメーション」などで確認できます。
ロスカットレートの計算例(イメージ)
具体的な計算式は複雑になる場合がありますが、基本的な考え方は以下の通りです。
- 買い建玉の場合:ロスカットレート = 約定価格 - ロスカット幅に相当する価格
- 売り建玉の場合:ロスカットレート = 約定価格 + ロスカット幅に相当する価格
例えば、ある銘柄を1000円で買い、その銘柄のロスカット幅が50円だとすると、ロスカットレートは950円に設定されるイメージです(実際の計算は取引単位や通貨なども考慮されます)。
ロスカットに関する通知
- GMOクリック証券では、ロスカットが近づいていることを知らせる「ロスカットアラート通知メール」や、実際にロスカットが執行されたことを知らせる「ロスカット通知メール」などのメール配信サービスがあります。
- これらのメール配信設定は、会員ページやスマホアプリから行うことができます。
- スマホアプリ「GMOクリック CFD」では、プッシュ通知でアラートを受け取る設定も可能です。ロスカットアラート幅は、取引ツールの[info]ボタンから確認できる場合があります。
- ロスカットアラートは、例えばロスカットレートに近づいた特定の水準(例:ロスカットレートから必要証拠金の25%分手前など)に達した際に通知されることがあります。
ロスカットを避けるための対策
- 十分な余裕資金を口座に入れておく:
- 取引口座に十分な資金があれば、多少価格が不利な方向に動いても、ロスカットレートに達しにくくなります。
- 証拠金維持率(CFD口座の場合は建玉ごとの評価)に常に余裕を持たせることが大切です。
- 保有ポジションの一部または全部を決済する:
- 損失が拡大しそうな場合や、これ以上リスクを取りたくない場合は、早めに自分自身でポジションの一部または全部を決済(損切り)することも有効な手段です。
- これにより、必要証拠金が減少し、ロスカットのリスクを軽減できます。
- 任意証拠金を設定(増額)する:
- 保有している建玉に対して「任意証拠金」を追加で割り当てることで、ロスカットレートを有利な方向(買い建玉ならより低く、売り建玉ならより高く)に変更することができます。これにより、ロスカットまでの値幅を広げることができます。
- レバレッジを低く抑える:
- 実質的なレバレッジを低く抑える(口座資金に対して取引量を少なくする)ことで、価格変動に対する耐久力が高まります。
ロスカットは損失の無限の拡大を防ぐための安全装置ですが、それに頼りすぎるのではなく、ご自身でしっかりとリスク管理を行うことが最も重要です。









9. まとめ 評判は本当?GMOクリック証券CFDの総合評価と次のアクション
GMOクリック証券CFDの評判について、メリット・デメリット、口コミ、他社比較などを通じて徹底解説しました。業界最狭水準のスプレッドや手数料無料、高機能ツール、信頼性の高い運営体制は大きな魅力です。一方で、取扱銘柄数や現物取引の制限、一部のシステム関連の指摘も存在します。総合的に見て、特にコストを抑えたい初心者からアクティブトレーダーまで幅広くおすすめできるサービスです。まずはデモ取引から試してみましょう。
この記事では、GMOクリック証券のCFDサービスについて詳しく見てきました。
GMOクリック証券CFDの評判をまとめると、業界最狭水準のスプレッドと取引手数料無料というコスト面のメリットが際立っています。
また、150種類以上の豊富な取扱銘柄 や、最大20倍のレバレッジ、初心者にも使いやすいと評判の高機能なPC・スマホ取引ツール、独自のセーフティバルブシステムによるロスカット管理、そしてHDI三つ星評価のサポート体制とGMOインターネットグループという信頼性など、多くの良い評判が寄せられています。
一方で、デメリットや注意点としては、外国株や単元未満株の現物取引ができないこと、早朝や経済指標発表時のスプレッド拡大リスク、稀なシステム障害やメンテナンス時の取引制限、そしてレバレッジ取引特有の追加証拠金・ロスカットリスクが挙げられます。
実際の口コミを分析すると、コストの安さやツールの使いやすさを評価する声が多い一方で、スプレッドの変動やシステムの安定性については賛否両論あるようです。
他社と比較した場合、GMOクリック証券CFDは、トータルコストの低さ、ツールの使いやすさ、サポート品質の高さで優位性があり、特にCFD取引をこれから始める初心者の方や、コストを重視するアクティブトレーダーの方にとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
この記事を読んでGMOクリック証券のCFDに興味を持たれた方は、まずは無料のデモ取引から試してみてはいかがでしょうか。
実際にツールを操作し、取引の感覚を掴むことで、CFD取引の理解を深めることができるはずです。
そして、もしGMOクリック証券のCFDサービスがご自身に合っていると感じたら、ぜひ口座開設を検討してみてください。
この記事が、あなたのCFD取引への第一歩を応援できれば幸いです。
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